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2012年を振り返る〜私と、日本ノマド・エジュケーション協会と、日曜バー〜

思えばこの1年、大変「長く」、密度の濃いものでした。

1月。

今年の1月は自身初のイベントとしての「英語でアブストラクト講座」を開催。

大学院の友人に来てもらい、「知ってそうで知らない」英文で論文のアブストラクトをかくための実践的な講習を行いました。

2月。

調子に乗って「ボイストレーニングセミナー」と「iBooks Author使い方講座」を開催。

そんな途中に修士論文提出→修士論文口頭諮問→早稲田教育学会にて発表→日本通信教育学会の偉い先生方の前で修論発表。

非常に発表しっぱなしな期間を過ごしています。

さて、2月は早稲田大学教育会主催の「シチズンシップ教育」のシンポジウムに運営側として参加。

共催先との折衝など、「大人」の世界を勉強する好機となりました。

 

 

 

3月は早稲田教育学会などで発表。

住処を探すため札幌に行き、「シェアハウスって、良くない?」と思い、住むことを決定。

 

ここまでで3月。
並行しながら水道橋のコーワーキングスペースのインターンを最後までやっています。

4月。

はじめての札幌生活。

シェアハウスBUIE学園前に住み、シェアハウスの仲間に対しての「札幌の歴史」授業や「朝活」(すぐ挫折したけど…)の開催、映画祭と称してドキュメンタリーを見るイベントの開催もしました。

4月は「日本ノマド・エジュケーション協会」を設立。

ブログも新調しました。

札幌市の市民活動団体登録も行いました。

「日本ノマド・エジュケーション協会」専用の投函口が札幌市に作られました。

5月。

日本ノマド・エジュケーション協会第1回のイベント開催。

北海道大学学生を雇って「さっぽろ鳥見の会」という、バードウォッチングを開催。

初回にしてはまあまあな出来。

6月。

脱学校の社会』読書会もやりました。

リビングで皆がメシを食う中で「いのちの食べかた」を流し、賛否両論のコメントを頂いたのも記憶にあたらしいことです。

7月。

いろんなイベントに顔を出しまくった時期です。

いわば「学び手」意識をもう一度持ち始めた時期です。

個人的に思いのある「教育キラクガタリ」の札幌開催もこの時期です。

「教育キラクガタリ」、いま現在は「教育パワーランチ」に(結果的に)発展し、月1回行なっています。

 

さてさて、8月。

このあたりからイベントの「インフレーション」が始まります。

若者協力事業所Link Nextの田中さんとの「つながり」「りんくる 夏の特別講座」に、「現場教員」として授業を持たせてもらいました。

 

小学生の男の子への、「お金」と「仕事」の授業。

 

「ヤクザという仕事を言い換えてみよう」など、仕事の言い換えや「お金はありがとうの印」など、社会的(?)な授業になりました。

そのまま、【「逃げ」の哲学!】を開催。

現在における「実践的な」哲学としての「逃げの哲学」を、参加者と考えるというディスカッションイベントです。

そしてそのあと、東京遠征!

東京ではいろんな人に会いまくり、でした。

完成したスカイツリーを、隅田川沿いで見にも行きました。

たまたま、近くにいたホームレスのお爺さんと異常に仲良くなりました。

「隅田川の橋の下から見るスカイツリーが、いちばん綺麗なんだよ」。

心に残る思い出です。

私自身初となる、私が語る講演会「私立通信制高校のリアル」。

参加者20名近くの前で、私の仕事の「エスノグラフィー」を発表です。

 

あ、8月からCoworking Cafe 36でバーテンをやり始めました。

初回の「うどんナイト」は日曜バーの「定番」イベントとなりました。

ありがとう、中野さん。

 

9月。

 

通信教育制度研究会の北海道開催の場で、発表させていただきました。

昨年まで大学院にいた者として、研究者の先生方の前で発表させていただけるのは大変ありがたいことです。

「北大で発表してきたんですよ」と、生徒に自慢も出来ましたし、ね。

 

