大平レポート⑱ 「ヘルプカード」の導入を考えてみた

〜大平亮介さんのFBからの記事です〜

 

 

休みだったので、夕方から厚生委員会の傍聴に行ってきました。
途中までネット中継で見ていたのですが、なかなかの長丁場でした。

おそらく明日の一面に掲載されるだろう答弁も聞けたので、よかったです。

委員会の傍聴ははじめてだったのですが、議員さんの質問力や調査力という点がすごく分かった気がします。

一般質問より、ライブ感が高い感じです。




佐々木議員より気になっていた「ヘルプカード」についての質問が出ていました。

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ヘルプカードとは、難病や内部障害など、外見からはなかなか分からない困難を抱えている人が支援を必要としていることを周囲に伝えるための制度およびマークのことです。

議員は災害を事例にヘルプカードについて説明していました。

「災害に伴い避難生活が必要になったときにヘルプカードは役立つ」
「例えば、避難所で耳が聴こえない人は、食べ物を配布されるときに聴こえない。ヘルプカードをつけていると困った時などに声をかけられやすい状況をつくることができる」 etc.

市としては、ヘルプカード実施のメリット、デメリットなど調査していくとのことです。

メリットとしては、マークの認知度が高まれば困っているときに早急に支援を求めやすい、支援を受けやすいという点です。
デメリットとしては、自身の障害を周囲に知られたくないという人にとっては使いにくいという点です。

特に抱えている障がいや特性への理解が浸透していない状況では、なかなか言いづらいのです。

 

僕の体験談でこんなことがありました。

移動教室で普段ほとんど使用されない教室に向かう途中の階段に注射器が落ちていました。

今思うと、インスリン注射だったと思います。

おそらく持病をクラスメイトに知られたくないので、誰も来ない場所でインスリン注射をしていたのではないかと思います。

いずれにしてもヘルプカードの浸透度が低ければ、うまく機能しないことが懸念されます。
ヘルプカードが浸透することは大賛成なので、これからも注目していきたいと思います。

私学共済の任意継続手続きって何?〜教員をやめてフリーランスになる場合の落とし穴〜

突然ですが「保険証」、もっていますか???

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病気の際、ケガの際など通院時・治療時に役立つ「保険証」。
自動車運転免許証を持っていない場合は「身分証」としても役立ちます。

ないと「イザ」という時困ります。
高い治療費を請求されると、生活が成りたたなくなってしまいます。

 

こんなに大事な「保険証」。
この「保険証」の費用はどのように支払っているのでしょう?
サラリーマンや公務員など「組織」に入っている間は「厚生年金」「共済年金」の半額を「組織」が払ってくれています。

支払った分のなかに、「健康保険料」と「年金」両方が入っているわけです。

「組織」に属していない人、フリーターやフリーランス、個人事業主は「国民健康保険」に加入するケースが多いです。

 

ということは・・・。

 

「組織」を辞めたあと、「健康保険」と「年金」はどうなるのでしょう?




 

実は、いま私が直面しているのはこの「健康保険」と「年金」の問題です。

 

サラリーマンを辞める人はわりと居るようですが、
私は「私立高校」を辞めた人間です。gakkou

 

私立学校の保険証関連や年金を扱っているのが「私学共済」です。

通常、「私立高校」を辞める場合は「公立高校」や別の「私立高校」で勤務をする場合が多いようですが、私はそれとは違うケース。

全く「教員」でなくなる場合、「保険証」や「年金」の扱いはどうなるか?

 

私自身、最近この件でよく動き回っています。

年金事務所や札幌の区役所、そして私立高校の共済組織である「私学共済」の事務所とあちこち飛び回りました。

 

この手続き。

学校教員として勤務している時から行っていたものでした。

そのとき、学校側から、こういう提案がありました。

保険料が高くなるから、国民健康保険に入るんじゃなくて2年間の「任意継続」をしたらいいよ。

 

専門用語が多くて「???」状態でしたが、いろいろ調べてわかりました。

国民健康保険は「組織」を辞めた後入ることになるのですが、
「2年間」は今入っている私学共済や厚生年金保健協会けんぽ を継続して利用できるのです!

