ishidahajime

小規模事業者持続化補助金、申請を通して知ったこと。

今日は半日かけて、「小規模事業者持続化補助金」の申請書を作成していました。

そう、先日のセミナーの内容です。
締切間近!「最大50万円補助」!小規模事業者持続化補助金を使おう!!

札幌商工会議所の担当者の方にメールした所、なぜか次の内容が来ました。

「すばらしい出来だと思います」

まさか申請の方にほめられるとは思わなかったので、
正直びっくりしましたが、純粋に嬉しかったです。

・・・これで採用されなかったら、爆笑ですね。
(フラグを立てている???)





ただ思うのは、助成金申請の大変さです。

持続化補助金の申請書には、
たくさんの記入すべき欄があります。

まずは「様式2」から。

顧客ニーズと市場の動向」。
この辺はまあビジネスする上でいつも考えておくべきことです。

自社や自社の提供する商品・サービスの強み」。
経営方針・目標と今後のプラン」。
このあたりも、当然考えておくべきこと。

この辺りはすごく「基本的内容を考えられて、いい機会だな〜」と感じました。

問題はその次です。

人びとを悩ます「様式3」。

販路開拓等の取組内容」。
業務効率化の取組内容」。
この辺は「助成金を何に使うか」です。
経費明細票」(補助金を、何にいくら使うか?その根拠は?)。
・・・ここが本当に「面倒」でした

だって、「外注費」とか「専門家謝礼」とか、いくらか分からなく無いですか???
お金をいくら使う予定かって、決められないじゃないですか!!!

特に、創業したての人間にはサッパリです。

あと、地味に分からなかったのは「補助対象経費の調達一覧」。

この手の助成金、お金は「使い終わった後に戻ってくる」んです。
それまで、どのお金で仮払するの???

そんな質問です。

自己資金なのか、金融機関からの借入金なのか、「その他」なのか・・・。

・・・まあ、がんばってまとめてみた、という感じです。




この業務、
・・・やっていて、大学院生時代を思い出しました。

科研費の申請です。

研究の費用を、いろんな団体に申請するというもの。
純粋に研究に必要な分「だけ」をくれる団体もあれば、
生活費に当たる分を出してくれる場所もあります(こことか)。

この時もそうでした。

「何に、いくら使うか?」
「その根拠は?」

この時は、「その研究の意義は???」というキツイ質問もありました。

こうしてみると、大学院生時代のほうが「もっと」辛かったなあ〜という感じがして来てしまいました。

やっていて、気づいたことがあります。

結局「ネットワークのある人」のある人・「余裕のある人」がすべてを持っていってしまっているということです。

「ネットワークのある人」というのは、
そもそも「助成金の存在を知らない」という人がたくさんいるからです。

私も、一般社団法人Eduのつながりがなければ、もっというと
つながるコワーキング」の「つながり」がなければ、知りませんでした。

こういう「つながり」のあるか/ないかは、すごく大切ですね。

もう一方の「余裕のある人」というのは、こういうことです。

零細な個人事業主で、明日食うか食えないかの瀬戸際にいる人にとって、
助成金申請をする余裕はないのです。

本業が忙しすぎて、「もっと人を雇いたいけどカネがない!」という人も、
助成金申請をする余裕はありません。

どちらかというと、助成金申請をする専門の担当がいて、
「今回、コレ出してみるか」と考え、
行政書士に依頼し、「作文」してもらう。

これだとほぼ助成金があたるはずでしょう。

いまの本業の「先」が見えていないと、助成金も申請できないのです。

助成金という「作文」の課題、ようやく一旦、やり終えました!
あとは担当者の方に「添削」してもらい、「清書」するかたちです。

・・・私にとっての「作文講座」となったのが小規模事業者持続化補助金なのでした。

髙坂勝『減速して生きる ダウンシフターズ』

ダウンシフターズ」。
ダウンシフトする人)

日本語では「減速生活者」。
ジュリエット・B・ショアが『浪費するアメリカ人』にて提唱した概念のこと。

きょう紹介する『減速して生きる』からの「孫引き」で、
「ダウンシフターズ」の解説をします。

 

過度な消費主義から抜け出し、もっと余暇を持ち、スケジュールのバランスをとり、もっとゆっくりとしたペースで生活し、子どもともっと多くの時間を過ごし、もっと意義のある仕事をし、彼らのもっとも深い価値観にまさに合った日々を過ごすことを選んでいる(『減速して生きる』5ページ)

