最近、「脳」系映画が多い。ジョニー・デップのアレ(『トランセンデンス』)しかり、本作しかり。
みんな、「脳」が怖いし、「脳」が万能だ、と思いたいのだろう。
脳が40%活用されると他者を意のままに操れるなど、「脳」の可能性を言う映画としては面白い。
しかし、ねえ。
「脳の可能性」をいうわりに、ストーリーは陳腐。
これならNHKでやりそうな「茂木健一郎と一緒に、脳の可能性を観る90分のドキュメンタリー」の方が、きっと面白い。
ただ。
「脳」の可能性をいうことは、結果的に「人間」ないし「自分」「あなた」の可能性をいうことにつながる。
脳には可能性がある。
これは今はダメな自分でも、学習によって可能性を開ける、ということにつながる。
本作はその点、「脳のスゴさ」を観るのには役立つ。
・・・スリルを感じたいなら、別のドラマのほうがいい。