2016年 5月 の投稿一覧

明るい人は、どこかで辛さを経験している。

いつお会いしても、すごく優しい人がいます。
いつお会いしても、とても明るい人がいます。

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子どもの頃は、いつも明るい人を見ても「当たり前」と思っていました。

中高生の頃、明るい人は「どうせ元から明るいんでしょ」と思っていました。

しかし、社会人になってふと気付きました。

「明るい人って、その分だけ辛さ・苦しさを乗り越えてきたんだな〜」と。




ある意味、「当たり前」な話です。

ですが、初めて気付いた時の衝撃はいまでも覚えています。

苦しいこと。
辛いこと。

それを乗り越えないと、人間の優しさって現れないんだな、と。

悩みや苦悩を多く抱えているからこそ、
その分だけ人に優しくできるんだな、と。

私が日頃会う人は、明るい人が多いです。

その明るさを生むきっかけとなった「辛さ」。

それすらも受け入れられる人が、他の人の希望になるのかもしれません。

そういう人こそ、「大人」だといえるのでしょう。

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1日2回、考える時間を持とう。〜松浦弥太郎『考え方のコツ』〜

コンテンツ

(1)1日2回、2時間の考える時間を持とう。
(2)じゃあ、どうやって考えるの?

 

(1)1日2回、2時間の考える時間を持とう。

 

 

「考える」のって、けっこう大変です。

バタバタした生活の中。

そんな中でも、考えるべきことはたくさんあります。
「企画はどうすればよくなるか」
「業績不振をどう改善するか」

 

片手間では、「思いつく」ことはできても、
「本当にこれが有意義か」
「他に方法はないか」
検証することはできません。

 

そんな中、松浦弥太郎の『考え方のコツ』はすごく参考になります。

 

言わずと知れた良質雑誌『暮らしのコツ』編集長。
古書店経営者でもあり、作家でもある。

今の時代にネットに頼らない仕事術を堂々と提唱し、
そして結果を出している。

 

すごい人なんです。
この『考え方のコツ』は『松浦弥太郎の仕事術』の続編。
「仕事」からさらに「考え方」にまで深く論考しています。

 

なかなか、得るものの多い本です。
シンプルライフを目指している人に親和性が高いのではないでしょうか。

 

なんといっても、次の一文がカッコいいんです。

「なんでも知っている人ではなく、なんでも考える人になる」(15)

では、どうやれば「なんでも考える人」になれるのでしょう???

 

本書は、まず次のことを提唱します。

それが、「一日二回「思考の時間」を確保する」(16)こと。

 

僕はできる限り一日二回、思考の時間をスケジュールに組み込んでいます。
まずは午前中の一時間を確保します。なぜ午前中がいいかと言えば、心も頭もリフレッシュされているためです。(19)

思考は必ず一時間で切ること。本当に真剣に考えたなら、集中力が続くのは一時間が限度です。(・・・)一時間の先に浮かんできた絶妙のアイデアは、たいてい勘違いです。(・・・)
午後のもう一時間は、午前中に積み残した考えのうち、必要なことをさらに考えるための時間です。無理に考え続ける必要もないので、必要がなければ考えない日もある予備の時間です。(21)

 

 

この「思考の時間をスケジュールに組み込」むって、
「すごい」ことなんです。

 

だって、自分なら真っ先に「削る」ところですから・・・。

考えるのは「家でもできるし、帰りの電車でもできる!」と思ってしまいがちなんです。

 

・・・それにしても、「一時間の先に浮かんできた絶妙のアイデアは、たいてい勘違いです」って、
この断言がすごい!!!

 

よく「思索の時間を持つこと」が言われます。
でも、「思索の時間」「思考の時間」を
「スケジュールに入れておく人」って、ほとんどいないのでは???

 

その点でも、役立つ本です。



(2)じゃあ、どうやって考えるの?

 

では、どうやって考えればいいのでしょうか?

大体、こういう本の場合、「考える大事さ」は書かれています。
でも、「どうやって考えればいいか」という「方法論」は書かれていません。

 

その点、『考え方のコツ』は「方法論」がキチッと書かれています。

 

 

そのポイントは・・・

 

思考するには、手を使って書けばいい。(34)

 

え?