Z☆こちらからお求め頂けます。

大量消費やサラリーマン的長時間労働ではない生き方を選ぶ人たちです。
「そんなに働かなくてもいいんじゃない?」
「もっと豊かにすごしていいんじゃない?」

ある意味「ナマケモノ」なのですが
(著者の髙坂さんは「ナマケモノ倶楽部」の世話人でもあります)、
実はそういう生き方こそ「カッコいい」

減速して生きる』を読み終えるとそんな価値観が体内に広まります。

ある意味で、劇薬です。

イケダハヤトさんのブログ並みです。
(『減速して生きる』発刊はかなり前だけど)。

すでにお分かりかもしれませんが、
タイトルの『減速して生きる』とは、まさに「ダウンシフト」することです。

 

9k=☆こちらからお求め頂けます。

減速して生きる』を読んで、
そんなにうまくいくわけ無いじゃん!」という批判も出るはずです。
(髙坂さんは「折り込み済み」のようですが)。

じゃあ、どうやってダウンシフトするの?
それが本書の主題です。

 

本書『減速して生きる』前半は、髙坂さんの「半生」の物語です。

 

 

 

 

29歳までの会社勤め。
そのなかのストレスと「この仕事、世の中に役立ってるの?」という不信感。

会社をやめての日本放浪(プラス ピースボート)。

突如「飲食のお店をやる!」と修行の日々。

そして、「一人でもやれる」「忙しくしない」条件のもと、
Bar【たまにはTSUKIでも眺めましょ】開業をする。

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池袋駅から徒歩10分。

繁華街を抜けたところ。


地図で見ると、
見事に繁華街を抜けたところにあるのがよくわかります。

わずか6.6坪

ランチは「忙しい割に儲からない」からやらない主義

1日の来客目標は【5名】。

18:00開店の23:30ラストオーダー。

飲食店をなめています。

でも「ヒマで繁盛しないのに黒字経営!」(持続可能!)。

それは、徹底的に「自分がなにをしたいか」「何が必要か」分かっているからできることなんだな〜、と気づけます。

昼寝もできるし、
ヒマな時間をいかして自分で「コメ」も「大豆」も自給してしまう!

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もっというと、「これをしたい!」というのと並行して、
「これはしたくない!」という思いもあるということです。

例えば・・・

環境に負荷のかかるものは使いたくない!
→無農薬・オーガニックの食材で、素材の味を活かす

 

大企業・大資本の大量生産品を使いたくない!
→小さなお店・良心的な生産者から直で仕入れる

 

もっと家族の時間を大事にしたい!
→当初、週1だった定休日を週2に。
(なお、いまは「土日月」の週休3日です。飲食業をなめている感満載!

でも、この髙坂さんの存在で、【たまにはTSUKIでも眺めましょ】には面白い人がたくさん集います。

そして髙坂さんが「勝手に自己紹介」させたり、
歌を歌ってしまったりする結果、
「世界にそこしか無い」体験のできるお店になってしまいました!

内装もすべて髙坂さん一人がやったもの。

結果的に、徹底的なコストダウンです。





でも、この髙坂さんの姿勢、私は感動しました

それは私自身の今の悩みにもつながっています。

4年間働いた「高校教員」をやめたあと、
開業届を出し「個人事業主」になった私。

「自分らしく仕事したい!」「仕事を通して、世の中に貢献したい!」という思いを持っています。

が・・・。

 

 

正直、
「そんなに忙しくしたくないなあ・・・・」という思いが心全体に広まっています。

 

せっかく会社勤め(学校勤め?)から降りて「減速」したのに、
バリバリ忙しく働くのは「なんか違う」感を持っているからです。

むしろ、作文教室とイベントを週の半分くらい行い、
あとは「研究」なり「ブログ」なりで食っていきたい。

まあ、まだ作文教室もなにも本格稼働していないのですが、
ことし後半にはこういう生活、成り立たせるのが目標です。

 

私が勝手に「恩師」「師匠」と呼んでいる、
早稲田大学の岡村遼司先生は、かねがね言っていました。

ゆっくり、やりなさい。

 

 

学生のころは正直、あんまり意味がわかっていませんでしたが、
いま少しわかってきた気がします。

自分が何をやりたいか。
何をして、社会をどうしたいか。
自分は何の価値を提供できるか。
自分の生活の仕方も踏まえて考えながら、
「ゆっくり、やっていく」こと。

せっかく教員を「やめてしまった」以上、
もっと考えて行き、自分の塾なりイベントなりで還元していこうと思います。
(「ゆっくり、やる」というのは「減速して生きる」にも通じますしね)

 

9k=-1☆岡村遼司先生の著書。わたしはちゃんと読みましたよ!!!





