起業

書評『君はいつでもはじめられる〜自分を活かすために「働く」ということ〜』

「何かやりたい!」
「起業したい!」
「でも、何からやっていいか分からない!」

そんな時、役に立つのは本か人。

 

の場合は励まし系の本。
の場合はコワーキングスペースなどが該当します。
(参考:イキナリ起業すると失敗する理由~起業の前には、イベントをしよう。~

 

「やってみたい!」ことがあっても、
やり方が分からない。

そうこうする間に、
「まあ、いいや」。
なにもしないまま時間が過ぎていく。

 

今日ご紹介する片岡勝さんの『君はいつでもはじめられる』は、
「なんでも良いから、何かやりたい!」人に役立つ本です。



 

 

「何か、やりたい!」人は2つのパターンに別れます。

(A)本を読まずにまず「動く!」人と、
(B)やたら勉強する人。

 

(A)本を読まずにまず「動く!」人は、
まさに本書の著者・片岡さんに近いタイプ。

「なんでも良いからやる!」という人です。

このタイプの人は、「我流」にこだわる傾向があります。
アドバイスを聞きたがらない人もいます。

だからこそ、「あえて」本書のようなものを読むと
活動の方向性が広まります。

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(B)の「やたら勉強する人」は、
意外にたくさんいます。

「あの資格を取らないと、独立できない・・・」
「7つの習慣も読んで、ドラッカーも読んで・・・」
「まだ自分には早い」

本当にたくさんいます。

ですが、そんな人にはあえて本を捨てて
「何かする」機会が必要です。

 

そんな人は「この本」を一度読むと良いでしょう。

書評はこちらをご覧ください。

 

片岡さんの『君はいつでもはじめられる』でも、こういう指摘があります。

 

完璧思考の人はいつまでもその位置にいたままだ。ある起業家は僕に「目指せ60点」と言われ、何だかすべてが楽しくなったという。「赤点でなければいい。続けよう」と前に進めるようになって、次第にやっていることも充実していったという。(122)

 

あえて不完全でも良いから始める。

重要な指摘ですね。

 

さて。

片岡さんの『君はいつでもはじめられる』。

私にとっても、得るものの多い本でした。

読みやすく、すぐ読み終えることができます。

 

慶応大学卒業後、大手銀行に勤務。
そこに「なにか違う」と思い起業し、
全国で市民活動やNPO・ボランティア活動等を支援している人です。

 

何かやりたいときに読むと、元気が出る本。

この後は抜粋を載せておきます。

 

気軽にはじめてみればいい。自分のゴールに向かって小さくても一歩踏み出せば、不安は解消してしまうし、きっと自分への可能性が見えてくる。そうすれば、もう君の目の前には自由な階段が広がっているのと同じだ。そこには面白いことがたくさん待ち受けているにちがいない。(19)

 

要するに、一流の人間は自分で考え出して、自分の仕事をつくり、自分で食っていく。二流は専門職。自分の専門性で勝負する。その人がいてもいなくても成り立ってしまう大企業で働くのは三流なのだ。(48)

 

まずはじめたことをしゃべりまくる。熱く語るとまず、仲間が共感し、口コミで広がる。そのうちマスコミが取材に来る。そこでも熱く語る。そして、マスコミに出るとちゃんとしたビジネスだと世間も思いはじめて、そのビジネスは僕の口先から離れて一人歩きしていく。(32)





面白いことをやると人が動く。生産も消費もそれが動機づけになっている。
そのためには自分が面白がらないとはじまらない。これが本当にいいのか、面白いんだろうかと悩んでいるうちに面白いものもどんどん変わっていく。それでは面白さに乗り遅れる。面白いことに直感的に乗っかっていこう。
今の時代は変革期。やりたい放題やるヤツがチャンスをつかむのだ。(94)

 

僕の場合、サラリーマンを辞めた後、最低限の生活を実験した。新聞、つき合い、車も全部捨てた。新聞を見ないから考える。車がないから歩く。するといろいろなものが目につく。景色がまったく違った。小さな花が咲いている、風が吹いていることも気づかなかったサラリーマン時代の自分に気づいた。気づかないというのはビジネスにとっては致命傷だ。(97)

 

僕は24時間以上迷わないことにしている。時間をかけたからって、上手くいくことなんてない。放置せずその場で決めてしまうことが肝心。(114)

 

 

・・・さあ、早速動こう!