まだ「方法論的には弱いんじゃないの?」って?

その方法論を詳しく見ていきます。

 

それはこういうこと。

「考えのかけら」をひたすら紙に書き出し、頭の中をビジュアル化する。(35)

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具体的な方法です(本書31~35ページより)。

① 大きな白い紙を用意する。A3やB4くらい。それを机の上に置く。

② じっと見つめる。
「何も書かれていない白い紙と対峙するとは、情報を遮断するためのウオーミングアップ。知識やさまざまな情報から解放され、ゼロの状態で考えるために、リセットするということです」(32)

③ 「目下懸案となっている企画、新しい仕事のアイデア、まだぼんやりとしているけれど何か自分の中で気になっていることについて、白い紙を見ながら頭の中で考え始めます」(32)

④ すると、「いろいろな考えのかけらが、ぽつりぽつり、とりとめもなく浮かんでくると思います」(32)。それを「単語でも、雰囲気でも、浮かんできた断片を、とにかく白い紙に書いていきましょう」(33)

⑤ こういう「考えのかけら」をどんどん書いていきます。

⑥ 「「考えのかけら」をひたすら白い紙に書いていくと、だんだん自分の頭の中の景色が視覚化されていきます」(33)

⑦ すると、「考えのかけら」自体がつながったり、関係性がみえたりします。

⑧ そうやってまとめていくなかで、さらに深く考えたいところが見えてきます。

 

こうやって考えていくと、頭もスッキリするし、アイデアも溢れてきます。

 

ちなみに私自身、イベント企画のアイデアを考えるときは似たような方法をとっています。

なお、私は「マインドマップ」で書くことが多いですが、
松浦さんのようにやることもあります。

 

ここで気をつけること。

「紙に書くって面倒くさい。はじめからPCに打てばいいじゃん」という誘惑と戦うこと!!!

 

以前、私も書きましたが、「PCはアイデアを殺す道具」でもあるんです。

紙に手で書く。
とにかく、頭にあることを手で文字化する。

そうすることで、それらの「考えのかけら」が有機的につながり、今まで思いつかなかった考えに集結するのです。

 

さあ、私も「考える時間」をちゃんと作らないとな。

私自身は松浦さんのような紙を使っての思考をもとにブログを書いています。

ブログを書くのも、ある意味「考える時間」になっているようです。

 


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  1. 上阪徹, 2013, 『成功者3000人の言葉』飛鳥新社. (2)
  2. 『ヒーローを待っていても世界は変わらない』? (2)
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「やりたいこと」は、やる中で見つかる!

コンテンツ
(1)子どもを「無能」扱いしてない?
(2)「やってみたい」ことが分からない人へ

 

(1)子どもを「無能」扱いしてない?

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前の学校での教員時代。

生徒から数限りなく聞いたセリフがあります。

「だるい」
「疲れた」
「面倒・・・」

典型的な「高校生」です(そういうことを言わない生徒も多くいましたが)。

 

ほかに印象的だったのは次の一言。

 

「やりたいことがない」
「やりたいことが分からない」

 

実に多くの生徒が話していました。

 

そんな時、私が言っていた(はず)の一言はこちら。

「じゃあ、なんでも良いからやってみようよ!」

 

そして、実際にボランティアなりインターンシップなりに
「参加」させるところまでやっていました。

 

これ、高校生に限らないんだな〜というのに最近気づきました。

大人も、「やりたいことが見つからない」と普通に言っているんです。

 

ちょっとした発見でした。

 

「やりたいことが見つからない」という時、
ある意味で自分の人生へのあきらめがあります。

 

今の人生に対し、
「何もする気がない」という態度です。

 

はたから見て、
「これって楽しいのかな・・・?」
と不安になります。

 

気になるのは中学生・高校生が
「何もやりたいことがない」と言っている点です。

子どもは今の社会において、
極端に「無能」扱いされています。

「まだ子どもには早い」
「高校生は勉強だけしていればいい」
「部活もきちんとできない奴が、ちゃんとした大人になれるわけがない」

数えきれないほど聞いてきました。
私も何度も言われてきました。

これらの言い分は、
「無能」扱いが高じて、
「管理しなければならない」対象となっている現われです。

 