なお私も、髙坂さんのこの【たまにはTSUKIでも眺めましょ】、
環境教育系の知り合いに教えてもらい、何度も行こうとしました。

が・・・。

たどりつけませんでした・・・(泣)。

池袋の喧騒を通っていると、「もう行くの良いや〜」となってしまったのです。
(例「もうラーメンで良くね?」的な)。

 

こんどこそ、
こんどこそ、
東京に行ったらこの店に行くんだ〜!

北海道に行ってからずっと決意しているのですが、
結局行けずじまい。

今年こそは・・・・。

 

9k=☆こちらからもお求め頂けます。

【お断り】
私の手元にあるのは高坂勝, 2010, 『減速して生きる ダウンシフターズ』(幻冬舎)なのですが、なぜかAmazonにその版がもう出ていませんでした・・・。

入手しやすさを考え、ちくま文庫版の画像・リンクを貼っております・・・。

大平レポート⑨ 帯広市議会議員のブログ運営状況は???

〜大平亮介さんのFBからの記事です〜

今日は帯広市議会議員の公式・ブログの運営状況についてまとめてみました。

 

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ブログがサイトを兼ねている人、サイトのなかでしっかりと議会報告している、活動レポートをPDFにして誰でも閲覧できる状態しているなど、
個性が出るなと思いました!

調査結果は、議長・副議長を除いた27名の議員のうち、公式サイト・ブログがある人は12名、ないひとは15名となりました。

 





あらゆるメディアから議員さんの情報を得ることは一票を投じる上で非常に大切な指標になりますので、Twitter、SNS、過去の報道記事なども調べてみます。

最終的にはすべてをまとめて公開できるかたちにもっていきたいなと思っています。「公開して行われた政治上の演説」は自由に利用できるそうです。

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大平レポート⑧ 帯広市議会の「一般質問」発言通告状況!

〜大平亮介さんのFBからの記事です〜

帯広市議会の一般質問の発言通告状況についてまとめてみました。
一般質問は議員が掲げた公約を実現する絶好の機会ですので、そこから本気度を読み取ることができます。

調査対象は平成27年6月、10月、12月と平成28年3月、計4回の定例会の一般質問についてです。




事情によって一般質問を取り下げた議員さんもいらっしゃるので、実際の登壇回数を反映するものではないですが、おもしろい結果になりました。

4回の定例会のなかで一回も一般質問をしなかった方もいらっしゃいます。
また、一般質問の発言通告の提出数は議員全体で76件にもなるので、かなりの地域課題を議会で取り上げることができています。しかも、1人1時間の持ち時間があるのでかなりの量の質問ができるはずです。

公開されている議会資料を駆使しながら、市民協働、市民自治のために調査を進めていきます!

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締切間近!「最大50万円補助」!小規模事業者持続化補助金を使おう!!

札幌での塾開業を目指し、今いろんなイベントに参加しています。

本日は北海道経済産業局の「小規模事業者持続化補助金」の説明イベントに行ってきました。

1935407_211867742507363_4808279743830720407_n【リクエスト開催】小規模事業者持続化補助金を活用しよう!

私のような「開業したて」の個人事業主や会社でも申請しやすい補助金として、申請を検討しています。

【公式サイトはこちら】小規模事業者持続化補助金

 

さて、この小規模事業者持続化補助金。
平成27年度補正予算案の枠で決まったものです。

今年は100億円、昨年は252億円。

かなりな金額です。

そのうえで、全国で約12,000者に補助。
都道府県レベルで言うと・・・。
ざっと47で割ってみて、
北海道で約240くらい採択があるはず、とのことでした。

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(1)そもそも、補助金ってどう使うの?

 

補助金は「返済しないくて良い」お金。

これって、仕事をするものとしてすごく「トク」です。

でも「ただより高いものはない」。
書類を出すのが大変だったり、すぐ返ってくるわけではないんです。

補助金は「この計画にこれだけお金がいります」という申請をし、
受理された「後」から掛かる費用を補助するもの

おまけに、お金は「最後に戻ってくる」んです!