国民健康保険の保険料はバカ高い。
収入の10%くらい持って行かれてしまいます。
(詳しくはhttps://moneyreport.hatenablog.com/entry/2014/08/25/125740

 

だから「私学共済の任意継続」を私は選びました。

しかし、この場合の落とし穴。

 

これまで「私学共済」だと半分は「職場」が支払ってくれていました。
任意継続の場合、「職場」の払っていた「もう半分」も支払うことになります。

国民健康保険よりは安いですが、改めて「組織」のありがたさを感じるところです。

その上、これまでの支払には「社会保険料」と「年金」の2つが含まれていました。

私学共済の任意継続の場合、「社会保険料」は支払いますが、「年金」の分は入っていません。

市役所(札幌などの場合「区役所」)にいって「国民年金」の手続きが必要となります。
(こちら、ちゃんと手続きすると「フリーランス始めたばかりでお金がない」人は「減免申請」できます。お忘れなく!)

 

学んだこと1 私学共済も「任意継続」が出来る!(2年間のみ)。でも「年金」は「国民年金」の手続きが必要・・・。



 

実は私が迎えたもう一つの落とし穴があります。

職場をやめる1ヶ月前に「配偶者」が増えました。

 

・・・要は結婚ですね。

 

その時、私はバタバタしていて気づかなかったのですが、
あとで私学共済の担当者の方に言われました。

 

「配偶者がいらっしゃるのなら、扶養家族の手続きをしていたらよかったのに」

 

聞いてみると、「扶養家族」の手続きをした場合、配偶者(奥さん)の国民健康保険料が安くなる、とのこと。

 

アセりました。

つまり私は学校を辞める前の1ヶ月間だけ、
妻を「扶養家族」として登録すべきだったのです。

「保険料が安くなる」という言葉を聞き、「ああ失敗した!」という思いが・・・。

 

つまり私は、学校をやめる際の「私学共済の任意継続」手続きと並行して、「配偶者」の「扶養家族」登録をすべきだったのですね。

たとえ1ヶ月分だとしても、安くなるのならやっておくべき!

 

学んだこと2 学校を辞める直前で結婚しない! 結婚するなら気合を入れて「扶養家族」登録を忘れずに行う!

 

もう一つ学んだことがあります。

私学共済の担当者から

「扶養家族」登録した方がいいよ。

そう言われました。

 

「でも、学校辞めたあとだと、もう手遅れじゃん!」と思いました。

でも、聞いてみると、なんと「任意継続」でも「扶養家族」を追加することが出来るのです!

さっそく、登録することにしました!
気付いてよかった!

 

学んだこと3 なんと任意継続でも「扶養」家族を追加し、保険料を抑えられる!

 

さて。

私が困ったのは「私学共済の任意継続」と「扶養家族の追加」というところでした。

この2つ。
学校教員を辞める際、バタバタするので落ち着いて準備が必要なようです。

 

私を困らせたのはこの2つに追加して、「引っ越し」が挙げられます。

私と奥さん両方の「保険証」の住所の書き換えが必要なのです。

特に奥さんの場合、前の住所の「国民健康保険証」は持っているのですが、そのままだと新住所で使えません。

新住所で「国民健康保険証」の発行をしても、そのすぐあとに「私学共済の任意継続」の「扶養家族」として、「私学共済」の保険証が発行されることになります。

だから、「保険証」をめぐるドタバタは、まだまだ続きそうです・・・。

 

学校教員を辞める場合、この面倒な手続き、きちんと把握しておくといいでしょう。

特に結婚したり、引っ越したりする場合は・・・。

 

 

 

 

大平レポート⑰ 「選挙割」とは?