私も含めてですが、
大人は「身勝手」に、
「管理」するくせして
「やりたいことは無いの?」と聞きます。

そして「これやりたい!」となった時、
「子どもには早い」「そんなのは受験に役立たない」と
切って捨ててしまうのです。

 

せめて私は、
「何をやってみたいの?」という問いの後、
「じゃあ、それができる方法を考えてみよう」と答えようとはしています。

「やりたいことが見つからない」相手には、
「じゃあ、まず、〜〜をやってみたら」といいます。

一人で出来ないことなら
「じゃあ、一緒にやってみようよ」と言います。

 

いま私は一般社団法人Eduの高校生たちと関わっています。
この場所は生徒の
「やってみたい!」をカタチにしていく場所です。

 

先日も、
「自分の作ったシュシュをいろんな人に見て欲しい」
という高校生がいました。

それを「じゃあ、カフェで一緒に出してみよう」と、
実際に出店していました。

実際の写真です↓

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こういう「何かやってみたい」と、
「じゃあ〜〜してみよう」がセットにならないと、
人は行動に移せないはずです。

 

繰り返します。

教員や親が「何かやってみたいこと無いの?」と聞いた際、
「じゃあ、一緒にやってみよう」「やれる方法を考えてみよう」という返答をセットで考えているか?

 

そうでないと、
「やりたいことがない」という人がどんどん生産されていくはずです。





 

(2)「やってみたい」ことが分からない人へ

 

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さて、次が
「やりたいことが見つからない」という人へのアドバイスです。

「やりたいことが見つからない」人はたくさん居るようです。

これまでも、直接私が相談されたこともたくさんあります。

 

この「やりたいことが見つからない」状態。
どうすれば「やりたいことが見つかる」ようになるのでしょう?

 

 

それは、
「なんでもいいからやってみる」
だけです。

 

なにかやっていると、
「あ、これ面白い!」
「これ、ちょっと工夫するとこうなんじゃないか・・・」
と、思考をふくらませることができます。

 

そう。

「やりたいことが見つからない」と言っている人は、
「何かやってみる」ことです。

「何かやってみる」中で、
「やりたいこと」は見つかります。

 

・・・これ、書いていて「作文」を思い出しました。

実は私、「作文教室ゆう」という別ブログにて、
作文のコツ」という連載を書いています。

その2回目の掲載では、
作文のコツ②書き始めると、書きたいことは見つかる!」を載せました。

 

「書きたいことがない」という人は多いです。
「何を書いていいかわからない」という人も多くいます。

そんな方に向け、
「書きたいことがわからないなら、
まずなんでもいいから書いてみよう!」と言っています。

 

ブログにも書きましたし、
私の作文塾でも作文イベントでも、
折にふれてお伝えしています。

書き始めは、本当になんでもいいのです。
「ああ、お腹が空いた。飽きた。疲れた。」
ここから書き出しても構いません。

この「どうでもいい」書き始めが、
次の文章を引き出す取っ掛かりとなるのです。

「書き出す」ことで、書きたいことは見つかる。

 

これ、さっきから書いている
「やりたいこと」も全く同じです。

 

生まれた瞬間から、
「自分はこれをやりたい!」と言っている赤ちゃんはいませんよね。

 

生きている中でいろんな経験をします。
その中ではじめて、
「自分はこれをやってみたい!」という思いが湧いてきます。

そして、
「ちょっとこれをやってみよう」
「やってみたら面白かった!またやろう!」

この繰り返しの中で、
「自分の本当にやりたいこと」が見つかっていくはずです。

 

だから、いまあなたが
「やりたいことが見つからない」という状態ならば、
次に進むためのスタートになるはずです。

チャンスなのです。

「やりたいことが見つからない」のは、
「やりたいことを見つける」チャンスにあふれているのです。

 

そう信じて、何でもいいからやってみるといいでしょう。

週末のボランティア活動。
週末のイベント。

そういったものを探してみてはいかがでしょうか???