使い終わり、「これだけお金を使ったよ〜」という書類を出したあと、
初めて使った分だけ戻ってきます

実際の話、書類をそろえるのは大変です

「計画書」の提出のほか、
この「小規模事業者持続化補助金」では「商工会議所/商工会での相談」も必要となります。

それでも、「お金をもらえる」のは、ビジネスをやる者にとって魅力的!

(2)小規模事業者持続化補助金とは?

 ざっとした概要については、
いいサイトが有りました→小規模事業者持続化補助金 

 

箇条書きで示しますね〜。

▼小規模事業者持続化補助金

・「商工会・商工会議所と小規模事業者が一体となって取り組む販路開拓や生産性向上を支援します」
→この補助金の対象は「申請者が事業を営んでいる地域を管轄する商工会議所または商工会の確認が必要となります」ので、必ず商工会議所(商工会)に相談をしてくださいね!

・補助率2/3、補助上限額50万円。

例1) 75万円を使った場合、その2/3が補助となる。
つまり50万円

例2)90万円を使った場合でも、上限が50万円だから50万円

・採択されても「補助金交付決定を受けても、定められた期日までに実績報告書等の提出がないと、補助金は受け取れません。」

・当初の予定よりも、もし使った金額が少なければ、その分補助額が少なくなります。

・補助金で資産になるもの(棚・PC・設備などなど)を購入した場合、それを勝手に廃棄したり譲ったり出来ない。

・申請対象:会社・個人事業主のみ
→「開業届」を出す(個人事業主)か、「登記」をするか(会社法人)しないと無理!

・「小規模事業者が、商工会議所・商工会の助言などを受けて経営計画を作成し、その計画に沿って地道な販路開拓等に取り組む費用の2/3を補助します」
→今の商品を「販路拡大したい」人向け。
→新たな販促用チラシの作成・送付など、販促用PRに使うか、「新規商品開発」に使う費用として活用できます。

・対象期間:商工会議所の募集は「交付決定日から28年11/30まで」

・商工会議所に相談に行こう!
電話をして「小規模事業者持続化補助金に申請したいんですけど・・・」ということ!
申請締め切りが【5/13(金)】なので急いで!

・お金のやり取りには、記録を残しておくこと!
→現金授受でなく「銀行振込」でやるのがポイント
→でも「金融機関等への振込手数料」が補助対象外の経費になるのをお忘れなく!
→ただし、消費税は補助対象外の経費



(3)面倒だけど・・・出す意義!

書類の準備は大変です。
ですが、「だからこそ」のメリットが有ります!

メリット1 事業計画書をイヤでも作れる!

ビジネスを発展させるには「計画」が必要です。

ですが個人事業主は「計画」を作らないことが往々にしてあります。
無計画がうまくいくのなら、みんなうまく行きます。

計画を「イヤでも」つくることができます。

メリット2 商工会議所と仲良くなれる(行くきっかけができる)

「商工会議所」(商工会)は、なかなか行く機会がないものです。
ですがこの補助金、申請には「商工会議所」での相談が必要なのです。

「商工会議所」に行き、相談をする。
その際、「商工会議所」にある情報/チラシをちょっとでももらってくることができます。

敷居の高い「商工会議所」に、「イヤでも」関われる機会は大事ですね〜。

 





(4)大事なこと!

大事なのは「これをやりたい!」という思いです。
その上で、「これをやりたい!」に適した
書き方でまとめることです。

「やりたい!」ことを、どう書類に落とし込み、
経産省のお役人さんを口説けるか、がポイントとなるようです。

それには、国民の「血税」から補助金を出す以上、
「公的意義」を持たせる必要があります。

要は「地域活性化」なり、「買い物弱者支援」なり、
「公的意義があるね!」と採択者に伝わるように書くことが大切なようです。

別ブログでやっている、「作文教室ゆう/北海道学習塾ゆう」のブログにも書いたような話になってきます。

補助金申請の紙も、「徹底的に役立つ情報を提供する」こと、「【書く目的】は何か、常に考える」ことが大切なのですね!

