2007年 8月 の投稿一覧

チンダル現象

宮沢賢治のいう「光でできたパイプオルガン」のこと。光の通過する線の中にある無数の粒子に光が反射して、光の存在を示す現象。雨上がりの後などに見られる。

ネットワーク社会のゆくえ

高度なネットワークは田舎にまで張り巡らされた。田舎にいながら、社会と繋がることが可能となった。

過疎の進む田舎と社会が繋がったのである。これは何を意味するのか。

まずかつては都市でしか享受することの出来なかったサービスを田舎で得ることが出来る。過疎化しても、都市と繋がりを持つことが可能になる。Uターンしてくることも容易になる。

文明の発達は都市化と過疎化をうんだ。ネットワーク化はその矛盾を埋める存在であるかもしれない。いや、過疎・過密を防ぐため、断じてそのような働きを持たせるべきである。

田舎の価値、都会の価値

田舎にいく。そこに価値を感じられない人は、都会の本当の価値を気付くことも出来ないのではないか。

ドストエフスキーの言葉

君たち、仮に人間は馬鹿でないとしよう。(中略)しかし、たとえ馬鹿でないとしても、呆れるほど感謝の念がない。桁外れの恩知らずだ。人間に最もふさわしい定義は、恩知らずの二本足だ、と俺は思っているくらいなんだ。しかし、これだけじゃない。これはまだ人間の主要な欠点ではない。最も重要な欠点は、絶え間なき善行の不在だ。(「地下室の手記」より)

パリ、テキサス的世界

自分は不意にすべてを投げ捨てどこかに行きたくなる。映画「パリ、テキサス」 のラストに同じ。

自分の精神的弱さが原因か。

小牧治著『カント』(清水書院)より

そもそもわたしが、カントの考え方に感激したのは、つぎのことだった。すなわち、この世の幸福を追うのではなく、その幸福を受けるに値すること、つまり、道徳的義務の命令(純粋な理性の要求)にしたがうこと、それを、人間の尊さの源泉としたことだった。(p18)
→幸福になること自体でなく、幸福になるだけの行動をすることが重要なのだ。

人は、人事をつくして、しかもつくしえない自己をなげくとき、かえってそこで、「人事をつくして天命をまつ」の境にふれるのである。天助としての神を望むことがゆるされるのである。あらんかぎりの努力をするとき、自らの物理的能力のうちにないものが、より高い存在である神の協力によって補われるのを、望みうるのである。それこそは、純粋理性の信仰とも称しえよう。ここから宗教への道も通じるのである。(p185)
→神頼み的宗教は、無意味である。努力したことを最大限に発揮するために、宗教があるのではないか。よく仏法は道理といわれるゆえんであるのでないか。

blog

blogは自己目的化する。

一般に、自己目的化を防ぐのは難しい。

本の一節

詰め込み教育は、詰め込んでいない

効率主義に対しての批判は、効率が上がっていないために起こる

教科書は厚いほうがいい

詰め込みや理解重視か、受け身型学習かそうでないかという2者択一の思考でなく、学習者にとってどちらが学習しやすいかを問うべきである。