ちなみに、日本ノマド・エジュケーション協会でも一般社団法人Eduでも、
「なにかやってみる」ためのイベントを多く用意していますよ〜。

日本ノマド・エジュケーション協会のイベント一覧
一般社団法人Eduのイベント一覧

 

ご活用くださいね!

☆ お問い合わせはこちらから!

 

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「シーズ発想」と「ニーズ発想」って?〜「やってみたい!」を考える〜

コワーキングってなあに?〜「やってみたい!」をカタチにする場所〜

「やってみたい!」をカタチにしよう。〜私がイベントを乱発するようになった理由〜

 

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大平レポート㉒ 子どもの貧困率調査の陳述書を、帯広市議会に提出しました

「子どもの貧困率を調べてください!」
そんな趣旨の陳情書をつくりました。


こちらです↓

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さっそく帯広市議会に提出してきます。




おそらく内容的には厚生委員会で審議されると思います。
厚生委員会は6人の議員で構成されるのですが、
これまでも
ひとり世帯の貧困、社会的養護、生活保護、自殺対策等々に関する質問を各委員から出されておりますので、
提出資料もそれぞれの委員に賛同してもらえるような内容のものをつくらなきゃですが…

 

倫理的な面と功利的な面。

たとえば、功利的な面では子どもの貧困を何も対策をとらないことによる経済的損失に関するデータを添付するとかです。

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採択されるか未知数ですが、
十勝でも子どもの貧困調査の機運を高めることにつなげていきたいです。

〜大平さんのFBからの記事です〜

 

こちらもどうぞ!
大平レポート㉑ 「紙一枚」で地域を変えていく方法。
大平レポート⑳ 「物置化」する地方議会の議会図書室
大平レポート⑲ 投票の時に知っておきたい、良い候補者の見分け方

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考えがまとまらない時、美術館に行こう。〜北海道立近代美術館「ともにいること ともにあること」展・春の名品選〜

あなたのそばに美術館はありますか?

美術館は考えがまとまらない時に行くと、
なぜかしらヒントをもらえる場所です。

 

今日も、実際に『北海道立近代美術館』に行ってきました。

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ちょうど今日から始まった「ともにいること ともにあること」展と、
春の名品選」を観に行きました。

(「ともにいること ともにあること」展、
初日のためかなり準備でバタバタしている様子も伝わってきました・・・)

美術展で見たのは、「作品」のために情熱を傾けている、アーティストの姿です。

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例えば、今日の「春の名品選」の中で、
フロッタージュの手法を使った作品がありました。

フロッタージュとは、デコボコのある床や石の上に紙を置き、
鉛筆やクレヨンなどでこすって模様を写しとる技法。

212_frottage_01(写真は造形ファイルより)

広島の古い駅の舗石を鉛筆片手に「こすりだし」(フロッタージュ)する。

そして舗石の間にあったような雑草をパウチする。

岡部昌生さんの『THE DARK FACE OF THE LIGHT』はそんな作品。

☆書籍だと、こちらにも書かれているようです。

作品下部。
キャンバスには日清戦争のために敷設された鉄道だから「
1894」という数字が書かれていました。

また、原爆投下を受けた場所だから「1985」という年数も書かれていました。

駅の舗石のフロッタージュを通し、
日本の加害と被害を描いた作品となっています。

壁の相当なスペースに、その作品がキチッと掲示されていました。

フロッタージュなんて、けっこう手間がかかります。

ただ、この作品、メッセージ性よりも次の部分が印象的でした。

イメージしてみてください。

道で石の上に紙を置き、鉛筆でこすっている人。

見たら普通、
「なに、この人・・・?」
って引くでしょ?

それを執念持ってやっている姿。

すごいですよね!

作品それ自体のメッセージに加え、
作家の情熱も伝わってきました。

その情熱、起業したての私こそ、学ぶべきなのだと励まされた気がします。




さて、北海道立近代美術館をはじめとした美術館。

平日に来るのがオススメです。
土日は人ばっかり・・・。

美術館には緑があふれています。

作品を見た後、ちょっと通路のソファに座り、窓から新緑の木々を見る。

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ゼイタクな時間の使い方ですね。

ちょっとした悩みも晴れていくようです。

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単なる「反省」に、意味は無い。〜ファシリテーション技法「KPT法」とは?〜

(1)苦手な「反省」会

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私は以前から、団体の「反省会」が苦手でした。

振り返れば小学校の頃からです。

何を「反省」しないといけないの?
「反省しろ!」ったって、どうやったら反省になるの?