〜大平亮介さんのFBからの記事です〜

 

これまで投票率の低さについて書いてきました。

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投票率の低さに対し、「投票は国民としての義務だから行くべき!」という道義的な観点から投票を促すアプローチがあります。
一見すると正論なのですが、メッセージが心に届くまですごく時間がかかります。

では、投票に行ったら1万円もらえるという功利的なアプローチならどうでしょうか。
おそらく多くの人は投票所に足を運び、投票率も飛躍的に上がるはずです。




▶投票をイベントにする「選挙割」

そこまではやりすぎかもしれませんが、功利的なアプローチとして成果を挙げている「選挙割」という取り組みがあります。

まず、投票所に行って看板と一緒に自撮りをします。
自撮りをした画像を選挙割に協賛店で提示すると、割引などのサービスを受けられるというすごくシンプルな仕組みです。

投票の後に楽しみやお得なサービスをつくることで、イベント性が高くなります。

投票をイベントとして捉えてもらうことで投票率の向上に寄与している自治体もあるそうです。




 

▶選挙割の問題点

問題は、協賛店が多くなければ効果が上がりにくいこと、公職選挙法の関係で候補者の三親等以内の親族などに関しては協賛店になれないなどがあります。

参院選も近いことですので、社会貢献の一環として実施するお店が出てくると楽しみです。

磁石にくっつけ!メタルスライムを作ろう!〜「個別学習塾はる」にて開催!〜

本日4/16(土)、個別学習塾はるにて「磁石にくっつけ!メタルスライムを作ろう!」と題し、科学実験のイベントを行いました!

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個別学習塾はるの生徒さんを中心に、参加いただきました。

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実演するのは「サイエンスプレゼンテーター」熊谷先生!
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「磁石にくっつくスライム作りに必要なのは何?」

「そう、ホウ砂とPVAのりと砂鉄だね!」

 

説明を聞きつつ、真剣に作っていきました。

 

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材料をきちんと計り、しっかり混ぜます。

 

好きな色をつけていきます。

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よく混ぜて、スライム完成!

よく見てください。
磁石にくっついています!

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個性的なスライムたちが生まれました!

 

 

つくったスライムはお土産として持って帰ってもらいました!

 

ずっと可愛がります!」といって持って帰ってくれた小学生も!

ぜひお家の人にも見せてあげてね!





 

こんな感じで、「サイエンスプレゼンテーター」のイベントを今後も行っていきます。

次回は4/24(日)10:00-11:00、
育てるコワーキングにて「大人も楽しめる科学のハコ」、開催します!
こちらも「磁石にくっつけ!メタルスライムを作ろう!」をテーマに開催するので、
このブログを見て「ああ、参加したかったな〜」という方、ぜひ参加してくださいね!

Facebookのイベントページはこちら!
大人も楽しめる科学のハコ

 

奮ってご参加くださいね!
親子でも、大人の方のみの参加もOKです!

 

☆このイベントの準備の模様はこちらをご覧ください。

【ご案内】磁石にくっつけ!メタルスライムを作ろう!〜あるいは触手を伸ばす、青いスライム〜




大平レポート⑯ 「なんで選挙に行かないの???」

〜大平亮介さんのFBからの記事です〜

これまで、「選挙」に関して記事を書いてきました。

「どうして選挙に行かないのか?」
この問いに対する一つの答えがあります。

「合理的棄権仮説」

合理的に物事を考えられる人ほど、選挙では棄権するという考え方です。





たとえば、日本には小選挙区の有権者が約33万人います。

小中学校のクラスでの「学級委員選挙」では、
せいぜい30人くらいしかいません。

 

 

それが、33万人もいると次のように思いませんか?

「自分の持つ一票は33万人分の1なので、1人くらい棄権しても社会に影響を与えるほどのものではない」

 

 

 

それならわざわざ休日の貴重な時間を使って投票に行くよりも他のことに時間を使いたい。

その結果、合理的な判断として棄権するのです。

 

こういうのを「合理的選択論」というそうです。
さきほどの小中学校の学級委員選挙では、
「棄権をする」場合、「誰が棄権したか」すぐ分かります。

だからこそ、「投票する」という「合理的選択」をするわけです。





 

では、投票が合理化するためにはどのような方法があるのでしょうか。

① 候補者同士が拮抗している
⇒自分の一票で選挙結果が大きく変わると認識される場合。

② 選挙に関するコストが小さい場合
⇒投票所が近所の近くにあると、労力、時間的なコストも小さいので、投票行動を促しやすい。例として、大学内、大型ショッピングセンター、駅の中に投票所を設置することで、ついで投票を促すことができる。

