
ちょっと前、「ハーバード白熱教室」というNHKの番組が流行ってました。
その模様をまとめたのが『これから正義の話をしよう』。
話題になりましたね〜。
当時、大学院生だった私の周りでは、
マイケル・サンデルの「正義」論に関し賛否両論が出まわってました。
「リベラリスト」たる私としては、「コミュニタリアン」マイケル・サンデルは「あんまり好きじゃないな〜」というものでした。
さて、そのマイケル・サンデルの後を受けて放送されたのが「ソウル白熱教室」。
ソウル大学の人気教授、キム・ナンドの授業の模様です。
「ソウル白熱授業」の内容に近いのが『最高の自分をつくる人生の授業』。
ソウル大学で最も希望者が多く集まる「人気ナンバーワン」教授です。
(こういう自己啓発系の授業に人気が集まるって、大学としてどうなのかな〜)
こういう自己啓発本、私はけっこう読みます。
大体は日本かアメリカで書かれたものです。
韓国の著者が書いた自己啓発本を読むのは「はじめて」でした。
読んでいて気付くのは、こんなこと。
「日本と韓国の文化って、近いな〜。」
日本の著者が書いたんじゃないかな?と思ってしまう箇所、満載です。
受験競争がやたら厳しかったり、
子どもの塾通いに親が借り出される様子が書かれていたり。
「日本的光景」と思われるものが多数出てきます。
やたら「焼き肉に行った」「焼き肉で打ち合わせ」など、
「焼き肉」ばっかり出てくるところで
「さすが韓国!」と思った次第です。
なかなかの名言揃いです。
本当にきみを幸せにし、満足させてくれるのは、昇進でも昇給でも、周りに認められることでもない。それは、きみ自身の成長だ。(・・・)会社はつらいからやめるものではなく、これ以上の成長が望めなくなったからやめるんだ。(26)
今日一日だけ生きよう。そのために必ず覚えなければならない呪文がある。(・・・)
運命愛。あなたの運命を愛しなさい。
今日一日だけがんばろう。すべては過ぎていく。(77-78)
人生が本当につらいと思うたび、ぼくは愛する人のことを考える。彼らに愛されたいという願い、彼らに愛されるべき人間になろうという誓いで、ぼくはまた必死で生きようとする。
だから、あなたの人生には価値がある。愛する人がいる限り。(92)
ワーキングマザーは、”人類の歴史上、最も搾取の激しい2つの組織”職場と家庭の両方で、フルに働くことを求められている。(220)
【本書の処方箋】
この本を読んでグッと来るのは次のような人たちです。
「こんな会社、やめてやる!」と、仕事を辞めようと思っている人。
「なんで私ばっかり、不幸ばかりやってくるのだろう・・・」という人。
「どう生きたらいいの・・・」という迷っている人。
「結婚しようかな・・・」という人。
以上のどれか1つでも当てはまる方、ぜひ読んでみてください。
なんか「スッ」とします。