1日2回、考える時間を持とう。〜松浦弥太郎『考え方のコツ』〜

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

コンテンツ

(1)1日2回、2時間の考える時間を持とう。
(2)じゃあ、どうやって考えるの?

 

(1)1日2回、2時間の考える時間を持とう。

 

 

「考える」のって、けっこう大変です。

バタバタした生活の中。

そんな中でも、考えるべきことはたくさんあります。
「企画はどうすればよくなるか」
「業績不振をどう改善するか」

 

片手間では、「思いつく」ことはできても、
「本当にこれが有意義か」
「他に方法はないか」
検証することはできません。

 

そんな中、松浦弥太郎の『考え方のコツ』はすごく参考になります。

 

言わずと知れた良質雑誌『暮らしのコツ』編集長。
古書店経営者でもあり、作家でもある。

今の時代にネットに頼らない仕事術を堂々と提唱し、
そして結果を出している。

 

すごい人なんです。
この『考え方のコツ』は『松浦弥太郎の仕事術』の続編。
「仕事」からさらに「考え方」にまで深く論考しています。

 

なかなか、得るものの多い本です。
シンプルライフを目指している人に親和性が高いのではないでしょうか。

 

なんといっても、次の一文がカッコいいんです。

「なんでも知っている人ではなく、なんでも考える人になる」(15)

では、どうやれば「なんでも考える人」になれるのでしょう???

 

本書は、まず次のことを提唱します。

それが、「一日二回「思考の時間」を確保する」(16)こと。

 

僕はできる限り一日二回、思考の時間をスケジュールに組み込んでいます。
まずは午前中の一時間を確保します。なぜ午前中がいいかと言えば、心も頭もリフレッシュされているためです。(19)

思考は必ず一時間で切ること。本当に真剣に考えたなら、集中力が続くのは一時間が限度です。(・・・)一時間の先に浮かんできた絶妙のアイデアは、たいてい勘違いです。(・・・)
午後のもう一時間は、午前中に積み残した考えのうち、必要なことをさらに考えるための時間です。無理に考え続ける必要もないので、必要がなければ考えない日もある予備の時間です。(21)

 

 

この「思考の時間をスケジュールに組み込」むって、
「すごい」ことなんです。

 

だって、自分なら真っ先に「削る」ところですから・・・。

考えるのは「家でもできるし、帰りの電車でもできる!」と思ってしまいがちなんです。

 

・・・それにしても、「一時間の先に浮かんできた絶妙のアイデアは、たいてい勘違いです」って、
この断言がすごい!!!

 

よく「思索の時間を持つこと」が言われます。
でも、「思索の時間」「思考の時間」を
「スケジュールに入れておく人」って、ほとんどいないのでは???

 

その点でも、役立つ本です。



(2)じゃあ、どうやって考えるの?

 

では、どうやって考えればいいのでしょうか?

大体、こういう本の場合、「考える大事さ」は書かれています。
でも、「どうやって考えればいいか」という「方法論」は書かれていません。

 

その点、『考え方のコツ』は「方法論」がキチッと書かれています。

 

 

そのポイントは・・・

 

思考するには、手を使って書けばいい。(34)

 

え?

まだ「方法論的には弱いんじゃないの?」って?

その方法論を詳しく見ていきます。

 

それはこういうこと。

「考えのかけら」をひたすら紙に書き出し、頭の中をビジュアル化する。(35)

blank-792125_960_720

具体的な方法です(本書31~35ページより)。

① 大きな白い紙を用意する。A3やB4くらい。それを机の上に置く。

② じっと見つめる。
「何も書かれていない白い紙と対峙するとは、情報を遮断するためのウオーミングアップ。知識やさまざまな情報から解放され、ゼロの状態で考えるために、リセットするということです」(32)

③ 「目下懸案となっている企画、新しい仕事のアイデア、まだぼんやりとしているけれど何か自分の中で気になっていることについて、白い紙を見ながら頭の中で考え始めます」(32)

④ すると、「いろいろな考えのかけらが、ぽつりぽつり、とりとめもなく浮かんでくると思います」(32)。それを「単語でも、雰囲気でも、浮かんできた断片を、とにかく白い紙に書いていきましょう」(33)

⑤ こういう「考えのかけら」をどんどん書いていきます。

⑥ 「「考えのかけら」をひたすら白い紙に書いていくと、だんだん自分の頭の中の景色が視覚化されていきます」(33)

⑦ すると、「考えのかけら」自体がつながったり、関係性がみえたりします。

⑧ そうやってまとめていくなかで、さらに深く考えたいところが見えてきます。

 

こうやって考えていくと、頭もスッキリするし、アイデアも溢れてきます。

 

ちなみに私自身、イベント企画のアイデアを考えるときは似たような方法をとっています。

なお、私は「マインドマップ」で書くことが多いですが、
松浦さんのようにやることもあります。

 

ここで気をつけること。

「紙に書くって面倒くさい。はじめからPCに打てばいいじゃん」という誘惑と戦うこと!!!

 

以前、私も書きましたが、「PCはアイデアを殺す道具」でもあるんです。

紙に手で書く。
とにかく、頭にあることを手で文字化する。

そうすることで、それらの「考えのかけら」が有機的につながり、今まで思いつかなかった考えに集結するのです。

 

さあ、私も「考える時間」をちゃんと作らないとな。

私自身は松浦さんのような紙を使っての思考をもとにブログを書いています。

ブログを書くのも、ある意味「考える時間」になっているようです。

 


こちらもどうぞ!

  1. 上阪徹, 2013, 『成功者3000人の言葉』飛鳥新社. (2)
  2. 『ヒーローを待っていても世界は変わらない』? (2)
  3. 見田宗介『現代社会の理論−情報化・消費化社会の現在と未来−』(岩波新書) (2)
  4. 見田宗介『現代社会の理論』読書会を終えて・・・ (2)

ブログランキング参加中!1日ワンクリックをお願いします!


教育・学校 ブログランキングへ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメント

  1. Hiroki より:

    この本の第一章「思考術」では、「知的生産の技術」「思考の生理学」「バカの壁」等の本で触れられている”考えることを考える”ことについて分かりやすくまとめられていました。これらの本を輪読するとさらに学びが深まると思います(偉そうですみません)。
    コミュニケーション術の章で思い出したことは「7つの習慣」のミッションステートメントについて。
    著者がこれらの本を読んでいるのかは分かりませんが、「考え方のコツ」には、上述したベストセラー本が伝えているものと共通している部分が随所に見られました。良書だと思います。

コメントを残す

*

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください