2009年 1月 の投稿一覧

昨年学んだこと

昨年、私は少なくとも1つのことを学んだ。

自分の座右の銘を「他人と比べるな。昨日の自分と比べよ」とすべきことである。自分の一凶であるからだ。

今年一年はあえて苦労する年としたい。

浜口直太

浜口直太に学ぶことの意味を教えられた。

学ぶのは人間として成長するためなのだ。

学ぶことで辛抱強さ・謙虚さを身につけられる。

岡本太郎『自分のなかに毒を持て』

人生は積み重ねだと誰でも思っているようだ。僕は逆に、積み減らすべきだと思う。財産も知識も、蓄えれば蓄えるほど、かえって人間は自在さを失ってしまう。過去の蓄積にこだわると、いつの間にか堆積物に埋もれて身動きができなくなる。
人生に挑み、本当に生きるには、瞬間瞬間に新しく生まれかわって運命をひらくのだ。それには心身とも無一物、無条件でなければならない。捨てれば捨てるほど、いのちは分厚く、純粋にふくらんでくる。
今までの自分なんか,蹴トバシてやる。そのつもりで、ちょうどいい。
ふつう自分に忠実だなんていう人に限って、自分を大事にして、自分を破ろうとしない。社会的状況や世間体とも闘う。アンチである、と同時に自分に対しても闘わなければならない。これはむずかしい。きつい。社会では否定されるだろう。だが、そういうほんとうの生き方を生きることが人生の筋だ。(11頁)

 

人間は精神が拡がるときと、とじこもるときが必ずある。
強烈に閉じこもりがちな人ほど、逆にひろがるときがある。
ぼくだってしょっちゅう行きづまっている。
行きづまったほうがおもしろい。だから、それを突破してやろうと挑むんだ。もし行きづまらないでいたら、ちっともおもしろくない。(76頁)

 

自分はあんまり頭もよくないし、才能のない普通の人間だから何も出来ないんじゃないか、なんて考えてるのはごまかしだ。
そういって自分がやらない口実にしているだけだ。
才能なんてないほうがいい。才能なんて勝手にしやがれだ。才能のある者だけがこの世で偉いんじゃない。
才能のあるなしにかかわらず、自分として純粋に生きることが、人間の本当の生き方だ。頭がいいとか、体がいいとか、また才能があるなんてことは逆に生きていく上で、マイナスを背負うことだと思った方がいいくらいだ。(105頁)

人類は滅亡するかもしれない、と不安げに言う人が多くなった。いや、絶対に滅びない、と頑張る楽観説もある。
ぼくは両方の説に腹が立つ。
滅びたっていいいじゃないか。当たり前のこと。僕はそう思う。(中略)
ぼくがここで問題にしたいのは、人類全体が残るか滅びるかという漠とした遠い想定よりも、いま現時点で、人間の一人ひとりはいったい本当に生きているだろうかということだ。
本当に生きがいをもって、瞬間瞬間に自分をひらいていきているかどうか。(214〜216頁)

岡本太郎の言葉を聞くと、「よし、やってやろうじゃないか!」という気になる。熱くなれる。これはすごいことだ。
自分には力も才能もない。しかし、それがどうしたというのだ。今の自分なんて打ち破れ。闘うのだ。今から、自分の運命を切り返していくのだ。
失敗しても、下手でもいい。自分は自分の教育学を築くのだ。
新年早々に岡本太郎を読む利点は決意をできるという点にある。
この本は読むべきである。自分の人生を生きるためにも。黒澤映画『生きる』も、自己の運命と戦うことで主人公・渡辺は真に「生きる」ことが出来たではないか。

手塚治虫『ガラスの地球を救え』

思えば、『鉄腕アトム』を描きはじめた昭和26、7年ころは、ものすごい批判が教育者や父母から集中し、「日本に高速列車や高速道路なんて造れるはずがない」とか、「ロボットなんてできっこない」とか、「荒唐無稽だ」などと大いに怒られ、「手塚はデララメを描く、子どもたちの敵だ」とまで言われたほどでした。(14頁)

なにが必要な情報か、ということですが、ぼくはとどのつまり、生命の尊厳を伝える情報が最も必要でかつ重要な情報だと思います。(113頁)

もし輪廻というものがあるなら、ぼくの来世はミジンコかもしれないし、それこそオサムシかも知れません。そう思うと、どんな生き物も同じ重さに思えてくるのです。それに、もう二度と人間には生まれてこれないかもしれない。虫には虫の、鳥には鳥の、そして人間には人間のもっともふさわしい生き方があるはずです。(186頁)

学び続ける

学ぶことが重要なのではなく、学び続けることが重要なのだ。

高校卒業、その前に

私の高校の寮には「良書百選」というものがあった。読むべき名作のリストだ。私はここの3分の1はようやく読めた。『三国志』『戦争と平和』などなかなか骨が折れる。

高校卒業前、私の友人Iはこの百選読了に挑戦していた。それも卒業まで残り百日のタイミングである。彼は推薦で大学に行けることが決定している男だった。

Iはそんなに勤勉でない者である。けれど決意し挑戦を始める。

卒業前日になっても彼は挑戦をやめなかった。ひとり和室であぐらをかき、岩波文庫を開く姿が思い起こされる。

結局、彼は10冊ほどを読み終え卒業式に出た。達成する/しないに関わらず、彼の挑戦する姿が未だに忘れられない。

目標を立て挑戦する。それが達成しようとしなかろうと人に感動を与えるものだ。

ちなみにIは今アメリカ留学に行っている。百選読了の取組が契機となっている気がする。

電車マナー

電車があまりない地域の方が電車マナーが悪い。座席を詰めない人、改札前でタバコを吸いつつ並ぶ人をJRの加古川駅で見た。歌舞伎町側の駅でもあまり見ない光景だった。