③ 時間的余裕
⇒退職者で自分の時間を自由に使える人は選挙に足を運びやすい。

④ 選挙結果が自身の利益に関連する場合
⇒自分のイデオロギーや考え方を代弁する候補者、または嫌いな候補者と対立する候補者に勝ってもらいたいときなど。

この考え方を使って投票率を上げたいものです。
(^-^)

実際、「駅での投票」も可能になるようですし・・・。

9k=☆『合理的選択』。こちらからお求め頂けますよ。

「やってみたい!」をカタチにしよう。〜私がイベントを乱発するようになった理由〜

その昔。
私が大学院生だった頃。

ネコワーキング」というところで、
インターンシップをしていました。

フリーランスや企業の人が、気軽に「ゆるやかにつながる」中で仕事をできるカフェ。

ネコワーキングには「ネコ」という癒やしがあり、
密かに人気スポットでした。

残念ながら閉店してしまいました・・・。でも伝説は健在です)

 

私のFacebookの写真も、
このインターンシップ生時代に撮ったもの。

いまから思うと、いい思い出です。12794601_10209451237943077_3010245940574006288_n

さて。

そんなネコワーキングでのインターンシップ時代。

当時の社長の方針は「インターンシップ生の報酬は、自分で稼げ!」

「インターンシップは、ある意味企業の業務を体験させてもらう場。だから、アルバイト代は出せません」
「でも、このネコワーキングという場を活かし、自分でイベントを企画しなさい。そこから収益が上がるならそれを収入にしてもいい」

インターンシップ先で、ネコの世話や掃除、運営のお手伝いなどをしていました。

「アルバイト代をもらえる」レベルのことをしていたように思いますが、ネコワーキング社長の申し出はある意味「驚き」でした。

だって、何も経験がない大学院生がイベントをやって、その上収益もあがるものなんでしょうか?

 

はじめ、「無理!」と思いました。

でも、このままだとタダ働き決定となる・・・(タダ働きでも、得るものは多い場所でしたが)。

 

そこで私は考えました。

「よし、なんでもいいからイベントをやってやろう!」と。

 

自分は何を伝えられるか?
自分は何をできるか?

 

 

真剣に考えました。

 

 

ですが。

自分で何かをお話するイベントをするのは、無理だと気づきました。

 

やばい。

このままだと完全なタダ働きだ・・・(繰り返しますが、タダ働きしてでもいいくらいの「学び」があった場所でした)。

 

 

 

私はまた考えました。

 

そうだ、自分が話せないのなら話せる人を連れてこればいい。




大学院生たる当時の私の唯一の強みは、「大学院生」とつながりがあることです。

いくらでも専門的なこと「しか」していない「大学院生」と無限につながりがありました。

その人たちから、「話せる」人を探してきて、お話してもらおう!

 

 

ネコワーキングという場にはたくさんのフリーランスの方・そうそうたる企業の方が来ていました。

そのころは2011年冬。
ちょうど「コワーキング」という言葉が出始めた頃。

「意識の高い人」の間で「コワーキング、一度行ってみようか」という思いが高まっていた頃でした。

 

「大学院生」につながりがあり、
なおかつ「フリーランス」「社会人」ともインターンシップの場でつながりのあった当時の自分。

 

「よし、大学院生のなかの【すごい人】に自分の専門を元に話してもらうイベントをやればいいんだ!」

 

そうしてイベントを立てたわけです。

 

そんなこんなで企画したのが「英文アブストラクト講習会」でした。

当時の(貴重な?)写真です。

9E44AD01-1879-4DEA-91D8-40ABB4017846「英文アブストラクト」とは、論文を書く時に英語で「要約」を書くことです。

これ、大学でも大学院でも特に学ぶ機会がない技術です。

それを英文学科の大学院生の友人にお話してもらうというイベントでした。

 

 

初めてのイベント。
ですが、収益がきちんと上がりました!