その度に必要以上にシュンとなってしまう・・・。

「反省」会という言い方が良くないんでしょう。

「反省会」で「よかったこと」を言い合うこともあるのですから。

私は反省会でなく「振り返り」という方が好きです。

フィードバックの場」でもいいです。
(ちょっとカッコつけ感があるけど)

そう。

単に「反省」のみを求めると、
やたら萎縮する人がいます。

ここで、考えてみましょう。
反省会をやる目的は何か?

それは、今日のことを「振り返り」、
次に「いかす」ことです。

(2)そんな「反省会」をよくするために

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単なる「反省」だけでなく、
次につなげる。

それには「KPT法」(ケプト法)を使うと良いでしょう。

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悩みに、意味なんてない〜悩むのが好きだから、悩んでいるだけ〜

本記事は、「いつも悩んでばっかり」という人には
ある意味「劇薬」です。

合う人、合わない人がいるかとも思いますが、
ご自身で判断してお読みください。

 

【コンテンツ】
(1)いい「悩み」・悪い「悩み」
(2)悩んではいけない理由
(3)悩みに、意味なんてない


 

(1)いい「悩み」・悪い「悩み」

 

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教育関係の仕事をしていると、
仕事柄たくさんの「悩み」を聞きます。

「勉強が出来ない!」
「成績が上がらない!」

 

また、最近は社会人の方からの「悩み」や「質問」もよく聞きます。

 

「ホームページを作りたいんだけど、
藤本さん、どうやったらいいんでしょう?」

 

 

これらの「悩み」は「いい悩み」です。
これらの「悩み」「質問」には答えやすいのです。

それは、答えを導きやすい「悩み」「質問」だからです。

 

「勉強が出来ない!」
「成績が上がらない!」には、
次の答え方ができます。

「では、いまの勉強の仕方はどうなっていますか?」
「どの辺りの学習からつまづいていますか?」

アドバイスもしやすいです。

 

「ホームページを作りたいんだけど、
藤本さん、どうやったらいいんでしょう?」

 

この質問も、
「ではいっしょにやってみましょう」と言うことができます。

 

 

始末が悪い「悩み」もあります。

 

こんなものです。

 

「私は何をしてもうまくいかない。
いなくなった方が良いんじゃないか、と悩んでいます」

 

この手の悩み、本当に多いですね。
私もよく聞きます。

 

実は「昨日」も聞きました。

 

この手の、自分の存在に対する「悩み」は本当にたくさんの人が持っていますね。





(2)悩んではいけない理由

 

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私も、大学生時代、ずっと悩んでいました。

 

日々、「ああ、なんで自分はこんなにダメなんだろう・・・」
「ああ、もういなくなってしまいたい・・・」

そんな悩みでいっぱいでした。

 

昨日聞いた相談も、私が散々悩んできたような悩みでした。

 

ず〜っと、ほぼ1時間、「悩み」を聴いていました。

 

その後で、私は、こう言いました。

 

「あなたは、悩むのが好きだから悩んでいるだけですよ」

 

そういうと、相手はキョトンとしていました。

「好きなわけないじゃないですか!」

「でも、そんなに長時間アタマを使うし、【いかに自分はダメか】言いたいという欲求も満たしているし、
何よりエネルギーと時間をかけて【わざわざ】悩んでいるんでしょう? それはもはや【趣味】ですよね

 

そうなんです。

「自分はいかにダメか」「自分はなんて不幸か」悩んでいる人は、
悩みたいから、悩んでいるだけ」なんです。

 

悩むだけの時間とエネルギーを使い、
わざわざ悩んでいるんです。

 

大部分の人は怒るでしょうが、
悩むのが好きだから悩んでいるんです。

 

逆に言えば、「悩み」がなくなるのが怖いんです。

けっこう、まじめな人ほど「悩み」を真正面から問い続けようとします。

 

姜尚中の『悩む力』以降、そういう人が増えた気がします。

 

姜尚中は〈悩んで悩んで、そこから突き抜けるものがある〉といいます。

それに共感し、「よし、もっと真剣に悩みを追求しよう!」という人がいるのも確かです。

 

でもね。

 

姜尚中は「大学の学長」でもあるんですよ。

「考え方」「思考」のプロなんですよ。

 

姜尚中の「悩み」方と、
あなたの「悩み」方は一緒だと思いますか?

