2016年 4月 の投稿一覧

大平レポート⑯ 「なんで選挙に行かないの???」

〜大平亮介さんのFBからの記事です〜

これまで、「選挙」に関して記事を書いてきました。

「どうして選挙に行かないのか?」
この問いに対する一つの答えがあります。

「合理的棄権仮説」

合理的に物事を考えられる人ほど、選挙では棄権するという考え方です。





たとえば、日本には小選挙区の有権者が約33万人います。

小中学校のクラスでの「学級委員選挙」では、
せいぜい30人くらいしかいません。

 

 

それが、33万人もいると次のように思いませんか?

「自分の持つ一票は33万人分の1なので、1人くらい棄権しても社会に影響を与えるほどのものではない」

 

 

 

それならわざわざ休日の貴重な時間を使って投票に行くよりも他のことに時間を使いたい。

その結果、合理的な判断として棄権するのです。

 

こういうのを「合理的選択論」というそうです。
さきほどの小中学校の学級委員選挙では、
「棄権をする」場合、「誰が棄権したか」すぐ分かります。

だからこそ、「投票する」という「合理的選択」をするわけです。





 

では、投票が合理化するためにはどのような方法があるのでしょうか。

① 候補者同士が拮抗している
⇒自分の一票で選挙結果が大きく変わると認識される場合。

② 選挙に関するコストが小さい場合
⇒投票所が近所の近くにあると、労力、時間的なコストも小さいので、投票行動を促しやすい。例として、大学内、大型ショッピングセンター、駅の中に投票所を設置することで、ついで投票を促すことができる。

③ 時間的余裕
⇒退職者で自分の時間を自由に使える人は選挙に足を運びやすい。

④ 選挙結果が自身の利益に関連する場合
⇒自分のイデオロギーや考え方を代弁する候補者、または嫌いな候補者と対立する候補者に勝ってもらいたいときなど。

この考え方を使って投票率を上げたいものです。
(^-^)

実際、「駅での投票」も可能になるようですし・・・。

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「やってみたい!」をカタチにしよう。〜私がイベントを乱発するようになった理由〜

その昔。
私が大学院生だった頃。

ネコワーキング」というところで、
インターンシップをしていました。

フリーランスや企業の人が、気軽に「ゆるやかにつながる」中で仕事をできるカフェ。

ネコワーキングには「ネコ」という癒やしがあり、
密かに人気スポットでした。

残念ながら閉店してしまいました・・・。でも伝説は健在です)

 

私のFacebookの写真も、
このインターンシップ生時代に撮ったもの。

いまから思うと、いい思い出です。12794601_10209451237943077_3010245940574006288_n

さて。

そんなネコワーキングでのインターンシップ時代。

当時の社長の方針は「インターンシップ生の報酬は、自分で稼げ!」

「インターンシップは、ある意味企業の業務を体験させてもらう場。だから、アルバイト代は出せません」
「でも、このネコワーキングという場を活かし、自分でイベントを企画しなさい。そこから収益が上がるならそれを収入にしてもいい」

インターンシップ先で、ネコの世話や掃除、運営のお手伝いなどをしていました。

「アルバイト代をもらえる」レベルのことをしていたように思いますが、ネコワーキング社長の申し出はある意味「驚き」でした。

だって、何も経験がない大学院生がイベントをやって、その上収益もあがるものなんでしょうか?

 

はじめ、「無理!」と思いました。

でも、このままだとタダ働き決定となる・・・(タダ働きでも、得るものは多い場所でしたが)。

 

そこで私は考えました。

「よし、なんでもいいからイベントをやってやろう!」と。

 

自分は何を伝えられるか?
自分は何をできるか?

 

 

真剣に考えました。

 

 

ですが。

自分で何かをお話するイベントをするのは、無理だと気づきました。

 

やばい。

このままだと完全なタダ働きだ・・・(繰り返しますが、タダ働きしてでもいいくらいの「学び」があった場所でした)。

 

 

 

私はまた考えました。

 

そうだ、自分が話せないのなら話せる人を連れてこればいい。




大学院生たる当時の私の唯一の強みは、「大学院生」とつながりがあることです。

いくらでも専門的なこと「しか」していない「大学院生」と無限につながりがありました。

その人たちから、「話せる」人を探してきて、お話してもらおう!

