人前で話をする時、言う内容が伝わっているか、不安を感じるものです。
私も学校で授業をやる関係上、よく感じます。
この1年間の経験を元に、確実に伝わる話し方のコツを書いてみました。
学校の教員にとっては半ば「常識」ですが、人前で話す人でできていない人が案外います。
1,情報を整理する。
何をして欲しいのか。
何を伝えたいのか。
不明確では相手が困ります。
出来る限り、情報を整理します。
情報の整理には「具体性」が必要です。
何をすべきか明確であると人は安心して理解出来ます。
講演の際、話を聞いてくれない時も、情報が整理されていないことが多いのです。
なお、教員の研究会では「AしたいならBさせる」というコツが伝えられています。
生徒や受講者に計算問題を解いて欲しいのなら(Aしたいなら)、
まず言うべきは「問題集を出します」です。
その後、「〜〜ページを開きます」と言います。
もっと徹底する人は「問題3を指さします」を言った後、
「それでは問題3をやりましょう」と言います。
「AしたいならBさせる」というコツも、情報を整理するということです。
2,聞く体制を作る
相手が「聞こう」としない状態で話してもうまく伝わりません。
よく学校で教員が声を荒げますが、それをやっても喉をを痛めるだけです。
それよりも「聞く体制を作る」工夫をしましょう。
たとえば、「こちらを向いてください」「机の上にペンを置き、ホワイトボードを見ます」など、
具体的な指示を出します。
学校では「気をつけ、礼」をやります。
これ、単なる儀礼ではありません。
「休み時間が終わった、いまから授業だ」という意識に変える働きがあります。
「聞く体制」になるわけです。
基本はまず注目を集めます。
「はい、みなさん」と呼びかけたり、
手を叩いたり。
その後、「話を聞きましょう」とメッセージを伝えます。
3.目を見て話す
人は「私に話しかけられている」場合、きちんと聞く気になります。
「全体に話そう」としても、聞いてくれません。
だからこそ、「この人に伝えよう」という思いを持って、目を見て話していきます。
話すのが上手い人は会場内にまんべんなく目線を運んでいます。
一人でも多くの人の目を見るためです。
下手な人は紙に向かってばかり話します。
あるいは開場の「上空」に向かって話します。
結果、誰にも伝わりません。
…いかがでしたでしょうか?
ぜひ人前で話す際、意識してみましょう。
簡単なようですが、きちんと行うのは難しいです。