 

 

 

これ、私のなかですごく大きな出来事でした。

 

 

「別に自分がすごくなくても、すごい人を連れて来て、すごい人に話してもらうだけでイベントになる!」

 

この気づきを元に、そこからは「他人のフンドシで相撲をとる」イベントを乱発していました。

 

電子書籍の書き方講座もしました(講師はiPadにやたら詳しい大学院の友人)。
ボイストレーニング講座もしました(講師は早稲田の演劇研究会の顧問として関わっているボイストレーニングの専門家)。

 

 

「他人に何かしてもらうイベント」をやり続けるなかで、
私のなかで何かが変わってきました。

 

人と新たに会うたび、こんなことを思うようになってきました。
「この人のこの話、こういう切り口でイベントにしたら人が来るんじゃないかな?」
「この人、こういうイベントやったら面白んじゃないかな?」

 

 

教員として札幌に行ったあとも、この発想から数限りなくイベントをしました。

例えばこちら↓

2012年を振り返る〜私と、日本ノマド・エジュケーション協会と、日曜バー〜

 

札幌で2年経た後行った帯広でも、「ビブリオバトルin帯広」や「オビゼミ!」「十勝コーヒー部」など、いろんなイベントを行いました。

帯広時代、授業にいろんな外部講師を呼んだのも、
「どうやったら授業が盛り上がるか」
「どうやったら生徒にメッセージが伝わるか」と考え、
授業をイベントとして捉えたことがきっかけとなっています。

 

 

 

いろんなイベントをこれまでしてきましたが、
その原点はすべて「ネコワーキング」から来ています。

 

 




ネコワーキングで火がついた私の「イベント」熱。
札幌→帯広、そして再度の札幌ときて、また高まってきています。

きょうも、これから積極的に関わっていく「札幌カフェ」の土曜企画の打ち合わせをしていました。

 

来月の5月より、JR札幌駅北口前の「札幌カフェ」の土曜日の運営を、
私も所属する一般社団法人Eduとして行うこととなりました。

私はその責任者として、「札幌カフェ」でのイベントを活性化していくこととなります。

 

イベント。

やってみたら意外にカンタンで、楽しいものです。

ですが、どうしても「最初の一歩」を踏み出すのって、すごく大変です。

 

かくいう私も、「英文アブストラクト講座」開催にあたって、相当うつ状態に落ち込みました。

「うまくいかないんじゃないか・・・」
「失敗するんじゃないか・・・」

でも、案外うまくいってしまい、「よし、もう一度!」とイベントを乱発するようになったのです。

 

「札幌カフェ」の土曜部門は「育てるコワーキング」という名称で行います。

これまで北18条駅そばで運営されていた「育てるコワーキング」を、
もっとアクセスのいい場所である「札幌カフェ」に持ってきた、ということです。

「育てるコワーキング」という名称は、
「こういうことをやってみたい!」という人の後押しをすることを目指しての名称です。

 

そこのイベント関連の責任者として、
「こういうことをやってみたい!」という人を支えながら、
「はじめの一歩」を踏み出せるようにしていきたいと思っています。

 

自分でやったイベントが上手く行ったときの爽快感。
やった人にしか、得られない感動だと思います。

 

こういうイベント、札幌カフェでやってみたい!
札幌カフェじゃないけど、こんなイベントをやってみたい!」という方、ぜひお気軽に以下までご連絡くださいませ。

「はじめの一歩」のお手伝いをできれば、と思っています。

 

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【お知らせ】ポストモダン思想が分かりやすく学べる『高校生と語るポストモダン』販売中です!

私が昔、書いた『高校生と語るポストモダン』という本があります。

大学入試で出題されるのに、高校ではほとんど学べない「ポストモダン思想」
それを対談形式で、分かりやすくまとめた本です。

一部知り合いには売ったこともありますが、このたびネット版で販売いたします!

「ポストモダンって、何?」
「近代思想って、なんだっけ?」

そんな方、ぜひお読み下さいませ〜。

高校生と語るポストモダンnote版イラスト☆こちらからお求め頂けます。

こちらもオススメ!

  1. 簡単に学校を作るための、ただ1つの方法。① (2)
  2. 「一人ひとりの声に耳を傾けます」批判〜よりよいカウンセリングのために〜 (2)
  3. 「定義」すること (2)
  4. 廃墟のユートピア〜またはグリュック王国に思うこと〜 (2)

大平レポート⑮ サラリーマンが議員になると、地方が変わる!