 

 

ネコワーキングという場にはたくさんのフリーランスの方・そうそうたる企業の方が来ていました。

そのころは2011年冬。
ちょうど「コワーキング」という言葉が出始めた頃。

「意識の高い人」の間で「コワーキング、一度行ってみようか」という思いが高まっていた頃でした。

 

「大学院生」につながりがあり、
なおかつ「フリーランス」「社会人」ともインターンシップの場でつながりのあった当時の自分。

 

「よし、大学院生のなかの【すごい人】に自分の専門を元に話してもらうイベントをやればいいんだ!」

 

そうしてイベントを立てたわけです。

 

そんなこんなで企画したのが「英文アブストラクト講習会」でした。

当時の(貴重な?)写真です。

9E44AD01-1879-4DEA-91D8-40ABB4017846「英文アブストラクト」とは、論文を書く時に英語で「要約」を書くことです。

これ、大学でも大学院でも特に学ぶ機会がない技術です。

それを英文学科の大学院生の友人にお話してもらうというイベントでした。

 

 

初めてのイベント。
ですが、収益がきちんと上がりました!

 

 

 

これ、私のなかですごく大きな出来事でした。

 

 

「別に自分がすごくなくても、すごい人を連れて来て、すごい人に話してもらうだけでイベントになる!」

 

この気づきを元に、そこからは「他人のフンドシで相撲をとる」イベントを乱発していました。

 

電子書籍の書き方講座もしました(講師はiPadにやたら詳しい大学院の友人)。
ボイストレーニング講座もしました(講師は早稲田の演劇研究会の顧問として関わっているボイストレーニングの専門家)。

 

 

「他人に何かしてもらうイベント」をやり続けるなかで、
私のなかで何かが変わってきました。

 

人と新たに会うたび、こんなことを思うようになってきました。
「この人のこの話、こういう切り口でイベントにしたら人が来るんじゃないかな?」
「この人、こういうイベントやったら面白んじゃないかな?」

 

 

教員として札幌に行ったあとも、この発想から数限りなくイベントをしました。

例えばこちら↓

2012年を振り返る〜私と、日本ノマド・エジュケーション協会と、日曜バー〜

 

札幌で2年経た後行った帯広でも、「ビブリオバトルin帯広」や「オビゼミ!」「十勝コーヒー部」など、いろんなイベントを行いました。

帯広時代、授業にいろんな外部講師を呼んだのも、
「どうやったら授業が盛り上がるか」
「どうやったら生徒にメッセージが伝わるか」と考え、
授業をイベントとして捉えたことがきっかけとなっています。

 

 

 

いろんなイベントをこれまでしてきましたが、
その原点はすべて「ネコワーキング」から来ています。

 

 




ネコワーキングで火がついた私の「イベント」熱。
札幌→帯広、そして再度の札幌ときて、また高まってきています。

きょうも、これから積極的に関わっていく「札幌カフェ」の土曜企画の打ち合わせをしていました。

 

来月の5月より、JR札幌駅北口前の「札幌カフェ」の土曜日の運営を、
私も所属する一般社団法人Eduとして行うこととなりました。

私はその責任者として、「札幌カフェ」でのイベントを活性化していくこととなります。

 

イベント。

やってみたら意外にカンタンで、楽しいものです。

ですが、どうしても「最初の一歩」を踏み出すのって、すごく大変です。

 

かくいう私も、「英文アブストラクト講座」開催にあたって、相当うつ状態に落ち込みました。

「うまくいかないんじゃないか・・・」
「失敗するんじゃないか・・・」

でも、案外うまくいってしまい、「よし、もう一度!」とイベントを乱発するようになったのです。

 

