「いろいろ」では伝わらない!
私は現役の高校教員です。
そのため高校生の文章をよく読みます。
彼ら/彼女らは「いろいろ」とか「たくさん」とか、抽象的・曖昧な言葉を多く使います。
そんな文章を書いてみましょう。
「きのう、いろいろな人に会い、いろいろなことをしてとても楽しかった」
小学生レベルの作文となってしまいましたが、「いろいろ」がいかに人に「つたわらないか」、よくわかります。
「小学生レベル」と思っている人、いるかと思います。ですが、就職活動中のエントリーシートでも、同じようなミスを散見することがあります。
「私はテニスサークルで幹事長を務めました。あるとき、サークル内で部員同士の派閥の闘いがありました。幹事長として、この衝突を解決したい。そのために色々行動をしました。いまでは幹事長の経験は宝物になっています」
どうでしょう? 一番肝心なところに「色々」を使っています。
読み手としたら「え、こんなところで使わなくても…」とがっかりしてしまいます。
読み手である企業の人事係は「きっと殴りあったり、反目したり、懐柔したり、なにかおもしろい展開があるに違いない」と「期待」して読んでいます。
それが「いろいろ」ときた瞬間、ガクッとしてしまうものです。
「具体的に」のために…「いろいろ」を使わない。「いろいろ」が役立つのは「人生いろいろ」のみ。
S城会、同期の健治です。
本当にそう思う。
今、公立の夜学に通ってる高校生もまさにそうよ。
齋藤孝の「偏愛マップ」を描かせたけど、具体性がないんだよね。至極当然だけど、空白だらけだった。でも、その中で具体性を導き出して文章として表現させるのが、教師の使命なのかな。
大学でやりたいことと大学が求める人材のリンクの作業。
あ、ちなみに実家の二階に住む高校の後輩(後輩の実家)の弟の家庭教師を無償でやってます(笑)
その彼、前述の夜学に通う高校生(後輩の弟)が、東洋の夜学の受験勉強をしてて、小論文と面接の指導してるよ☆彡