今日は北18条で作文教室ゆうの授業日だし。

 

「シーズ発想」と「ニーズ発想」って?〜「やってみたい!」を考える〜

今年2016年の5月から、「育てるコワーキング札幌」の運営に関わっています。

私もメンバーの一員である「一般社団法人Edu」のコワーキング事業部が運営する「育てるコワーキング札幌」。

札幌駅北口徒歩3分、
北海道大学正門横にある
札幌カフェ」を土曜日に借りて運営しています。

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さて、その関係で「カフェ運営」についての本を最近読んでいます。

最近、良かったのが『カフェという場の作り方』。

 

 

イキナリ起業すると失敗する理由~起業の前には、イベントをしよう。~

前回は札幌駅北口のコワーキングスペース
育てるコワーキング札幌」の運営について記載しました。

【記事】コワーキングってなあに?〜「やってみたい!」をカタチにする場所〜

今回はそこから派生する話です。

名づけて、「イキナリ起業すると失敗する理由」。

起業を考えている人は読んでみてくださいね!

イキナリ起業すると失敗する理由

私は学生時代、東京にいました。

実は東京にいた頃から、コワーキングとはつながりがありました。

ネコワーキング」というコワーキングスペースでインターンシップをしていたからです。

そのコワーキングスペースでいろんな「大人」と関わりました。

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プログラマーやWebデザイナーとしてバリバリ働いている人。
アイデア勝負で起業した人。
大企業をやめてフリーランスになった人。

いろいろな「大人」がいました。

自分のモデルとなる大人とたくさん出会いました。

当時より、なんとなく「起業したい」気分のあった私。

自然と、自分も「起業する」イメージが具体化してきました。

インターンシップを通して、「どういった分野で起業するか」考えていました。

塾やプロの家庭教師、
講座の開催などがまず思いついたもの。

インターンシップを続ける中で固まってきたのは、
Teacher’s Bar」というバーを経営するというアイデア。

教員及び教員になりたい人向けのバーというアイデアです。

普段、なかなか関わりのない学校教員が、
「安全に」「楽しく」お酒を飲みながら情報交換できる場。

特に教員はなかなかお酒を飲みにいけないし、
お酒を飲んでいると「こんなところで飲むな!」と言われてしまいやすい業種だそうです。
(「酒飲んでる間があるなら、もっと子どものために働け!」的な)

私の狙いは、
教員向けのバーを通して教育情報を集め、
そこから教育イベントを発信していく場にしたいというものでした。

そして教員間のネットワークをもたらす場にするということでした。

このアイデアをネコワーキングのオーナーにお話した所、
次の返答が返ってきました。

「じゃあ、一回イベントでやってみたらいいじゃん」

案の定、ずいぶん軽く言う人でした。

「いや、場所もないのにできないじゃん!」と思いました。

バーの場所を借りるのはお金がかかるし、
集客はどうやったらいいんでしょう。
お酒、まだ私は何も作れないし、料理もできない・・・。

やはり、あと何年かした後、
どこかで修行し、
ワザを磨いてからの起業だなあ・・・。

そう思っていました。

が、ふと気付きました。

オーナーは別に、いますぐ「バーを立ち上げろ」とは言っていません。

今できる範囲での「イベント」を求めていたのです。

だから公民館の1室を借りてもいいし(それだと数百円で借りれます)、
お酒でなくても御茶会でもいい。

いつも営業するバーでなくても、
月1で定期開催すればいい。

意外と、今の時点でできるような内容だったのです。

ちょうど知り合いと「教育キラクガタリ」という、
教育について興味のある人が集まってワイワイするイベントをその後やりました。

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(結果的に、いまの「育てるパワーランチ」にもつながっています)




▼起業の前に「イベント」の開催が必要な理由

 