「札幌カフェ」の土曜部門は「育てるコワーキング」という名称で行います。

これまで北18条駅そばで運営されていた「育てるコワーキング」を、
もっとアクセスのいい場所である「札幌カフェ」に持ってきた、ということです。

「育てるコワーキング」という名称は、
「こういうことをやってみたい!」という人の後押しをすることを目指しての名称です。

 

そこのイベント関連の責任者として、
「こういうことをやってみたい!」という人を支えながら、
「はじめの一歩」を踏み出せるようにしていきたいと思っています。

 

自分でやったイベントが上手く行ったときの爽快感。
やった人にしか、得られない感動だと思います。

 

こういうイベント、札幌カフェでやってみたい!
札幌カフェじゃないけど、こんなイベントをやってみたい!」という方、ぜひお気軽に以下までご連絡くださいませ。

「はじめの一歩」のお手伝いをできれば、と思っています。

 

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【お知らせ】ポストモダン思想が分かりやすく学べる『高校生と語るポストモダン』販売中です!

私が昔、書いた『高校生と語るポストモダン』という本があります。

大学入試で出題されるのに、高校ではほとんど学べない「ポストモダン思想」
それを対談形式で、分かりやすくまとめた本です。

一部知り合いには売ったこともありますが、このたびネット版で販売いたします!

「ポストモダンって、何?」
「近代思想って、なんだっけ?」

そんな方、ぜひお読み下さいませ〜。

高校生と語るポストモダンnote版イラスト☆こちらからお求め頂けます。

こちらもオススメ!

  1. 簡単に学校を作るための、ただ1つの方法。① (2)
  2. 「一人ひとりの声に耳を傾けます」批判〜よりよいカウンセリングのために〜 (2)
  3. 「定義」すること (2)
  4. 廃墟のユートピア〜またはグリュック王国に思うこと〜 (2)

大平レポート⑮ サラリーマンが議員になると、地方が変わる!

〜大平亮介さんのFBからの記事です〜

十勝の広尾町議選が2004年以来、
無投票選が続いていることが地元紙で報道されていました。

広尾町議会Webサイト

広尾町ってどこ?っていう方は下をご覧ください。

2004年以来というと、12年以上の期間です。

12年間もの間、広尾町の議員は「選挙」を経ずに選ばれています。
小中学校でも、生徒会長や生徒会役員選挙は「信任投票」を行うのに、です。

 

 

市町村議員の高齢化、なり手不足の確保は以前から議論されてきましたが、背景にはどのような問題があるのでしょうか?

 




 

■地方議員の収入格差

区議会議員で年収1000万円を超える地方議員もいれば、
月報酬が10万円台の町村議員も存在します。

同じ地方議員でも収入の差は大きいのです

さらに4年に一度の選挙に落ちれば、なんの生活の保証もありません。

扶養する家族がいれば議員になることは非常にリスキーなことです。

 

そのため地方議員の多くは、大きな自治体ほど専業(つまり、「議員だけ」やっている人)の割合が高く、
小さい自治体の議員ほど兼業(つまり、「議員」と何か仕事をしている人)の割合が高くなっています。

兼業といっても自営業や会社役員など、ある程度時間を自由にコントロールできる立場にいることが特徴的です。

つまり会社員が議員に立候補することは現実的には厳しいといえます。

会社員が議員として活躍できる制度があれば、議員のなり手不足の解消に大きく寄与すると考えられます。

 

では、どのような制度が望ましいのでしょうか?

 




■議会を土日・夜間開催にする

 

当たり前ですが普通の会社員は昼間に働いています。
昼間に開会されている議会活動に参加することは困難です。

そこで「5時から議会」を開会することで、多くの会社員も議会活動をできるようになります。

 

■会社員議員を当たり前にする

会社に勤めていても立候補しやすい環境整備を進めることです

たとえば、兼業できるように労働法制として有給休暇制度を会社が整備する。

整備した会社にはなんらかの奨励金を出すことで、
立候補しやすい環境を整えるのです。

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よく、地域を変えるのは「よそ者、ばか者、若者」といわれます。

これに従って他の地域に住んでいる若者を呼び込み、住民票を移してもらうとどうでしょう?
そして、土日に議会を開会すれば議員の人材確保や地域の活性化にもつながるのではないでしょうか。

齋藤孝『語彙力こそが教養である』

「あの人、教養があるよね〜」

そんな言葉をよく聞きます。

 

 

また「教養」を謳った本もたくさんあります。

 

Z☆『おとなの教養』。私も身に着けたい・・・。
(こちからお求め頂けます)

 

 




ところで。

 

次の問に答えられますか?

