歴史学習には「普通」の人々の歴史を知るのが大事だ

 

歴史を勉強していると、
その時代の将軍や天皇についての学習が殆どです。

当時、「普通」の人がどんな生活をしていたか、
知るのは「歴史」の教科書だけでは足りません。

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「文化史」という中では、
「元禄文化」「化政文化」などの
華やかな文化を学びます。

どうしても「普通」の人の生活がわからないんです。

また「一揆」「うちこわし」ばかり勉強し、
「普通の暮らし」「わりと幸せな日常」がわからなくなるんです。

「普通」の人々の暮らしを知っておくと、
歴史が急に身近に感じられます。

歴史を学ぶ合間に、
こういう本を読むとがぜん歴史が面白くなりますよ!

「食」から江戸時代を知るマンガ

 

『大江戸食べコロジー』は、
江戸時代の人びとの暮らしを
「食」の点から示してくれます。

あの『酒のほそ道』という酒マンガ、
うなぎ料理のみをピックアップした『う』といううなぎマンガを描いているラズウェル細木の作品です。

マンガに混じって時折入る時代解説が
たまらなく面白いです。

「冷蔵庫いらず」
「江戸の町には多くの物売りがいて、長屋のある路地(裏店)には毎日、入れ替わり立ち替わり様々な生活用品を売りにやってきた。人々は、その日に消費する分だけを買えばよく、買いだめとして備蓄しておく必要はなかった。狭い長屋でもこうしたシステムのおかげで、便利で無駄の少ないエコロジーな暮らしをすることが出来たのである。」(9)

ある意味、コンビニが「向こうから家の前までやってくる」イメージ。

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重い醤油も、醤油売りが来た時にビンにそそいでもらって買えるのです。

 

江戸の意外な側面も。

「結婚できない独身男性がたくさんいて、そうした人々が暮らしやすい街づくりがされていたとも言える」(185)

 

個人的には東京の「深川」には
真水の井戸が無く、
「水屋」から買うのが当たり前、
というのが面白かったです。

深川の人は、いまでいう「ミネラルウォーター」を買っていたのと同じなんですね~。

こういう知識があると、
歴史が急に身近になりますね!

 



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