Link Nextさんとの第2回合同イベント「ワカモノ×他世代 居場所論!」。

こちらも参加者とともに「現在における居場所論」を検討する楽しいイベントです。

子ども×教育タベリバ」も、10月から毎月開催しています。

ありがとうございます、田中さん。

10月。

絵本ナイトの開催。

バーテン業務もようやく慣れてきた頃です。

11月。

東京から知り合いの建築家の方を招いての「夢が叶う! 部屋の間取りセミナー」を開催。

「部屋の間取りを変えると、夢がかなうんです」をテーマに、自分が元気になる間取りの法則を、講義してもらいました。

ちなみにこのセミナー、私の部屋の間取りを大幅に変えることになりました。

それまで「部屋なんて、身体をしまうコインロッカーにすぎない。」が持論の私の生き方を、大きく変えることになりました。

部屋に「いたくなる」間取りにすると、精神的にも安心感をもたらすものです。

 

北星大で頑張っている木下さんに、「寿司ナイト」を開催していただいたのも11月。

またやってほしいな、と思っています。

 

11月17日は日本通信教育学会での学会発表!

私立通信制高校のエスノグラフィー」として、

通信制高校の現状と可能性を大いに発表しました。

(学校のブログではこちら

早稲田「外」でのちゃんとした学会の発表は、今回が初。

デビューにしてはまあまあの発表でした。

 

翌11月18日は東京でのシンポジウムイベント「ちょっと変わった学校を知ろう!」を開催。

こちらは早稲田の後輩の伊庭くんとの共催です。

フリースクール、デモクラティックスクール、定時制高校、通信制高校という4者が、一堂に会する「ありそうでなかった」夢のシンポジウム!

早稲田時代の知り合い・友人を含め、40名を超えるご参加。

「めちゃくちゃ勉強になった」など、ありがたいコメント、頂きました☆彡

ご協力いただいたカタリバ大学の皆さま、会場提供などありがとうございます。

 

12月。

特筆すべきは「スープカレーナイト」でしょう。

スープカレー屋さんtom tom kikirさんの全面的な応援のもと、お店の味を器も含めてそのまま、Coworking Cafe 36まで持ってきてもらいました。

担当の菅原さんはシェアハウスで私の隣に住んでいる人。

徹夜明けながら、見事にスープカレーを提供してくれました。

この月は完全に任せっぱなしイベントである「気軽に!コーチング講座」と、私が久々に「学者モード」で行った「ケアリング読書会」も行いました。

…こうして見ると、まあ色々やったものです。

本業はきちんとやっていますし、本業の方でも「気合を入れて」やった企画・イベント、多々あります。 

来年はさらに「魂の振動数」をあげていき、日本ノマド・エジュケーション協会を「ノマド・エジュケーション株式会社」に発展させるのが目標です。

…というわけで、今年2012年、本当にありがとうございました。

来年もよろしくお願いいたします。

 

札幌で社会人になって気づいたこと。

今年は社会人1年目。
いろんなことに気づきました。

1,何かと忘年会が連続すること。

2,「承知しました」と言えず「了解しました」としか言えない人があまりに多いこと。

3,残業時間が何時からかわからないということ。

4,賞与と給与は違うということ。

5,源泉徴収で恐ろしく持っていかれること。

6,日本学生支援機構の奨学金は返済を一切待ってくれないこと。

7,札幌人は雪に「感動」しないこと。

8,Facebookに職場関係者から友達申請が来た時、いろいろ困ること。

9,仕事と鬱病はかなり関係性が深いこと。

10,学生と違い、社会人のほうが気軽にイベントを企画できること。

今年ももう終わります。

今年1年は私の中では「壮大なおまけ」でした。
昨年の8月までは博士課程進学を考えていたため、
まさか2012年に高校教員をやっているとは思わなかったためです。

通信制高校のフィールドワークを行えた意味でも、
実りの多い1年でした。

台湾ナイト、開催です!