〜大平亮介さんのFBからの記事です〜

十勝の広尾町議選が2004年以来、
無投票選が続いていることが地元紙で報道されていました。

広尾町議会Webサイト

広尾町ってどこ?っていう方は下をご覧ください。

2004年以来というと、12年以上の期間です。

12年間もの間、広尾町の議員は「選挙」を経ずに選ばれています。
小中学校でも、生徒会長や生徒会役員選挙は「信任投票」を行うのに、です。

 

 

市町村議員の高齢化、なり手不足の確保は以前から議論されてきましたが、背景にはどのような問題があるのでしょうか?

 




 

■地方議員の収入格差

区議会議員で年収1000万円を超える地方議員もいれば、
月報酬が10万円台の町村議員も存在します。

同じ地方議員でも収入の差は大きいのです

さらに4年に一度の選挙に落ちれば、なんの生活の保証もありません。

扶養する家族がいれば議員になることは非常にリスキーなことです。

 

そのため地方議員の多くは、大きな自治体ほど専業(つまり、「議員だけ」やっている人)の割合が高く、
小さい自治体の議員ほど兼業(つまり、「議員」と何か仕事をしている人)の割合が高くなっています。

兼業といっても自営業や会社役員など、ある程度時間を自由にコントロールできる立場にいることが特徴的です。

つまり会社員が議員に立候補することは現実的には厳しいといえます。

会社員が議員として活躍できる制度があれば、議員のなり手不足の解消に大きく寄与すると考えられます。

 

では、どのような制度が望ましいのでしょうか?

 




■議会を土日・夜間開催にする

 

当たり前ですが普通の会社員は昼間に働いています。
昼間に開会されている議会活動に参加することは困難です。

そこで「5時から議会」を開会することで、多くの会社員も議会活動をできるようになります。

 

■会社員議員を当たり前にする

会社に勤めていても立候補しやすい環境整備を進めることです

たとえば、兼業できるように労働法制として有給休暇制度を会社が整備する。

整備した会社にはなんらかの奨励金を出すことで、
立候補しやすい環境を整えるのです。

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よく、地域を変えるのは「よそ者、ばか者、若者」といわれます。

これに従って他の地域に住んでいる若者を呼び込み、住民票を移してもらうとどうでしょう?
そして、土日に議会を開会すれば議員の人材確保や地域の活性化にもつながるのではないでしょうか。

齋藤孝『語彙力こそが教養である』

「あの人、教養があるよね〜」

そんな言葉をよく聞きます。

 

 

また「教養」を謳った本もたくさんあります。

 

Z☆『おとなの教養』。私も身に着けたい・・・。
(こちからお求め頂けます)

 

 




ところで。

 

次の問に答えられますか?

 

「では、教養ってなに?」

 

 

 

この問い、けっこう難しいです。

 

「教養って何?」と考えず、
とにかく教養を身につけなくっちゃ!」と焦る人すらいます。

 

 

教養とは何か。

 

 

齋藤孝さんはまさに「語彙力こそが教養である」というわけです。

9k=こちらからお求め頂けます。

 

 

語彙力(語彙をどれくらい知っていて、どれくらい使いこなせるか)=教養

・・・というわけです。

 

 いちばん伝えたいのは、「語彙が豊かになれば、見える世界が変わる」ということ。人生そのものが楽しくなるということです。
思考は、頭のなかで言葉を駆使して行なわれます。つまり、何かについてじっくり考えて意見を持つためには、先にたくさんの言葉をインプットすることが必要不可欠です。英語が苦手な人は、英語で深く思考することはできないでしょう。それと同じように、乏しい語彙力では、それをとおした狭い世界しか見ることができません。(6-7)

 

ものを考えるとき、人は「言葉」を使っています。

 

ためしに、「言葉」を使わずにものを考えてみてください。

 

例として「言葉を使わずに、坂本龍馬のやったことを頭のなかで考える」をやってみましょう。

 

 

 

 

・・・。

 

 

 

いかがでしょうか?