(余談ですが、申請についての説明を聞いていると
「作文と全く一緒だな〜」という思いが強まりました)

「意外に見落としがちなところはここです」と担当者の方にお話いただきました。

それは「自分(自社)の強み」を書くことだそうです(作文と全く一緒!)。

「自分(自社)の強み」って、意外と見落としがちです。
ですが、申請書は「ほかの会社よりも、うちに補助金を出すほうが公的意義がある!」を伝えるもの。

「自分の強み」を忘れずに書いておきましょう。

 

さあ、私も申請書、書きます!
札幌商工会議所に電話した所、

書類をまず揃えて、また電話してください。

 

との「温かい」お言葉を頂きました。
まず書類を書きます・・・。

イケダハヤト『まだ東京で消耗してるの? 環境を変えるだけで人生はうまくいく』。

イケダハヤトさんのブログタイトルをそのまんま本にしてしまったのが本書。

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イケダハヤト, 2016, 『まだ東京で消耗してるの?
環境を変えるだけで人生はうまくいく』幻冬舎新書。

☆こちらからお求め頂けます。

この前の記事でも書いたとおり
松永桂子『ローカル志向の時代 働き方、産業、経済を考えるヒント』)、
イケダハヤトさんは私が勝手に「ロールモデル」としている方です。

 

再掲します。

いま北海道・札幌市で4/7開業の塾設立に向けて動いています。

そんな私が勝手に「ロールモデル」としている人がいます。

それがイケダハヤトさん。

日本の元首相・池田勇人と名前がかぶるので、
あえてカタカナにしているプロブロガー。

 

イケダハヤトさんは、1986年生まれ。
早稲田大学政治経済学部2009年卒業。

私は1988年生まれ(早生まれ)で、
早稲田大学教育学部2010年卒業。

リアルに、同じ時期に、同じキャンパスにいたことになります。(密かな自慢)
(注 文学部を除く純粋文系の学部は、「西早稲田キャンパス」《現 早稲田キャンパス》にありました)

東京を捨てて「高知県」の「限界集落」に引っ越したイケダハヤトさんは、
教員時代から私のあこがれの人でした。

Z☆イケダハヤトさんの本の中でも、『新世代努力論』は「何を頑張るか」悩んだ時に役立つ本です。

 

私も、私立高校就職を機に東京を捨てて「北海道」に引っ越したからです。

 

いま私が住んでいる「札幌」を「地方」と言ってしまってもいいのかどうか微妙ですが、【北海道・札幌から日本の教育を面白く!】という私の目標にはゆらぎはありません(多分)。

松永桂子『ローカル志向の時代 働き方、産業、経済を考えるヒント』

このイケダハヤトさん、ネット関係者には有名なのですが、
あいにく私が先月までいた北海道帯広市ではあまり知られていませんでした。

例)読書イベントの際、「最近読んでいる作家は?」の質問に「イケダハヤト」と答えると、
「昔の首相?」としか返答がありませんでした。

 




さて、そんなイケダハヤトさんが運営するWebが「まだ東京で消耗してるの?」。

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この挑発的なタイトル、私は好きです。

ただ、『新世代努力論』からイケダハヤトさんを知った者として、
「この人、こんなに挑発する人だっけ?」感を持ってしまったのは事実です。
(『新世代努力論』は「いい人」感を全面に出している本でした)

実際、東京には「消耗」させる要素がたくさんあります。

(1)移動時間ばかりの東京

東京では移動時間という人生の無駄遣いから逃れられない(22)

ぼくが東京を離れたのは、移動に嫌気がさしたからです。毎日毎日、移動してばっかりでやるべきことに集中できないんですもの。
「移動時間の無駄」に気づいていない人は仕事ができない、とぼくは常々断言しています(ブログでこれ書いたら炎上しました。が、結論は変わりません)。
移動に時間とエネルギーを費やしてしまう以上、成長ペースは鈍化し、仕事のパフォーマンスも改善せず、年収は上がりません。当たり前の話です。毎日2時間以上、ドブに捨てているわけですから。(22-23)

私も東京にいた人間です。
東京はどこにいくにも車は渋滞。
おまけに、23区内だけでも一つひとつの場所が地味に遠い、という不便な場所です。

例)新宿で会議の後、渋谷で打ち合わせをして、六本木にいき、新小岩の自宅に帰る
(これだけで移動時間が1時間を超える)

「ローカル」モデルとして北海道の札幌市を出すと、札幌は「コンパクトシティ」の代表のような場所。

基本、「札幌駅」「大通駅」「すすきの駅」の3つだけで仕事ができます

札幌の市営地下鉄の路線図がありますが、仕事で使うのはほぼこれくらいです↓。

subway-line-2しかもこの3駅、地下鉄ですぐ行けるほか、
徒歩20分でつながっています。
しかも「地下街」で連結しているんです(大雪でも安心!)。

この3駅のそばに住んでしまえば、そもそも移動が限りなくゼロになります。
さて、北海道の人に話して「えっ!」と言われるのは、「新幹線通勤」をするサラリーマンがいるということです。

