私の高校の寮には「良書百選」というものがあった。読むべき名作のリストだ。私はここの3分の1はようやく読めた。『三国志』『戦争と平和』などなかなか骨が折れる。
高校卒業前、私の友人Iはこの百選読了に挑戦していた。それも卒業まで残り百日のタイミングである。彼は推薦で大学に行けることが決定している男だった。
Iはそんなに勤勉でない者である。けれど決意し挑戦を始める。
卒業前日になっても彼は挑戦をやめなかった。ひとり和室であぐらをかき、岩波文庫を開く姿が思い起こされる。
結局、彼は10冊ほどを読み終え卒業式に出た。達成する/しないに関わらず、彼の挑戦する姿が未だに忘れられない。
目標を立て挑戦する。それが達成しようとしなかろうと人に感動を与えるものだ。
ちなみにIは今アメリカ留学に行っている。百選読了の取組が契機となっている気がする。
It seems different countries, different cultures, we really can decide things in the same understanding of the difference!
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