『トランクひとつのモノで暮らす』を読む。〜著者のエリサさん宅を訪れて〜

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前の職場で教員として働いていた際、
ときおり私の家にある家具の少なさ・家電の少なさを自慢していました。

 

「僕の家にある電化製品、何があると思う?」

 

よく生徒に質問していたものでした。

 

大体は「テレビ!」「冷蔵庫!」「電子レンジ!」などという答えでした。

 

「残念、全部ありません!」

そんなケムに巻くような返答をよくしていたものでした(懐かしい思い出)。

 

帯広勤務時代のはじめ1年の生活は、本当に家電のない生活をしていました。

 

家にあったのは洗濯機とティファールの湯沸かしポット(下の写真)とPCのみ。

 

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北海道なのでストーブは据え付けです。

誇張ではなく、それだけで生活出来ていました。

 

 

 

むろん、「ほぼ外食」「ほぼコンビニ生活」をしていたからですが・・・。

 

 

何を隠そう、帯広時代、住んでいたのはコンビニのあるマンションの最上階でした。

 

 

コンビニは冷蔵庫でもあり、
電子レンジでもあります。

 

PCさえあれば、インターネットもDVD鑑賞も音楽の再生もできます。

 

「自称ミニマリスト」を言っていた時代です。
ただ、世間的に「料理を自分でやろう」と決意してからは
炊飯器と電子レンジをついに買いました。

 

その2つを買った半年後、
冷蔵庫を知り合いからもらいました。

 

最終的に、自宅にあった家電は
ここに書いたものだけでした。

 

そうそう、もう一つ、使わないけれど「掃除機」がありました。

・・・使わないと言っても、「ほうき」で掃除していたんですからね!(ちょっと強調)。





 

さて、そんな元「自称ミニマリスト」の私にとって、
最近、非常に感銘をうけた本があります。

 

バルーンアーティストでもあり、
ミニマリストのエリサさんの書いた本。

トランクひとつのモノで暮らす』です!

 

 

 

 

自分の人生を見つめなおすため、
海外短期留学に行った際の気付きから生き方を変えていったエリサさん。

 

「トランクひとつでも、全然困らない」。

そこからモノを少しずつ減らしていくようにしたそうです。

 

モノが減っていくと、最初は単純に部屋がきれいになることが気持よく感じられました。さらにモノを厳選しようとすると、今度は自分の心の奥底にある気持ちと向き合う必要が出てきました。その結果、自分が何を大切にして生きたいのかが見えてくるようになりました。大切なモノがわかれば、そうではないモノを持たないという選択ができます。時間も空間もお金も有限だから、大切なモノだけに使ったほうが幸せです。
「トランクひとつのモノで暮らす」のは、目的ではなく幸せに生きるための手段のひとつだったのです。(はじめに)

 

この本、よくある「断捨離」系や「シンプルライフ」系の本とは少し違います。

 

「断捨離」系・「シンプルライフ」系の本には、
「修行」を強いるような内容のものもあります。

 

そうではなく、モノを減らすことで
「自分は何をしたいのか」
「自分は何を目指しているのか」明確になる点が伝わってくるのです。

 

例えば、食器を7つに厳選したというエピソードが出てきます。

さまざまな料理への包容力のある食器7つに厳選したエリサさん。
家事も楽になったほか、いろんな気付きがあったそうです。

「いろいろな料理に合う包容力の高い器があると、少ない数で使い回すことができます」(95)。
「ひとつひとつに温かい思い出があるから、使うたびに幸せな気持ちになるのです」(95)。

 

そう、モノを減らすことに目的があるのではないのです。

 

モノが本当に必要かどうか、じっくり判断する。
そして、「いらない」と思えば感謝して手放す。

 

そうすることで自分の「価値基準」が磨かれていく。
だから、モノに縛られる人生から、
モノを使って人生を楽しむ生き方に変わっていくようです。

 

 





エーリッヒ・フロムというドイツの思想家がいます。
彼はユダヤ人ゆえナチスによって「強制収容所」に送られます。

人々が絶望で死にゆく中で、
「いつか、自分が市民講座でこの強制収容所の様子を講義する」イメージを持ち続けたフロム。

辛い現状も、遠い未来に「どんな風に講義するか」考えることで乗り越えていった人物です。

そんなエーリッヒ・フロムの著書『生きるということ』。

そこには「持つこと」「在ること(あること)」という2つの概念が出てきます。

 

何かモノを「持つこと」、
地位や権力を「持つこと」。

一方、自分らしく生きるという「在ること」。
人生を肯定して楽しみ、自分として「在ること」。

この2つを対比します。

 

詳しくは省きますが、
フロムはこの「在ること」を重視したのでした。

 

自分という存在は、別に「モノ」が成り立たせているわけではない。
「モノ」を持っているなら、それをどう自分の人生に役立てるか。

そのことを重視するのがフロムです。

 

エリサさんの本を読んでいると、
モノに縛られるのではなく、
モノをどう自分の生き方につなげていくか考えることができます。

 

実際、エリサさんの本業はバルーンアーティスト。

 

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実は、今日、エリサさんのご自宅に伺いました。

 

ご自宅のなかは著作内の写真通り、何もない状態。
シンプルライフを地でいく場所です。

 

そんな場所でも、バルーンアーティストとしての仕事で使う道具が大事に収納されていました。

 

単にモノを減らすことが目的ではなく、
モノを自分の人生にどう役立てるかを深く追求されている様子が伝わってきました。

 

 

ただ、人間生きていると、
どうしてもモノが溜まってしまいます。

 

なかには、モノを手放すのを罪悪視する人もいます。

 

 

フリーマーケットやリサイクルショップ、Amazonなどをつかえば、
「もっと必要な人が使ってくれれば」というカタチで手放すこともできます。

 

今日、エリサさんに伺った名言にも、次のものがありました。

 

 

「モノが増えて、『引き出しが足りないな』というときは、
まずモノを減らす方向で考えています。
こういうのを『アルゴリズムの転換』と呼んでいます」

 

そう、モノが溢れてきたら「収納法を考える」よりも、
「モノを減らす」ことから考える。

大事な発想ですね!

 

 

実は私の妻がエリサさんのファン。

勧められて私も読み、私もファンになりました。

 

お話の中でいろんな気付きも得ましたので、
このブログでまた書いていこうと思います。

 

エリサさん、非常にファンサービスのいい方で、
記念に風船の作品を作っていただきました!

 

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大事に家に飾っています!

 

記念写真も!

 

IMG_6220

 

いやー、エリサさん、
本日はお忙しい中、お時間作ってくださり、ありがとうございます!!!!

なお、本書は、エリサさんのブログ「魔法使いのシンプルライフ」から派生してきた本です。

スクリーンショット 2016-05-11 23.28.31

だからこそ、
読みやすく分かりやすく、写真も分かりやすい本に仕上がっているのです。

 

ブロガーとしても活躍されているんです。
「にほんブログ村ランキング」など、シンプルライフ部門のブログで1位を獲得されています!

 

一応ブロガーの私も、見習いたいなあ、、、と思っています。

 

 

 

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