 

物事には、考え方があります。

「こう考えれば、うまくいく!」という感じの本やテレビ番組は結構あります。

悩んでばかりいる人は、「悩み方」「考え方」を考えなおしたことがないはずです。

 

そう。

悩みには「正しい悩み方」があるんです!

 

正しい悩み方。
それは「キチンと答えが出る問いを立てる」ということです。

 

あなたはちゃんとした「問い」を立てているでしょうか?

ちょっとした例で見てみましょう。

 

駅を出て道に迷ったとしましょう。

 

正しい「問い」の立て方は、もちろんこんな問いでしょう。

正しい「問い」
「どうやったら、市役所までいけるんだろう」

 

この「問い」だと、他の人に聞いたり、
看板を探したり、
「思いきって、タクシーで行っちゃえ!」ができます。

 

間違った「問い」の立て方を見てみましょう。

 

間違った「問い」
「私は、どこに行くべきなんだろう」
「私は、何を目指しているんだろう」

 

正しい「問い」との違い、分かりますでしょうか???

 

全然、問いが明確じゃないですね。

この「問い」を周りの人に聞いても、
まず間違いなく、助けてはくれないでしょう。

 

この駅の例だと、
「そんなの当たり前じゃん!」という人も居るはずでしょう。

ですが。

悩んでいる人のほとんどは、
「答えが出ない」問い、
「答えを出せない」問いを【わざわざ】立てているんです。

そして、【わざわざ】悩んでいるんです。

 

私が好きな本『道は開ける』にも、
悩みに対する捉え方が出ています。

 

結論は、明確です。

「悩まなくていい悩みで、悩んではいけない」です。

 

人間は悩まなくてもいいことで悩む生き物なんです。

だから『道は開ける』では、
「悩みがあるなら、忙しくしろ!」という強烈なアドバイスをします。

 

忙しいなら、くよくよ悩むヒマはなくなります。

『道は開ける』でも、軽度のうつの人は仕事を忙しくすればいい、というアドバイスをしているくらいです。

 

そう。

悩むのはヒマだからです。

悩むのは、ヒマな人の「趣味」なんです。

わざわざ、他にもっと楽しいことやお金になることがあるのにもかかわらず、
「好き」だから「悩んでいる」だけなんです。





(3)悩みに、意味なんてない

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「悩み」について、もう一つお話をします。

フランスの哲学者・アランはこういいます。

「不幸になる考えは全て誤った考えである」(『幸福論』)

「私なんていない方がいいかも・・・」というような「悩み」は、「不幸になる考え」です。

その「悩み」に、意味なんてありません。

だって、「誤った考え」なんですもん。

 

昨日お話を伺った人も、
「私の悩みを、そんなに「誤っている」なんて言うの、ひどくないですか!」と言っていました。

それに対し、私はこう答えました。

「あなたの悩みで、あなたは幸せになりましたか?
他の人は幸せになりましたか?
誰かの役に立ちましたか?
そうなってないなら、そんな悩み、悩む意味ってないんじゃないですか?」

 

相手はハッとした表情をしていました。

 

そうなんです。

自分の幸せにも、誰の幸せにもならないなら、
悩んではいけないんです。

 

でもみんな真面目だから、
「そうだよね」といって、
悩みを真剣に聞いてしまいます。

それでますます悩みのある人は図に乗って、
悪い「悩み」ばっかり相談するようになるんです。

しまいには「悩み」を聞いてくれる人がいなくなり、
本当に不幸になってしまいます。

 

だから、誰かが
「そんな悩み、間違っている!」と言ってあげるべきなんです。

 

 

よく私は関西人なので、
悩んで1億円もらえるなら、悩んだらいいじゃん」といいます。

 

大体の場合、
悩んでもお金にすらなりません。

でも人は悩むんです。

 

不思議ですね。

 

ヒマだからでしょうね。
悩むのが好きだからでしょうね。

 

はやくその事実、伝えてあげなきゃ、ですね!

