最近、年齢や「若さ」について、気になること・感じることが多い。
いくつか羅列してみる。
(1)教員と「若さ」
教員は「若い」とわりと人気を得られる。
それを、大学でも聞いたし、大学院でも聞いたし、就職した学校でも聞いた。
だからこそ、「若さ」以外の武器を「若さ」のある間に学んでおかないと、「なんにもできない」教員になってしまう。
しみじみ、実感する。
(2)本の筆者と「若さ」
最近、無意識に、読む本の著者の年齢を気にしている。
『だから日本はズレている』の古市憲寿さんは85年生まれ、『新世代努力論』のイケダハヤトさんは86年生まれ。
『ネットが味方になるWebマーケティングの授業』の伊藤新之介さんは88年生まれ。
88年(早生まれ)の私としては、「年上」の作者は素直に読める。
しかし、年下の作者を素直に読めるかというと、はなはだ疑問がある。
(3)名作と「若さ」
ある人が言っていたが、歳を取ると「名作」と言われる小説を読めなくなるのには理由があるという。
それは「主人公の年齢を上回ってしまう」ことによる。
ドストエフスキーの『罪と罰』。
主人公ラスコーリニコフは20代。
夏目漱石の『三四郎』。
大学1年生の主人公は23歳(そういう時代です)。
小説を読むとき、「年下の活躍」を見ることになる。
それを楽しく見れるようになるには人生への「達観」が必要なように思う。
大学1年生の夏。
テレビで見た甲子園の大会。
「ああ、みんな年下の活躍なんだ」と気づいた。
(結論)
「若さ」や「年齢」をどうみるか。
そのためには人間的成長が必要なように思う。