あなたのそばに美術館はありますか?
美術館は考えがまとまらない時に行くと、
なぜかしらヒントをもらえる場所です。
今日も、実際に『北海道立近代美術館』に行ってきました。
ちょうど今日から始まった「ともにいること ともにあること」展と、
「春の名品選」を観に行きました。
(「ともにいること ともにあること」展、
初日のためかなり準備でバタバタしている様子も伝わってきました・・・)
美術展で見たのは、「作品」のために情熱を傾けている、アーティストの姿です。
例えば、今日の「春の名品選」の中で、
フロッタージュの手法を使った作品がありました。
フロッタージュとは、デコボコのある床や石の上に紙を置き、
鉛筆やクレヨンなどでこすって模様を写しとる技法。
(写真は造形ファイルより)
広島の古い駅の舗石を鉛筆片手に「こすりだし」(フロッタージュ)する。
そして舗石の間にあったような雑草をパウチする。
岡部昌生さんの『THE DARK FACE OF THE LIGHT』はそんな作品。
☆書籍だと、こちらにも書かれているようです。
作品下部。
キャンバスには日清戦争のために敷設された鉄道だから「1894」という数字が書かれていました。
また、原爆投下を受けた場所だから「1985」という年数も書かれていました。
駅の舗石のフロッタージュを通し、
日本の加害と被害を描いた作品となっています。
壁の相当なスペースに、その作品がキチッと掲示されていました。
フロッタージュなんて、けっこう手間がかかります。
ただ、この作品、メッセージ性よりも次の部分が印象的でした。
イメージしてみてください。
道で石の上に紙を置き、鉛筆でこすっている人。
見たら普通、
「なに、この人・・・?」
って引くでしょ?
それを執念持ってやっている姿。
すごいですよね!
作品それ自体のメッセージに加え、
作家の情熱も伝わってきました。
その情熱、起業したての私こそ、学ぶべきなのだと励まされた気がします。
さて、北海道立近代美術館をはじめとした美術館。
平日に来るのがオススメです。
土日は人ばっかり・・・。
美術館には緑があふれています。
作品を見た後、ちょっと通路のソファに座り、窓から新緑の木々を見る。
ゼイタクな時間の使い方ですね。
ちょっとした悩みも晴れていくようです。
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