 

「では、教養ってなに?」

 

 

 

この問い、けっこう難しいです。

 

「教養って何?」と考えず、
とにかく教養を身につけなくっちゃ!」と焦る人すらいます。

 

 

教養とは何か。

 

 

齋藤孝さんはまさに「語彙力こそが教養である」というわけです。

9k=こちらからお求め頂けます。

 

 

語彙力(語彙をどれくらい知っていて、どれくらい使いこなせるか)=教養

・・・というわけです。

 

 いちばん伝えたいのは、「語彙が豊かになれば、見える世界が変わる」ということ。人生そのものが楽しくなるということです。
思考は、頭のなかで言葉を駆使して行なわれます。つまり、何かについてじっくり考えて意見を持つためには、先にたくさんの言葉をインプットすることが必要不可欠です。英語が苦手な人は、英語で深く思考することはできないでしょう。それと同じように、乏しい語彙力では、それをとおした狭い世界しか見ることができません。(6-7)

 

ものを考えるとき、人は「言葉」を使っています。

 

ためしに、「言葉」を使わずにものを考えてみてください。

 

例として「言葉を使わずに、坂本龍馬のやったことを頭のなかで考える」をやってみましょう。

 

 

 

 

・・・。

 

 

 

いかがでしょうか?

 

 

たぶん、大河ドラマのワンシーンを再現するはできても、
「大政奉還の建議」や「薩長同盟の実現とその意義」は
言葉なしではできないはずです。

 

 

人間は「言葉」を使ってしかものを考えられない以上、
「言葉」の数を増やすことは「ものの考え方」も増やし強化することにつながります。

 

「言葉の数」とその使い方を学ぶことが、「語彙力」というわけです。

 

 

語彙力を高めるため、齋藤孝さんはアドバイスをしていきます。

 

夏目漱石などの文筆家の本を「音読」する(160ページ)。

何か知らない言葉があればとにかく「検索、検索、また検索」を繰り返す(111ページ)。

良質なテレビ番組をもっと見ていく(118ページ)。

 

語彙力の向上は、日々「なにをするか」です。

日々、語彙力アップのための「習慣」を身につけることです。

 

語彙力は、「やるか/やらないか」、そして「いかに”今日から”始めるか」が5年後、10年後の語彙の大きな差につながります。日々の生活が忙しいのは、私もよくわかりますが、インプットにかける時間は多少無理をしてでも確保してほしいところです。(121ページ)

 

齋藤孝さんが言っている、夏目漱石などの文筆家の文章の「音読」。
実は私もやっていました。

 

高校の頃、やはり齋藤孝さんの本に、

国語の力を伸ばすなら、夏目漱石の『坊ちゃん』を音読するといい。

 

・・・とありました。

 

 

さっそく、『坊ちゃん』を買ってきました。

そして、音読。

 

日曜の昼過ぎからはじめ、終わった時は夕方を過ぎていました。

 

高校の寮のベランダで音読し続け、
読み終わった時に見た夕焼けはいまだに心に残っています。

 

 

「ああ、読みきった〜〜〜!」
達成感がありました。

 

音読してみた結果。

夏目漱石の言葉の「リズム」に馴染んだ気がします。

Z-1☆こちらからお求め頂けます。

 

これも、一つの「教養」ということなのでしょうか。



 

ちなみに。
本書『語彙力こそが教養である』の内容は「作文教室ゆう」のサイトにも掲載しています。

 

 

ぜひご覧ください↓

「作文教室ゆう」作文のコツ65 「すごい」禁止令。

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こちらからお求め頂けます。

大平レポート⑭ 世代会計を考える!

