地味に怖い本。
高齢化・少子化を通り越して、〈高齢者も人口減少〉する傾向が現れている日本。
日本は二〇〇八年をピークに人口減少に転じ、これから本格的な人口減少社会に突入する。このまま何も手を打たなければ、二〇一〇年に一億二八〇六万人であった日本の総人口は、|二〇五〇年には九七〇八万人となり、今世紀末の二一〇〇年には四八五九万人と、わずか一〇〇年足らずで現在の約四〇%、明治時代の水準まで減少すると推計されている。(1-2)
二〇一〇年から四〇年までの間に「二〇〜三九歳の女性人口」が五割以下に減少する市区町村数は、現在の推計に比べ大幅に増加し、八九六自治体、全体の四九・八%にものぼる結果となった。実に自治体の約五割は、このままいくと将来急激な人口減少に遭遇するのである。本書では、これら八九六の自治体を「消滅可能性都市」とした。(29)
これ、日本全体的に観た場合に、消滅可能性都市が49.8%となるに過ぎない。
怖いのは、次の部分・・・。
全体の傾向を見ると、北海道・東北地方の八〇%程度、次いで山陰地方の約七五%、四国の約六五%の自治体が「消滅可能性都市」に当てはまる。(30)
なんと、北海道の8割の市町村に「消滅可能性」があるのである!
・・・いろいろ怖い。
なお、北海道十勝管内で「消滅可能性」のある町は次の町(巻末資料より)。
陸別町(若年女性人口変化率-72.8%)
豊頃町(-70.5%)
上士幌町(-67.6%)
士幌町(-65.8%)
浦幌町(-65.5%)
池田町(-65.2%)
新得町(-64.6%)
広尾町(-62.0%)
本別町(-59.3%)
足寄町(-55.7%)
鹿追町(-52.8%)
大樹町(-52.3%)
十勝19市町村のうち、12が消滅した十勝。
下の地図がスッカスカになってしまう。
ちなみに、「消滅可能性都市」に斜線を引いてみたのが下の図。
・・・2040年までに何とかせねば、との思いが強くなる。
ちなみに十勝の「村」は「若年女性人口変化率」は-50%を切らないので、消滅可能性都市には上がっていない。
★北海道で一番消滅可能性が高いのは「奥尻町」(-86.7%)です。