「そうまでして会社に通って何するの?」とよく反応が返ってきました(北海道新幹線開通前の反応です)。

「移動」だけで東京は「消耗」させる場所なんですね。

他にも〈「事前の打ち合わせ」という東京的儀式〉(28頁)のように、
移動を誘発する仕組みが大量にあります。

 やはりこれも、人が多すぎるからなのです。意味のない会議に参加しているだけで、偉い人に説明をしているだけで、仕事した気分になる。実際、何も世の中は変わっていないのにも拘わらず。こんなやり方でうまく収益を上げられるわけがありません。(・・・)
言わずもがな、高知に移住してからは「打ち合わせのための打ち合わせ」なんてものは完全に縁遠くなりました。人が少ない地方は、何をするにも話が早くて助かります。
(29-30)

冬の時期、北海道では便利なことに「雪がひどくて車が掘り返せません」で
打ち合わせを休むという裏ワザがあります。
(北海道では「車が埋もれる=休める」という裏ルールが存在します)

雪が少ないと有名な帯広でさえ、昨冬は5回くらいこの裏ルールが発動するほどの雪が降りました。

 




(2)地方のほうが稼ぎやすい

地方では「雇用」は少ないけれど、「仕事」は山のようにあります。どういうことかというと、一つの仕事で数万円程度が稼げる「小さな仕事」がたくさんあるんですよ。ぼくが高知に来て発見したものでいうと、
・収穫アルバイト(コメ、ゆず、オクラなど)
・草刈りアルバイト(実際、時給1000円でやりました)(・・・)
などなど、「そんな仕事があるのか!」と目からウロコの「小商い」が無数にあります。一つの仕事で食べていくのは難しくても、「複業」でやっていくことが前提なら、田舎に行っても十分メシを食うことは可能です。(56)

この部分、私も札幌で参考にしたい点です。

月3万円ビジネス 100の実例』という本も、そういった「地方ならでは」の仕事にあふれています。

「大儲け」できる仕事は地方には少ないですが、
「3万円だけ稼げる」仕事が無数にあるというのが面白いところです。

2Q==☆『月3万円ビジネス 100の実例』。「ウコッケイを飼って、卵を売る」など、
「おもしろ」系のビジネス満載です。

「小商い」や「複業」の発想は私の書評にも書いています。
松永桂子『ローカル志向の時代 働き方、産業、経済を考えるヒント』

また、こういった「小商い」「複業」以外でも、
地方のほうが「頭角を現す」のはラクだと思います

例えば、いま全国的に「やりつくされ」感がある「ビブリオバトル」。
本の書評を行うというイベントです。

東京だったらどこでも「やられている」定番イベントですが、
北海道ではまだまだ。

帯広市図書館でやっていた「ビブリオバトル」も、
「新参者」の私が実質運営を行うことができてしまいました

例)ビブリオバトル帯広のイベント

東京だったら、なかなか入り込めません。

東京で流行っているものを、アレンジして持ってくる「だけ」でも、
「その分野の第一人者」になれてしまう環境があります。

これ、北海道に来てから私がすごく実感するところです。

その意味で、「あえて東京を離れる」選択はアリだな−、と身を持って感じています。

 何かというと、大きな資本主義システムが回っていない地方には、「東京だったら絶対誰かがすでにやっているビジネス」が、手つかずのまま残されているんです。「どぶろくのネット販売」なんてどう考えても儲かるわけで、誰かやっているはずなんですよ。でも、地方にはネットに詳しい人もいないので、価値のあるものがネットの海に船出していないのです。21世紀だというのに。(136)

 

さて、本書『まだ東京で消耗してるの?』にはまだまだ紹介しきれないことが多数掲載されています。

本書は私のように「ローカル」(札幌を「ローカル」と言って良いのかは賛否両論ですが)で活躍したい若者(私をまだ「若者」と言っていいのかも賛否両論がありますが)にとっての必読書です。

私の目標は「北海道から、日本の教育を面白く!」。
そのための「座右」にしたいと思います。

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イケダハヤト, 2016, 『まだ東京で消耗してるの? 環境を変えるだけで人生はうまくいく』幻冬舎新書。
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大平レポート⑦ 議員さんって、どうやって一般質問をつくっているの?