〜大平亮介さんのFBからの記事です〜

いまの時期は自動車税や住民税など、
いろんな税金の支払が来るタイミングです。

きょうは税金について見ていきましょう。

 

みなさんはどれくらい税金を支払っているでしょうか?

支払っている税金額と受益額を世代別で推計することを「世代会計」といいます。
政策によって、どの世代が損をして、得をしているのかがわかります。

若い世代は税金をたくさん支払っているけど、政策による受益額が低いのが特徴です。

 

 

 
なぜ、このようなことが起こるのでしょう?

 

それは、若い世代の投票率が著しく低いからです。

 

 

 

確実に投票に行ってくれる有権者に受け入れられる政策を訴えたほうが、政治家も選挙のときに有利になります。

 

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高齢者の投票率が高いのは昔からの特徴です。

そもそも若者は、あまり投票に行きません。

 

 

政治家の気持ちになって考えれば、わざわざ棄権率の高い若い世代のための政策をつくろうとは思わないはずです。

 





 

一昔前。

ある総理大臣が選挙演説で「無党派層は寝てくれればいい」と言いました。

自分たちの支持者層以外は選挙に行かれては困るというのが本音だったのだと思います。

つまり、特定の支持者層にさえ有利な政策を展開すれば当選するのです。

これでは政策が特定の層に有利に偏り、その他の層の政策はどんどん劣化してしまいます。

 

 

 

さらに地方選においては無投票選が増加しているのも問題です。
2015年の統一地方選の投票率は47.33%と戦後最低を記録しました

半数以上の有権者が投票に行っていないことになります。

 

さらに、無投票当選率を議員選別にみると、町村議員選が21.8%、都道府県議選は21.9%、町村長選は4割近くが無投票で当選しています。

 

 





 

 

はたしてこうした状態が「市民の代表者」としての正当性があるのか難しいところです。
無投票選が進むと、議員が「市民のために良い政治を行う」というインセンティブが低下します。
なぜならば、議員同士の競争原理や切磋琢磨がなくなり、ぬるま湯のような議会になってしまうからです。

 

 

5年間で一度も議員から一般質問が出なかった議会というのもあるほどです。

 

 

今月も選挙が行われる地域があります。

いま一度、投票について考えてみたいものです。

 

2Q==-1☆こちらからお求め頂けます。

参考文献:佐々木信夫『地方議員の逆襲』2016,講談社現代新書

キム・ナンド『最高の自分をつくる 人生の授業』。

ちょっと前、「ハーバード白熱教室」というNHKの番組が流行ってました。

その模様をまとめたのが『これから正義の話をしよう』。

Z☆マイケル・サンデルの著作。こちらからお求め頂けます。

話題になりましたね〜。

 

 

 

当時、大学院生だった私の周りでは、
マイケル・サンデルの「正義」論に関し賛否両論が出まわってました。

 

 

 

「リベラリスト」たる私としては、「コミュニタリアン」マイケル・サンデルは「あんまり好きじゃないな〜」というものでした。

 




 

 

 

 

 

さて、そのマイケル・サンデルの後を受けて放送されたのが「ソウル白熱教室」。

ソウル大学の人気教授、キム・ナンドの授業の模様です。

「ソウル白熱授業」の内容に近いのが『最高の自分をつくる人生の授業』。

2Q==☆こちらからお求め頂けます。

ソウル大学で最も希望者が多く集まる「人気ナンバーワン」教授です。
(こういう自己啓発系の授業に人気が集まるって、大学としてどうなのかな〜)

 

 

こういう自己啓発本、私はけっこう読みます。

大体は日本かアメリカで書かれたものです

 

韓国の著者が書いた自己啓発本を読むのは「はじめて」でした。

 

 

 

読んでいて気付くのは、こんなこと。

「日本と韓国の文化って、近いな〜。」

日本の著者が書いたんじゃないかな?と思ってしまう箇所、満載です。

受験競争がやたら厳しかったり、
子どもの塾通いに親が借り出される様子が書かれていたり。
「日本的光景」と思われるものが多数出てきます。

やたら「焼き肉に行った」「焼き肉で打ち合わせ」など、
「焼き肉」ばっかり出てくるところで
「さすが韓国!」と思った次第です。

 