写真 のコピー

本日、Coworking Cafe 36では「台湾ナイト」を開催中!

Coworking Cafe 36の「上」に住む、
台湾出身者と台湾留学経験者に、腕をふるってもらいます!

「胡麻油風味の鶏素麺」¥500-が人気です!

今夜23:00までですので、
ぜひお越しください☆彡

教員の「仕事」論

日曜日。
「部活動」を持っていない教員にとっては
休日である。

休日になると、「教員」の仕事とは何か、
ふと思うことがある。

教員の仕事は何をすることか?

それに対する答えは次の通り。

我々教員は「場」を作り、
「友達」どうしの「つながり」を強化し、
一人ひとりが必要な支援を受けられるよう「環境整備」し、
生徒の「自己学習力」と「コミュニケーション能力」を醸成することが
仕事である。

こう書くと、教員の仕事なんて
「環境整備」くらいしかないことに気づく。

結局は生徒自身が「気づき」、
「学ぶ」ことが教育の本義である。

これは学校のみに逗まらないだろう。
「学校」を超え、セミナーや勉強会でも
この原則は必ず当てはまるはずである。

「同世代」に思うこと。

高木心平さんといい、イケダハヤトさんといい、
最近Web界隈でお話を聞く方は「ほぼ同世代」。

ちなみに私も「ほぼ同世代」(88年2月生まれ)。

なおかつ自分も「早稲田」出身。

…私がほそぼそと講演会企画サークルで「活躍」していたとき、
同じキャンパス内にこういった「すごい」人たちはいた。

考えると面白いことだ。

こういう「偶然」性も、
大学にいくことの「楽しさ」の1つだと思う。

落合博満『コーチング 言葉と信念の魔術』2001年、ダイヤモンド社。

12/16(日)のイベントのため、予習として「コーチング」について勉強中です。

あの落合博満さんは、こんな本を書いていたんですね。

とても参考になります。

以下は、私の抜粋集。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「選手の「うまくなりたい」という向上心を喚起し、美しいハーモニーを奏でていくためには、まずその選手を十分に観察してやることが大切なのである」(24)

「視点をどこへ置くかによって、すべての答えの出し方は変わる。失敗するときは失敗すればいい。失敗することを恐れず、失敗しても、その経験を次への糧にすればいい。失敗したことが自分の教訓として生かされていれば、同じ失敗を繰り返してしまうことも避けられる」(30)

「相手が何を望んでいるのかがわからないうちは、こちらも何を話していいのかがわからない」(40)

「ひとつのことしかできない不器用な人間は、突き詰めて身につけたことを簡単には忘れない」(44)

「コーチングとは、教えられる側を主体に考えなければ進められないのである」(69)

「コーチの仕事とは、選手を叱ることでも同情してやることでもない。選手に気持よく仕事をさせてやることなのだ」(88頁)

「「自分がいなければ…」と考えている人に限って、自分がそこにいたいのだ」(96)

「まずは小さな長所を伸ばしてみる。それで、その長所のほうが目立ってくるのか、それともまだ欠点が目立つのかを見る。欠点が目立つのであれば、お互いに話し合って仕事の進め方などを考えればいい」(103)

「何度もタイトルを獲る人は人は、「獲らなければならない」と考えているのではなく、「自分が獲るものだ」と当然のごとく考えているのだ」(149)

【イベント】「ケアリング」読書会!

本日、19:00-21:00、Coworking Cafe 36で、
ケアリング読書会」を開催しました!

ネル・ノディングズが1984年に書いた『ケアリング』をもとに、
「ケアリング」とは何か、学んで行きました。

ケアリングとは、どこまでも相手の話を聞き、相手を受け入れ、
それによって自分にできるベストをつくしていくということです。

教育をはじめ、医療・介護の世界でも注目されています。

それを原典から学ぶという、非常に「奥深い」会となりました!

 

写真

 

単に学ぶだけではなく、「ケアリングの発想をいかすにはどうすればいいか」を一緒に考えていきました。

最後は日本ノマド・エジュケーション協会イベントの定番「KJ法」!

