一匹狼に憧れて。

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ジェームス=ボンドやゴルゴ13等、名だたるプロは常に一匹狼。ポアロもホームズも、基本的には日常は孤独である。その方が逆にプラスになっている。情報が漏れることもなければ、仲間割れもない。情報を共有する必要がないのでスピーディである。

彼らの姿がフィクションであることはわかっている。けれど、〈孤独でいる方が多くを成し遂げられるのではないか〉と思ってしまう。現実に幾つかの団体・集まりで〈集団のしがらみ〉を実感している分、よけいにそう感じる。

大学に行く前から「将来、必ず独立したい」という思いがあった。仕事が何であるかを決める前から、すでに感じていた。そのためか、〈集団のしがらみ〉を感じるたびに一匹狼に憧れてしまう。

〈孤独でいる方が多くを成し遂げられるのではないか〉との仮説。これは私が、「もしそうだったらいいな」と思っているだけなのか。もしそうなら、〈人間は見たいものだけを見る〉という構造主義の知見の正しさが証明されることとなる。

追記。
そういえば北杜夫の『どくとるマンボウ青春期』では〈成熟した人間には孤独こそが望ましい〉とあった。

さらに追記(09年7月26日未明)。
 いまの私はやたら「相棒」や「パートナー」を無意識的に探すことが多くなった。一人では何も成せない、けれど支えあえる「仲間」がいれば大事業を成すことも不可能ではないのではないか。こう考えるようになった。
 一匹狼を貫くことはキツい。精神的に強い者でなければ挫折を被る。けれど、「相棒」がいた場合は話は別だ。支えあえる。またアイデアを共有できる。それで成功したのが藤子不二雄だ。漫才師も結局は「二人」だからこそ笑いを生み出すことができる。
 一匹狼に憧れる自分ではあるが、それを「承認」してくれる「仲間」がなければ戦い続けることは困難であると自覚するようになった。
 自分一人に自己完結せず、自らの思いを他者に語ることが重要なのだ(傷つくことを恐れずに)。

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