なかなかの名言揃いです。

本当にきみを幸せにし、満足させてくれるのは、昇進でも昇給でも、周りに認められることでもない。それは、きみ自身の成長だ。(・・・)会社はつらいからやめるものではなく、これ以上の成長が望めなくなったからやめるんだ。(26)

 今日一日だけ生きよう。そのために必ず覚えなければならない呪文がある。(・・・)
運命愛。あなたの運命を愛しなさい。
今日一日だけがんばろう。すべては過ぎていく。(77-78)

 

 人生が本当につらいと思うたび、ぼくは愛する人のことを考える。彼らに愛されたいという願い、彼らに愛されるべき人間になろうという誓いで、ぼくはまた必死で生きようとする。
だから、あなたの人生には価値がある。愛する人がいる限り。(92)

 

 ワーキングマザーは、”人類の歴史上、最も搾取の激しい2つの組織”職場と家庭の両方で、フルに働くことを求められている。(220)

 



【本書の処方箋】

 

この本を読んでグッと来るのは次のような人たちです。

「こんな会社、やめてやる!」と、仕事を辞めようと思っている人。
「なんで私ばっかり、不幸ばかりやってくるのだろう・・・」という人。
「どう生きたらいいの・・・」という迷っている人。
「結婚しようかな・・・」という人。

 

以上のどれか1つでも当てはまる方、ぜひ読んでみてください。

 

なんか「スッ」とします。

 

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大平レポート⑬ 女性参政権から70年・・・。

〜大平亮介さんのFBからの記事です〜

【女性が投票権を得てから70年!】

日本で初めて女性が選挙に参加したのはいつか、ご存じですか?

 

 

 

 

それは1946年。

終戦の翌年です。

 

 

 

ちょうど一昨日4/10で、70年を迎えました。
日本では女性の議員が極端に少ないことは以前から指摘されていますが、
十勝管内の議員比率はどうなっているのでしょうか?




■全国平均よりも高い女性議員の比率だが...

 

北海道新聞社の調査によると、2015年6月1日現在、
十勝管内では31人の女性議員が活躍しています。

また、市町村議の女性比率は国内平均12.1%、全道11.3%、十勝管内12.4%となっています。

十勝管内は国内平均並みなのですが、
女性議員の比率は10人に1人なので、
決して高い水準とはいえません。

議会は多様な民意を反映することが望ましいので、当事者性をもった議員が果たす役割は大きいと思います。

■多様な民意を反映させるクオータ制度
議会の構成比率が男性層や年齢層に偏っている現状を変える方法の一つに、
「クオータ制度」の導入があります。

 

クオータ(quota)とは、「割り当て」という意味です。

たとえば、定数のなかに年齢枠や女性枠を設ける。

20代~40代は定数の4割、
50代~70代の定数は4割、
女性が当選できるように30%を女性枠にするなどです。

逆差別、立候補の原則に反するなどの批判もありますが、
配分比率を男女ともに同じ規定することも可能でしょう。




男性も女性も、同じ「一票」。
そうであれば、議員も男女同数とすることで、
有権者の声を議会に平等に反映させる事ができるはずです。

大平 亮介さんの写真

つながるコワーキング札幌参加!&手書きPOP、書いてみました!

最近、札幌駅北口そばで毎週火曜日開催中の
つながるコワーキング札幌」に参加しています。

 

学校教員をやめ、「個人事業主」、つまりフリーランスとなった今の私。

家で仕事していると、なんか「イヤ」になります。
だいいち、ヤル気がイマイチ起きません。

職場で、他の職員がいることのありがたさに再度気づきました。

 

 

 

ですが、そんなフリーランスでも、「コワーキング」に来るとテンションが変わります。

コワーキングとは・・・(Wikipediaより)。

コワーキング(Coworking)とは、事務所スペース、会議室、打ち合わせスペースなどを共有しながら独立した仕事を行う共働ワークスタイルを指す。一般的なオフィス環境とは異なり、コワーキングを行う人々は同一の団体には雇われていないことが多い。[1]通常、在宅勤務を行う専門職従事者や起業家フリーランス、出張が多い職に就く者など、比較的孤立した環境で働くことになる人が興味を持つことが多い。[2]