〜大平亮介さんのFBからの記事です〜

過去の議事録を読み返すとその議員の得意分野、関心のある分野というものがなんとなくわかってきます。

介護、福祉、防災、教育、男女共同参画などなど。

僕が気になるのは、議員さんがなんでその分野に興味関心があり、質問で取り上げるのかです。


そういう意味で一般質問は議員さんの個人的な背景をよく反映していると思います。


一般質問とは、あらかじめ通告した内容を、所定の持ち時間以内で、議員が執行者側に対して行うものです。

そこで考えたのですが、一般質問をつくる段階で市民にも参加してもらうというのも面白いのではないかと思うのです

議員の任期は4年、定例会は年4回と考えると、かなりの地域課題を一般質問で取り上げることができます。



わが市(帯広市)の場合、1人の議員の質問時間は1時間なので、そのなかで一つ市民と一緒につくった一般質問があっても良いと思います。

質問に関する資料を集めたり、他の自治体の事例などをリサーチし、市民と一緒に説得力のある質問を練り上げていくのもすごくいい勉強になります。
なにより議会に対する関心がぐっと高まると思います。

若い人ならワークショップ形式で一般質問をつくってみてもいいですし、市民では得ることが難しい一次情報に関する資料を議員名義でお願いすれば、手に入りやすいでしょう。

図書館もフル活用して資料を集めれば、すごく深みのある一般質問をつくることもできると思います。

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大平レポート⑥ ロビイングの方法を知ろう!

〜大平亮介さんのFBからの記事です〜

社会起業家として有名な駒崎弘樹さんの新刊を読んで、ロビイングの方法について勉強になったことをまとめてみました。

審議会、委員会、協議会に入って地域課題の解決に取り組むというのも一つの方法として有効だと思います。

大きいのは審議の内容が報告書などにまとめられて、それを基に政策立案されることです。

住んでいる自治体で委員を公募していることもあるかと思うので、応募してみるのも楽しいかもしれませんね!

大平 亮介さんの写真

おおたとしまさ『ルポ塾歴社会 日本のエリート教育を牛耳る「鉄緑会」と「サピックス」の正体』③

前の記事の続きです。
前の記事はこちら

本書『ルポ塾歴社会』では、【サピックス小学部→鉄緑会】というコースをたどった人たちへのインタビュー記事が前半部分を占めます。

このインタビュー記事の部分。
なんというか・・・。

 

 

前回も書いたとおり、
「いまいちピンとこない・・・」感満載です。

それは私が「中学受験って、なんですか?」という片田舎に育ったことも大きいです。

どうも「首都圏の子どもは大変だなあ・・・」という思いを持つ本でした。

「大学に入るまで塾に頼り切る生き方は、もしかしたら私から、何かを深く思考する能力を奪ったのかもしれないとおもうことがあります。もともとそういうことがニガテだったのかもしれませんが、そのことに目を向けず、お山の大将に慣れてしまうシステムなのかもしれません。そういう生き方が向いている人も必ずいるわけですから、それが一概に悪いことだとも言えませんが」(45)
(桜蔭→東大文Ⅰ→東大ロースクール→弁護士の女性へのインタビュー)

 

小学生のうちは、目標の学校に入るためにどれだけの学力が必要で、そのためにどれだけの努力をしなければいけないのかなど、子供本人がわかるはずもない。塾の指導に右向け右になることはやむを得ない。しかし、それが強烈な成功体験として刻まれ、中学・高校生になっても塾に頼り切りになってしまうと、主体的な学習習慣を身につける機会が奪われてしまうのかもしれない。(45-46)

そして、【サピックス小学部→鉄緑会】という黄金ルート日本のエリート教育をある意味「固定化」「制度化」させてしまう危険があることを本書『ルポ塾歴社会』は危惧しています。

 

その一つが〈サピックス小学部のほうが、名門中学校の入試問題に対し「こんな設問をしている限り、うちの塾からはその中学校への進学を勧められない」というクレームが入る〉とということかもしれません。

 

ただ、本来的に塾は「学校で足りないこと」「学校でできないこと」を補う働きをしてきています

塾の生徒からも、「学校の授業はつまらない。だけど、友だちと遊べるから学校に行っている」という言葉を聞くことがあります。

「塾のほうがわかりやすい」という声も聞きますし、
「これって、こういう意味だったんだ!」という素朴な感動を、
塾で授業をしていて共有することもあります。

 学校とは別に塾という学びの場があることで、子供たちは自分に合う学習スタイルを見つけたり、より多角的な刺激を受けたりできるのである。
「学校歴×塾歴」で、教育のバリエーションが無数に増える。日本の学校制度が平等で画一的であったからこそ、教育の多様性をもたらすために、塾という「変数」が自然発生したようにも私には見える。(146)

