働き始めてから、本を読んでの学習はかなり減りました。
それまでは(ほぼ)一日中、本を読む形での学習・研究をしていました。
それが大学院に2年いた人間にとっての、ささやかな自慢です。
さて、働き始めると、机で本を読むことが減ります。
でも学ばないと、仕事の質が明らかに下がります。
そのため、電車やトイレなど、「スキマ時間」での学習が必要となります。
この「スキマ時間」での学習という意味での「ノマド・スタディ」、
つまり「いつでも・どこでも」「机を離れて」の学習を私は主に行なっています。
私の学習のうち最大のものは「耳からの勉強」です。
ミミベンです。
やり方は簡単。
まずはTSUTAYAさんなどでDVDを借りてきます。
データをiPhoneに入れます。
あとはイヤホンを差し、会社への行き帰りに聞くだけ、です。
映像は基本的に観ません。
見ているとこけます(札幌の道はツルツルだったりします)。
何の努力もいりません。
ただ聞く。
それだけ。
それなのに、ドラッカーや歴史など、いろんな学習ができています。
講師は一流です。
話も雑談も、うまいです。
「講師」である私にとって、大変重要な学びをもらっています。
知識面だけではなく、「話し方」も学べます。
特に学べるのは「間」の取り方。
聴衆の反応を待つ時間の大事さを学びました。
自己啓発系のDVDも聞きます。
聞いていて参考になるのは、
「アタリマエのことをいかに凄そうに語るか」という手法です。
これは教訓臭くなりがちな教員こそ、学ぶべき手法です。
例えば「あいさつの大事さ」を、普通の教員は
「朝会ったらあいさつをしましょう」という形でしか示しません。
なぜあいさつをするのか、どのようなあいさつがいいのか、
特に示しません。
でも、自己啓発系のDVDで同じ事を伝える場合、
「笑顔であいさつすると、自分も元気が出ます。
あいさつをすると、自分が幸せになります。
だからあいさつをしましょう」
…大体、こんなノリの説明になります。
幸せうんぬんはともかく、「論理的な説明」にはなっています。
「やったほうがいいのかな」という感じを相手に与えられます。
そんなわけで、「アタリマエのことをいかに凄そうに語るか」という手法を、
私はDVDから学び、実践しているわけです。
話をする仕事をしているため、他人の授業の仕方から学ぶことは多いです。
ですが、学校という職場では意外に他人の授業を聞くことは少ないのです(つまんないし)。
TT(ティームティーチング)というのが流行っています。
授業の補助で別の教員が入るというものです。
その際も、個別対応に集中するため意外に授業は聞けません。
だからこそ、DVDでの語りから学ぶことは非常に多くあります。
このDVDによるノマド・スタディ。
一番のメリットは「安い」こと。
本は1冊1,500円なんてザラです。
DVDは1週間借りてたった100円。
私は毎回、100円の投資で多くのリターンを得ています。