
「20人に1人」LGBTを知っていますか?
みなさんの身の回りにはLGBTの当事者はいますか?
LGBTとは、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字を取った性的マイノリティ(性的少数者)の人たちのことを指した言葉です。
電通総研が7万人を対象にした2012年の調査によると、5.2%はLGBTの当事者であることがわかりました。つまり約20人に1人は存在するということになります。
20人に1人ということは40人クラスであれば2人はLGBT当事者がいるということです。では、なぜその存在は気づかれにくいのでしょうか?
要因の一つとして「カミングアウト」の問題があります。
カミングアウトとは、家族や友人、先生など、身近で親しい間柄の人に、異性愛者ではないことを伝えることです。
いわゆる「オネエ系」に代表されるように日本では、LGBTが嘲笑の的になりやすく、そういった環境に置かれた当事者たちは、「偏見の的になるのではないか」「今までの関係性が崩れるのではないか」という不安から、なかなかカミングアウトできずにいることも多いようです。そのため、なかなか存在に気づきにくいのです。
異性愛的な価値観を前提とする社会において、LGBT当事者はそれぞれの生きづらさを抱えています。
たとえば、思春期になると、周囲で恋愛の話や異性関係の話が頻繁に出てきますので、自身のセクシュアリティ(性のあり方)について強く意識するようになります。
こうした中で、カミングアウトのできない当事者は、異性愛者として振る舞うことを余儀なくされます。そこから葛藤やストレスが生まれ、ますます孤立感を深めてしまうという悪循環に陥りやすくなります。
では、こうした生きづらさを解消するためには、どのような方法があるのでしょうか?
一つの方法として、周囲からLGBTへの肯定的、受容的な環境をつくることが挙げられます。
具体的にはLGBTへの理解、支援をする人たちを「Ally(アライ)」を増やしていくことです。Allyの人が周囲の人々にLGBTに対する肯定的な態度やメッセージを発することで、徐々に理解が深まるのではないかと思います。
今回、こうしてブログでLGBTに関する情報を発信することで、Allyの人が増える小さなきっかけになるかなと思って書かせていただいております。
大平亮介