 

その意味で、塾と学校は決して敵対しないもの。
同じ子どもを、違う立場からサポートしていけるものなのです。

 逆に言えば現在は、塾があるからこそ、学校は学校でいられる。目先の大学合格だけでなく、生徒一人ひとりの人生の20年後、30年後をも見据えた本質的な教育に力を注ぐことができる。だから学校の多様性も担保される。その意味で、塾は学校教育を陰で支えるパートナーなのだ。(144)

 

かつて、札幌で塾を運営する能正章寛さんという人は「塾は学校と地域・家庭の究極の裏方」という名言を述べていました(いまも述べています)。

教育という点で、子どもを「究極の裏方」としてサポートしていけるのが塾である、という観点です。

本書を読んで再確認した気がします。

☆たまたま見つけた「札幌人図鑑」の動画より。

 

公教育が「与えられた教育」であるとするならば、民間教育は「自ら求める教育」と言える。その2つがあることで、日本の教育は常にバランスを保ち、かつ、柔軟に進化し続けることができた。これは世界でもまれに見るハイブリッドな教育システムなのである。(145)

札幌で新たに作文教室ゆうをはじめる者として、「世界でもまれに見るハイブリッドな教育システム」を支える一員になりたい、と思っています。

 

 

 

さて、この『塾歴社会』を元に、4/9(土)に読書会を開催します。

【Facebookイベントページ】『ルポ塾歴社会』読書会

4/9(土)22:00-23:00、会場は札幌市営地下鉄「幌平橋駅」徒歩5分の
個別学習塾はる】です。

ぜひ本書片手に語り合いませんか?

ご参加お待ちしています!
(参加希望の方はこちらからご連絡ください)

おおたとしまさ, 2016, 『ルポ塾歴社会 日本のエリート教育を牛耳る「鉄緑会」と「サピックス」の正体』(幻冬舎新書)。
2Q==☆こちらからお求め頂けます。

大平レポート⑤ 当事者が「声」を上げるということ

〜大平亮介さんのFBよりの記事です〜

読んだ本のなかで勉強になったことがあるので書きます。

社会的に弱い立場にある人やマイノリティの人たちが抱える社会的な課題は可視化されにくいといわれています。

なぜならば、当事者が声を上げて現状を伝えることが難しいからです。
社会的課題として認知されなければ放置され解決策が生まれません。

そのため、社会的課題として認知度を高め、解決すべきという世論を育てる必要があります。
世の中には少子高齢化の問題、介護の問題など、優先順位の高いものから着手される傾向にあります。行政や議員が優先順位を決める傾向は2つあります。

① 質的要素
・今すぐ支援が必要なことか?(優先度)、命に関わることか?(深刻度)といった要素

② 量的要素
・「どれくらい困っている人がいるのか?」「どれくらいニーズがあるのか?」といった量的な要素。

これら2つの要素を勘案して社会的な課題解決の優先順位を決めていると考えられます。
つまりマイノリティに関する社会的な課題でもこの2つの要素を補強する証拠を整えることができれば、希望がみえてきます。

例えば、僕が取り組んでいるLGBTに関する問題の場合、当事者は人口の3~5%存在するといわれています。

クラスに1~2人いる計算ですが、社会的な無理解やカミングアウトの有無などによって存在が見えにくいといわれています。
つまり当事者の声を聞くことが難しいということです。
研修や勉強会でこのことを話すと「そんな人いるの?はじめて聞いた」という反応が返ってくるが多いです。

いま考えているのが、道内に住む当事者の方にTwitterなどの匿名性が高いツールで学生時代の困りごと、うれしかったことなどの事例を集めようと考えています。これが質的要素を高めることに役立てます。

なぜ、道内で調査するかというと課題への距離感をぐっと縮めるためです
たとえば、「アメリカの○○州の当事者から話を聞いて事例集にまとめました!」というよりも「学生時代を道内で過ごしたLGBT当事者の方に当時困っていたことを聞いて事例集にしました!」のほうがよっぽど課題が身近になります。

2Q==-2

参考文献:明智カイト『誰でもできるロビイング入門』光文社新書,2015
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