写真 のコピー

 

「ヒアリング」「ケアリング」「シェアリング」の3つのキーワードで
意見がまとまりました。

これらを束ねるタイトルとして「リング」という名前も付きました。

相手を受け入れ、自分にできることをしていく。

その大事さを学ぶイベントとなりました!

ご参加いただいた皆さん、ありがとうございます!!!

週2日登校の可能性。

超エリート教育をもしやるとすれば、
いまの勤務校と同じように週1〜2日登校の学校をつくるなあ、と思う。

「学校でたくさん授業をする」と、
「学校にいる間しかたくさん勉強しない」人が生まれてしまう。

ヒマな時間が多いと、主体的意志で
「この時間をどう活用するか」とどこかで考えざるを得ない。

自分の力で考え、時間を使っていく。
「好きなこと」にとことん時間をかけ、
物事を進めていく。
その姿勢こそ、今後必要となる姿勢である。

だからこそ、周囲からは「週2日登校なんて、意味ないじゃないか」といわれようと、
この制度は「なかなか」いいものだと私は思うのである。

【イベント報告】第2回 子ども×教育 タベリバ

本日、第2回の「子ども×教育 タベリバ」、開催しました!

今回のテーマは「いろんな人・団体をつなぐ醍醐味」。

教育における外部団体とのコラボの可能性について、
ざっくばらんに話し合いました!

参加者からは「いろんな立場から教育のお話をお聞きできてとてもためになりました」との声を聞かせていただきました。

ご参加頂いた皆さん、ありがとうございます!

次回は1/27(日)、13:00-15:00、
若者協力事業所Link Nextにて開催します!

ぜひ次回もご参加ください☆彡

『ぼんやりの時間』と『のぼうの城』。

私がいつも「捨てよう」と思う本がある。

しかし捨てようとしてパラパラ見ると「やっぱやめよう」と思う本がある。

 

『ぼんやりの時間』(岩波新書)はそんな本の1つ。

どう考えても、「役に立つかどうか」と考えると「役立たない」本。

でも、読むとホッとする本。

 

筆者は「ぼんやり」を肯定する。

「昼行灯」の大石内蔵助(おおいし・くらのすけ)も

「3年寝太郎」も、ふだん「ぼんやり」する分、

「ここぞ」の大舞台で活躍する。

 

意味なく「ぼんやり」時を過ごすことが、

人間としてのあり方を回復させる。

 

そんなテーマの新書である。

 

どうしようもなく追い込まれた時や、

「この連休、どう過ごそう」と思う時、

『ぼんやりの時間』をパラパラ見ると、

自分が肯定される(電子データではない生身の本にはこんな効能があるのだ)。

 

映画『のぼうの城』も、「ぼんやり」な主人公が登場する。

普段は農民と田楽踊りに明け暮れ、

武士らしいところが何もない「ぼんやり」な人。

 

だからこそ「(でく)のぼう様」と呼ばれる。

 

通常はぼんやりの「のぼう様」だが、

緊急時に強い。

 

普段の「ぼんやり」や「でくのぼう」性が、

すべて「城を守る」という1点に活かされる。

 

こういう映画を見ると、人生においての「ムダ」は

「いざ」という時に役立つものだ、と分かる。

 

この「ムダ」の根源こそ、「ぼんやり」にあるのだろう。

 

(職業柄、「のぼう様」はADHD傾向があるのではないかと見てしまうが、

それは別の話)。

 

今日私は定山渓温泉に「ふらっと」行った。

雪を見ながらの露天風呂は非常に旅情を誘う。

 

『ぼんやりの時間』にはちゃんと「温泉」に1章割かれている。

温泉につかり、何をするでもなくボーっとする。

それが「ぼんやりの時間」。

日常から離脱して「ぼんやりの時間」を取ることで何故かすごく癒された。

 

「ぼんやりの時間」と「のぼうの城」と「温泉」の三題噺、

以上で幕となります。