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『24時間先生 大丈夫。俺がそこから出してやる』荒井裕司, 2004, メディアファクトリー。 |
東京国際学園高等部 校長の物語。
荒井は”夕方6時までは校長、6時からは先生”として、
引きこもりの子どもの家をクルマで訪問する。
そして彼らとコミュニケーションを取る中で、
社会とかかわるためのきっかけを提供する。
自分の経営する学校やフリースクールに入れることが目的ではない。
純粋に引きこもりの子どもと関わるのが「楽しい」から、
関東中をクルマで走り回る生活を20年も続けている、という。
こういった純粋贈与を行なっている「教育者」を見ると、
「自分はまだまだだなあ」という戒めを受け取る事が出来る。
「受け皿となる学校は作ったが、それで仕事は終わりではなかった。
ひきこもり、不登校の子どもたちは、目の前にいるわけではないのだ。夜、繁華街のクラブやカラオケボックス、ゲームセンターで会えるわけでもない。当然、学校や教室にいることもない。
救うべき子どもたちの姿は見えず、救いを求める声は聞こえないのだ。/
ならば、どうするか? こちらから行く」(121-122)
ノマド・エジュケーションの本領発揮である。