コミュニケーション力が減ってきている人が多い、とよく聞く。しかし、よく考えると「コミュニケーション力がない」と相手に言い切れる人のほうがよっぽどコミュニケーション力がないと思う。
たとえば取引先が麻雀に詳しいなら誰でも麻雀を勉強してからコミュニケーションしにいく。しかし、若者と会話が上手くいかない時、「若者と会う話題は何か」学ぶ努力をせず、自分の側の努力を棚に上げ、相手がコミュニケーション力がないと決め付ける。
社会学ではこういった片方が一方的に不利な側を押し付けられることを「権力」と呼ぶが、まさに権力的状況がそんざいしているのである。