 

 

たぶん、大河ドラマのワンシーンを再現するはできても、
「大政奉還の建議」や「薩長同盟の実現とその意義」は
言葉なしではできないはずです。

 

 

人間は「言葉」を使ってしかものを考えられない以上、
「言葉」の数を増やすことは「ものの考え方」も増やし強化することにつながります。

 

「言葉の数」とその使い方を学ぶことが、「語彙力」というわけです。

 

 

語彙力を高めるため、齋藤孝さんはアドバイスをしていきます。

 

夏目漱石などの文筆家の本を「音読」する(160ページ)。

何か知らない言葉があればとにかく「検索、検索、また検索」を繰り返す(111ページ)。

良質なテレビ番組をもっと見ていく(118ページ)。

 

語彙力の向上は、日々「なにをするか」です。

日々、語彙力アップのための「習慣」を身につけることです。

 

語彙力は、「やるか/やらないか」、そして「いかに”今日から”始めるか」が5年後、10年後の語彙の大きな差につながります。日々の生活が忙しいのは、私もよくわかりますが、インプットにかける時間は多少無理をしてでも確保してほしいところです。(121ページ)

 

齋藤孝さんが言っている、夏目漱石などの文筆家の文章の「音読」。
実は私もやっていました。

 

高校の頃、やはり齋藤孝さんの本に、

国語の力を伸ばすなら、夏目漱石の『坊ちゃん』を音読するといい。

 

・・・とありました。

 

 

さっそく、『坊ちゃん』を買ってきました。

そして、音読。

 

日曜の昼過ぎからはじめ、終わった時は夕方を過ぎていました。

 

高校の寮のベランダで音読し続け、
読み終わった時に見た夕焼けはいまだに心に残っています。

 

 

「ああ、読みきった〜〜〜!」
達成感がありました。

 

音読してみた結果。

夏目漱石の言葉の「リズム」に馴染んだ気がします。

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これも、一つの「教養」ということなのでしょうか。



 

ちなみに。
本書『語彙力こそが教養である』の内容は「作文教室ゆう」のサイトにも掲載しています。

 

 

ぜひご覧ください↓

「作文教室ゆう」作文のコツ65 「すごい」禁止令。

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大平レポート⑭ 世代会計を考える!

〜大平亮介さんのFBからの記事です〜

いまの時期は自動車税や住民税など、
いろんな税金の支払が来るタイミングです。

きょうは税金について見ていきましょう。

 

みなさんはどれくらい税金を支払っているでしょうか?

支払っている税金額と受益額を世代別で推計することを「世代会計」といいます。
政策によって、どの世代が損をして、得をしているのかがわかります。

若い世代は税金をたくさん支払っているけど、政策による受益額が低いのが特徴です。

 

 

 
なぜ、このようなことが起こるのでしょう?

 

それは、若い世代の投票率が著しく低いからです。

 

 

 

確実に投票に行ってくれる有権者に受け入れられる政策を訴えたほうが、政治家も選挙のときに有利になります。

 

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高齢者の投票率が高いのは昔からの特徴です。

そもそも若者は、あまり投票に行きません。

 

 

政治家の気持ちになって考えれば、わざわざ棄権率の高い若い世代のための政策をつくろうとは思わないはずです。

 





 

一昔前。

ある総理大臣が選挙演説で「無党派層は寝てくれればいい」と言いました。

自分たちの支持者層以外は選挙に行かれては困るというのが本音だったのだと思います。

つまり、特定の支持者層にさえ有利な政策を展開すれば当選するのです。

これでは政策が特定の層に有利に偏り、その他の層の政策はどんどん劣化してしまいます。

 

 

 

さらに地方選においては無投票選が増加しているのも問題です。
2015年の統一地方選の投票率は47.33%と戦後最低を記録しました

半数以上の有権者が投票に行っていないことになります。

 

さらに、無投票当選率を議員選別にみると、町村議員選が21.8%、都道府県議選は21.9%、町村長選は4割近くが無投票で当選しています。

 

 





 

 

はたしてこうした状態が「市民の代表者」としての正当性があるのか難しいところです。
無投票選が進むと、議員が「市民のために良い政治を行う」というインセンティブが低下します。
なぜならば、議員同士の競争原理や切磋琢磨がなくなり、ぬるま湯のような議会になってしまうからです。

 

 

5年間で一度も議員から一般質問が出なかった議会というのもあるほどです。

 

 

今月も選挙が行われる地域があります。

いま一度、投票について考えてみたいものです。

 

2Q==-1☆こちらからお求め頂けます。

参考文献:佐々木信夫『地方議員の逆襲』2016,講談社現代新書