学生だった当時は気付きませんでしたが、
起業をする上で一番適切なアドバイスが「イベントをする」ということでした。

「イベント」をすると、
とりあえず起業した姿を自分でイメージできます。

イメージできると、「あ、起業にはこれが必要だ!」
「この力がいる!」と学べます。

例を挙げると・・・

・チラシの作り方
・集客の仕方
・お金の管理
・領収書の用意
・告知文
・イベントの進行
・企画立案

これ、すべて一度でもイベントをすると学べる力です。

そして、起業する上で必要不可欠な力です。

周囲にも「起業を準備している人」と宣言できます。
周りに言う以上、起業に向けて努力していくことができます。

なにより大切なのは、イベントで
潜在顧客を見つけることが出来る点です。

これ、本当に大事です。

私が何も分からず「Teacher’s Bar」をそのまま開業してしまっていたら、
お客も何も集まらなかったでしょう。

企業に必要な経営スキルも運営スキルも無いままだったはずです。

そして失敗し、廃業していたはずです。

起業。

私も4年ごしですることになりました。

そのキッカケが、
まさに「イベント」開催でした。

いまの作文教室ゆうも、
「作文で未来は変わる!作文講座」というイベントのなかで
具体的な姿を考えていきました。

起業したいなら、イベントをしよう!

すごく大切な点です。

だからこそ、イベントの支援ができる「育てるコワーキング札幌」は、起業したい人の大きな支えになるはずです。

お問い合わせはこちらから!

コワーキングってなあに?〜「やってみたい!」をカタチにする場所〜

▼育てるコワーキング札幌、運営開始!

 

ちょうど、この5月から「育てるコワーキング札幌」の運営に関わっています。

これは札幌カフェの土曜日の部分を「育てるコワーキング札幌」として運営するというものです。

さっそく5/7の初回、運営しました。

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多くの人でにぎわい、私自身もなかなか楽しかったです。

育てるコワーキングは、みなさんの「やってみたい!」をカタチにする場所です。

例えば、「イベントをしたい!」という人が気軽にイベントが出来る場所。

「こういうアイデアがあるんだけど・・・」という方がアドバイスを受けて、それを実際に「やってしまえる」場所。

「お料理をみんなに食べてもらいたい!」人が、
お店を借りてレストランを1日だけやってみることの出来る場所。

そんな場所として、札幌駅北口から新たな文化を発信していこうと思っています。




▼コワーキングってなあに?

 

さて、さきほどから「コワーキング」という言葉を何の気なしに使っていました。

「コワーキング」とは何か、改めて見ていきましょう。
「コワーキング」を英語で書くと「Coworking」。

「共に」「一緒に」を意味する「Co」に、
「働く」という「work」のくっついた言葉です。

直訳すると「一緒に働く」。

フリーランスの人も会社で働いている人も、
主婦の人も学生も、
気軽に来て「ゆるやか」につながりながら「一緒に働く」場。

それがコワーキングです。

コワーキング自体のブームは4年くらい前にきました。

北海道でも、あちこちでコワーキングができました。

が・・・。

気づけばもうほとんど残っていません。

でも、「コワーキング」スペースが担っていた部分が
不要になったわけではありません。

「コワーキング」スペースが担っていた仕事。
それは「スタートアップ」「起業支援」です。

言い換えれば、「やってみたい!」をカタチにするということです。

さっき言った「育てるコワーキング札幌」の目指すものと一緒ですね!

ここで「起業支援」というと、
「別に会社を起こしたいわけじゃないしな〜」
「なんか大げさ」というふうに感じてしまいます。

そうではなく、
「やってみたい!」ことを応援し、
「やってみたい!」をカタチにするところに
コワーキングの使命があるはずです。

育てるコワーキング札幌も、
ちょっと自分で作った雑貨を売ってみたいな〜
好きなアーティストについて語るイベントをしたいな〜」という人の「やってみたい!」をカタチにするお手伝いをしていきます。

また、「起業したい!」人も応援していきます。

「打ち合わせのあと、ちょっと仕事して帰りたい」方、
「家だとダラけるので、しっかり仕事したい」方の「やってみたい!」も応援していきたいと思っています。

ぜひみなさん、「育てるコワーキング札幌」を今後もよろしくお願いします!

今週土曜も11:00-22:00、運営中です!

 

【場所】札幌市北区北8条西5丁目2−3
(JR札幌駅北口徒歩5分。北海道大学正門横。
【時間】11:00-22:00 毎週土曜日開催!

【お問い合わせ】こちらからお願いします。

詳細は育てるコワーキング札幌まで!

 

 

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  3. 「やってみたい!」をカタチにしよう。〜私がイベントを乱発するようになった理由〜