 

こちらもどうぞ!

(1)田中ちひろ, 2013, 『悩みの9割を消す技術』ダイヤモンド社。
(2)髙坂勝『減速して生きる ダウンシフターズ』
(3)【NEW!】論理カウンセリング、実施中!

書評『君はいつでもはじめられる〜自分を活かすために「働く」ということ〜』

「何かやりたい!」
「起業したい!」
「でも、何からやっていいか分からない!」

そんな時、役に立つのは本か人。

 

の場合は励まし系の本。
の場合はコワーキングスペースなどが該当します。
(参考:イキナリ起業すると失敗する理由~起業の前には、イベントをしよう。~

 

「やってみたい!」ことがあっても、
やり方が分からない。

そうこうする間に、
「まあ、いいや」。
なにもしないまま時間が過ぎていく。

 

今日ご紹介する片岡勝さんの『君はいつでもはじめられる』は、
「なんでも良いから、何かやりたい!」人に役立つ本です。



 

 

「何か、やりたい!」人は2つのパターンに別れます。

(A)本を読まずにまず「動く!」人と、
(B)やたら勉強する人。

 

(A)本を読まずにまず「動く!」人は、
まさに本書の著者・片岡さんに近いタイプ。

「なんでも良いからやる!」という人です。

このタイプの人は、「我流」にこだわる傾向があります。
アドバイスを聞きたがらない人もいます。

だからこそ、「あえて」本書のようなものを読むと
活動の方向性が広まります。

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(B)の「やたら勉強する人」は、
意外にたくさんいます。

「あの資格を取らないと、独立できない・・・」
「7つの習慣も読んで、ドラッカーも読んで・・・」
「まだ自分には早い」

本当にたくさんいます。

ですが、そんな人にはあえて本を捨てて
「何かする」機会が必要です。

 

そんな人は「この本」を一度読むと良いでしょう。

書評はこちらをご覧ください。

 

片岡さんの『君はいつでもはじめられる』でも、こういう指摘があります。

 

完璧思考の人はいつまでもその位置にいたままだ。ある起業家は僕に「目指せ60点」と言われ、何だかすべてが楽しくなったという。「赤点でなければいい。続けよう」と前に進めるようになって、次第にやっていることも充実していったという。(122)

 

あえて不完全でも良いから始める。

重要な指摘ですね。

 

さて。

片岡さんの『君はいつでもはじめられる』。

私にとっても、得るものの多い本でした。

読みやすく、すぐ読み終えることができます。

 

慶応大学卒業後、大手銀行に勤務。
そこに「なにか違う」と思い起業し、
全国で市民活動やNPO・ボランティア活動等を支援している人です。

 

何かやりたいときに読むと、元気が出る本。

この後は抜粋を載せておきます。

 

気軽にはじめてみればいい。自分のゴールに向かって小さくても一歩踏み出せば、不安は解消してしまうし、きっと自分への可能性が見えてくる。そうすれば、もう君の目の前には自由な階段が広がっているのと同じだ。そこには面白いことがたくさん待ち受けているにちがいない。(19)

 

要するに、一流の人間は自分で考え出して、自分の仕事をつくり、自分で食っていく。二流は専門職。自分の専門性で勝負する。その人がいてもいなくても成り立ってしまう大企業で働くのは三流なのだ。(48)

 

まずはじめたことをしゃべりまくる。熱く語るとまず、仲間が共感し、口コミで広がる。そのうちマスコミが取材に来る。そこでも熱く語る。そして、マスコミに出るとちゃんとしたビジネスだと世間も思いはじめて、そのビジネスは僕の口先から離れて一人歩きしていく。(32)





