授業やイベントの際、生徒や聴衆がダレることってよくあります。
私語・ケータイを急に行い始める時間です。
これ、別に生徒や聴衆が悪いわけではないのです。
前にある先生から、「何をやっている時間かわからない時間を作ってはならない」という指摘を受けました。
授業の終わり、生徒が騒いでいる時に、その先生はこう言いました。
「これ、何の時間?」
この発言ですが、すごくもっともな質問です。
私が「何をやっていいかわからない」時間を生徒に与えてしまっていた。
それが騒いでいる原因なんですよ。
その先生は教えてくれたわけです。
授業でもなんでも、「何をやっていいかわからない」時間があると、人はダレます。
レジを待つ時間、信号待ちの時間、
やることが見つからないためイライラします。
授業でも指示と指示の「合間」の空白の時間があると、
「ノートを取ればいいのか」「教科書を読むのか」わからず、
結果私語や立ち歩きをしちゃういます。
だからやるべきことは「何をやっていいかわからない」時間を出来るだけなくすこと。
要は「スキマ時間」を減らす、ということ。
授業もイベントも、「何をやっていいかわからない」時間があると間違い無くダレます。
「何をやっていいかわからない」からこそ、その不安を解消するため人は「私語」「ケータイ」をします。
人によっては「内職」をします。
「自然は真空を嫌う」とかつて言われました。
ある箱から空気を抜いて真空にしようとすると、必ずどこかから空気が入り、真空を作れない、という仮説です。
科学はあっさりこの仮説を乗り越えてしまいましたが、社会生活においてこの仮説はまだまだ当てはまります。
授業やイベントなどで「何をやっていいかわからない」時間、「何もない」時間に対し、人間は不安になります。
だからこそ、不安解消の道具として「私語」「ケータイ」を行うわけです。
結局は授業者や企画者の力量不足。
授業の流れを考えるときも、「何をやっていいかわからない」時間をなくすことって、大事ですね。
「はやく問題が出来た人は、感想をノートの下に書きましょう」
「問題集の次のページをやりましょう」
「アンケートの裏に、〈今日からできること〉を書いてください」
プロの教員やイベンターは、こんな指示・発問を自在に出来る人のことでもあります。
すごく勉強になりました。 何をするかきちんと伝える! これからの授業に生かします。 まだまだ学ぶことばかりです。