一点豪華主義

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新しい革靴を買った。
5980円。
オリンピックにて。
古い革靴よ さようなら(『青い山脈』)。
寺山は評論『書を捨てよ町へ出よう』で「一点豪華主義」について言及している。

[ぼくはかねがね一点豪華主義論者である。アブラ虫の這いまわる三畳半のアパートぐらしをしているくせに食事だけはレストランでヒレ肉のステーキを食うとか、着るべきスーツは薄汚れた中古の背広一着なのに、スポーツカーはロータス・エランを持っているとか―目も口も小さいのに鼻だけは大きくゆたかであるとか。
 そうした一点豪華主義を目ざさないかぎり、われわれの時代では何もかも手に入れるというわけにはいかない](276頁)

 スーツ用の革靴を日常生活に使用する。ある意味の一点豪華主義かもしれない。

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