映画『オリエント急行殺人事件』

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いくつかの映画評論などから、「皆が犯人」というパターンの推理ドラマであるということは知っていた。けれどこの結末は予想外であった。

映画『容疑者Xの献身』は昨年見た。
〈事実が明らかになっても、誰のためにもならない〉という後味の悪い映画であった。それに比べ、『オリエント急行殺人事件』は〈事実よりも大切なものがある〉というスタンスをとっている。

事実や真理は必要な物である。けれど常にそれだけに価値があるのではない。イデア論は現在の私たちが読むと、うさん臭さを感じる理論である。同様に、〈神託〉がどうのこうの、という理論も「非科学的だ」と感じる。けれど、それを理由にプラトンが迷信にとらわれていた/真理を捉え損ねていたとは誰も言わない。

社会のため/人びとのために、真理が犠牲にされるときもあるべきではないのか。それを感じた。

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