2007年 7月 の投稿一覧

人のありがたさ

 一人暮らしをすると、人のありがたさがよく分かる。特にTVもないと、人のありがたみがよく分かる。
 究極の暇つぶしの道具は、他者である。未知の存在、どこまで掘っていっても、完全に相手をすべて分かってしまうことはない。人生経験がまるで違うのだ。どこまでいっても、完全には分かり合えない。しかし、そこが人付き合いのいいところである。

アマラとカマラ

 教育学の本に必ず出てくる、アマラとカマラ。インドで発見された、いわゆる「オオカミ少女」。アマラとカマラは、狼に育てられたらしい。しかし、本当のところ、よく分かっていない。狼の乳には人間には消化不良なものがあるから、らしい。

 真実が分かるたび、ロマンがなくなる気がする。

 でも、原作だとアマラとカマラの「母親」たるメスオオカミや他のオオカミの子どもたちは、射殺されちゃってるんですよね。これって、本当にいいの? こう思ってしまいます。

 原作にある写真。何故かアマラとカマラは、ふんどしをしている。当時のインドの風習なんでしょうか。

本が読めない!

 どうしようもなく、本が読めなくなるときがある。めがねの度があっていないのか、疲労困憊なのか、理由もなくそうなっているのか、よく分からない。しかし、いま私は当にその状態にある。

理由はなんだろうか。3点思いつく。

1点目、テスト前だから。期限が近づくほど、何故か勉強したくなくなるときはある。
2点目、ダンテの『神曲』を読んだから。分からなさ過ぎて、本を読む感動が沸かなくなったから。
3点目、頭の中がマンネリズムに陥ったから。私の読む本は教育に関するものが多い。そのため、頭脳の中がいっぱいいっぱいになっているのではないか。

こういう時は、量が少ないのに、一冊の本の形式をきちっともっている、中谷彰宏の自己啓発本がいい。
中谷彰宏の本は、何もしない価値、何度も同じものを見る価値など、近代思想が取りこぼしてきたものを再評価する本が多いような気がする。
いわば、童話『モモ』的価値といえよう。
ポストモダン的発想といえなくもない。
睡眠時間を削る、という表題の本がはやる時期に「やっぱり寝るほうがいいよ」といったり、「早くしなきゃ、早くしなきゃ」とあせる人に、「集中力をつけるには意識的にゆっくり動かなきゃ」と諭す。
うーん、これはすごいことだ。

早く、本を読む生活に復帰したい。
ちなみに今日私は『神曲』の地獄編、読了しました。
すごい本です。
ソクラテスやプラトンが地獄にいるんです。
それも、神を信仰しなかったために。
当時のローマ教皇も地獄に落としています。聖物売買の咎で。
なんともすごい本です。大学時代に読めて、よかったと思います。余り理解は及びませんでしたが。Z☆こちらからお求め頂けます。

専門書を捨てよ、教育の場に出よ

教育ボランティアで、ある高校の寮のお手伝いをしている。男なのに、寮母という立場である。なかなか、楽しく、かつ大変な仕事である。
教育って、結局は人と人とのかかわりによってできるもの。教育学の専門書では見えてこないものである。

教師になりたい学生はたくさんいる。熱意溢れる人たちもいることは、私の友人を見ていても思う。その学生たちは、すぐに何らかの形で教育に関わったほうがいい。より深く、より本質を突いて学ぶことができる。どんな大人も、子どものカリスマティックアダルトになれる、との言葉がある。自分でしかかかわれない子どもは必ずいるのである。だとすれば、目の前の子どもに、私たち大人はかかわりを持っていくべきである。

モモは村人の話をひたすら寄り添って、聞いていった。教育は促成栽培ではないので、モモの視点を忘れず、関わっていくべきである。教職に志す人たちには、この視点で関わっていただきたいと思う。

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