面白いことをやると人が動く。生産も消費もそれが動機づけになっている。
そのためには自分が面白がらないとはじまらない。これが本当にいいのか、面白いんだろうかと悩んでいるうちに面白いものもどんどん変わっていく。それでは面白さに乗り遅れる。面白いことに直感的に乗っかっていこう。
今の時代は変革期。やりたい放題やるヤツがチャンスをつかむのだ。(94)

 

僕の場合、サラリーマンを辞めた後、最低限の生活を実験した。新聞、つき合い、車も全部捨てた。新聞を見ないから考える。車がないから歩く。するといろいろなものが目につく。景色がまったく違った。小さな花が咲いている、風が吹いていることも気づかなかったサラリーマン時代の自分に気づいた。気づかないというのはビジネスにとっては致命傷だ。(97)

 

僕は24時間以上迷わないことにしている。時間をかけたからって、上手くいくことなんてない。放置せずその場で決めてしまうことが肝心。(114)

 

 

・・・さあ、早速動こう!

今日は北18条で作文教室ゆうの授業日だし。

 

宇宙飛行士というノマド。

この前、札幌市立の青少年科学館にいきました。

 

そこにあったのが、宇宙飛行士・山崎直子さん関連の展示。

 

日本人女性としては2人目の宇宙飛行士

山崎さんが宇宙に持って行ったという品々を飾っていました。

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この展示、なかなか「面白かった」です。

 

それは宇宙飛行士というシンプルライフを垣間見た気がするからです。



宇宙ステーションもスペースシャトル内も、
限られた荷物しかもっていけません。

 

こっそり荷物を増やすだけで、
燃料費が変わってきてしまうことも・・・。

 

ギリギリまで「私物」をしぼっている感じ。

 

とっても面白かったです。

 

宇宙にも「ポストイット」は必要だったり、
ドライバーやハサミをまとめた「多機能ナイフ」を使っていたり。
(飛行機だと持ち込めないのですが、宇宙船だと持ち込めるのがいいですね)

 

 

けっこう使える「テープ」。
やっぱり積み込まれていました。

 

宇宙飛行士を参考にすると、
持ち物を減らせる!

 

そう感じました。

 

宇宙ステーションを模した展示も、なかなか力を入れています。
中に入ると・・・。

 

ある工夫が見つかりますが、
それはお楽しみに!!!

 

 

そんな札幌市立の青少年科学館。
最近リニュールアルオープンしています。

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展示がパワーアップ!
特にプラネタリウムはこの4月に新しくなりました。

星の数、なんとこれまでの10倍、1億個。
ぜひ行ってみてください〜。

 

大人も、けっこう楽しめますよ(たぶん)。

札幌市青少年科学館

 

こちらもどうぞ!

 

  1. 夢と、思いと、今の自分と。 (2)
  2. 「自己啓発」はあなたを不幸にする!〜リチャード・ワイズマン, 2009,『その科学が成功を決める』文秋文庫〜 (2)
  3. ノマド・スタディという発想 (2)
  4. 苫野一徳, 2014, 『「自由」はいかに可能か 社会構想のための哲学』① (2)

大平レポート㉑ 「紙一枚」で地域を変えていく方法。

地方議会に対して市民が直接、要望や意見を提出する方法を知っていますか?

 

それは「陳情」と「請願」です。
どちらも紙1枚から意見や要望を提出できる便利な制度です。

 

請願の提出には議員の紹介が必要ですが、
陳情には必要ありません。

 

請願は内容に応じて議会の担当委員会で審議され、
「採択/不採択」の結論を出します。
委員会で採択となれば、
全議員が出席する本会議で「採択/不採択」の決を採ります。

本会議で採択されれば、市民の代表である市議会が賛成したということになるので単なる要望などと比べると効力はより大きくなります。

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採択された請願を行政が無視するわけにはいきませんので、
なんらかのアクションにむすびつくという点で地域課題の解決に有効なツールなのです。

 

自治体によってさまざまな請願が提出されているので、参考にしてみるのも面白いかもしれません。

五十嵐立青『あなたのまちの政治は案外、あなたの力でも変えられる』ディスカヴァー携書,2016

 

〜大平さんのFBからの記事です〜