コワーキングは独立して働きつつも価値観を共有する参加者同士のグループ内で社交や懇親が図れる働き方であり[3]、コスト削減や利便性といったメリットだけではなく、才能ある他の分野の人たちと刺激し合い、仕事上での相乗効果が期待できるという面も持つ。

要は、【人と関わりながら仕事できるシェア空間】ということでしょうね。

 

 

 

コワーキングスペースでは、いろんなイベントが行なわれていることが多く、
「あっ、こんな世界があったんだ!」
「あっ、こんな面白いことをしている人がいたんだ!」と、
発見の連続です。

 

 

 

 

 

ヤル気がなくなっているフリーランスも、
いろいろ「面白い」人があふれる「コワーキング」という場に来ると、

「よし!自分もやるぞ!」とヤル気が高まります。
(けっこう単純)

 

 

 

 

 

実は私は東京の大学院生時代、当時広まりだしたばかりだった「コワーキング」で、
インターンシップ生として仕事をしていました。

 

 

コワーキングに来る方はプログラマーやイベンターなど、
いかにも「フリーランス」という方が多く、刺激を受けていました。

 

 

 

 

 

が・・・。

 

 

 

 

つながるコワーキング札幌では、子育て中のお母さん方など、
私・藤本があまり関わってこなかった世代の方々と関わることができ、充実しています。

 

 

 

「お母さん」世代が多いというのは、つながるコワーキング札幌という場所の
すごい「強み」じゃないかな、と思っています。

 





さて、今日の「つながるコワーキング札幌」では、
前から気になっていてなかなか参加できなかった「手書きPOP」講座に参加しました。

 

 

 

講師のお話を聞きながら、筆+インクで色紙に
私の団体「日本ノマド・エジュケーション協会」と
作文教室ゆう/北海道学習塾ゆう」のキャッチフレーズを書いていきます。

 

あえて筆で書くことで、
PCでは出せない味が出るそうです。

約1時間かけて作成したのがこちら↓。

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字、下手ですね〜。

ですが、なぜか「勢いがあっていいですね」とホメられました。
(ホメ上手!)

 

 

ヘタなりに、手書きで書いてみるのはけっこう楽しかったです。

気づけば1時間経っていました。

 

こういう手描きの「味」は、時間をかけて書いてみることで出てくるようです。

 

 

 

 

 

ちなみに、今回のイベントの先生に書いてもらったのがこちら↓。

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さすが!です。

勢いがあります。

パソコンで書くと「北海道から、日本の教育を面白く!!」と平板なメッセージになってしまいます。

改めて、手描きの「凄み」を感じました。

 

 

 

 

なお、あまりに印象的だったので
「家から外に出るとき、思いをもてるように」とのことで玄関に貼っています。

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そして今回作ったPOPは、自宅の「お気に入り」の絵の横に飾っています。

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なぜお気に入りって?
職場を退職するとき、高校1年生の生徒が描いてくれた絵だからです。

なかなか似てるんです。

 

今回のPOPイベント、「受けてよかった!」と心から思います。
「参加したい!」という方、ぜひ次回以降の「つながるコワーキング札幌」まで
ご参加くださいませ。
Facebookからお問い合わせください。
(毎週火曜、10:30-16:30に開催中です!)

 





ちなみに、つながるコワーキング札幌では「6/28までに1000いいね!プロジェクト」を行っているそうです。

私の記事を読んだ皆さま。
ぜひ「つながるコワーキング札幌」の「1000いいね!プロジェクト」にご協力ください。

こちらからアクセスできます↓
つながるコワーキング札幌Facebookページ

佐々木敦『ニッポンの文学』を読む。

お笑い芸人・ピースの又吉直樹さんが芥川賞を取ったこと。
昨年2015年、とても話題になりましたね。

文学とお笑い。
つながらないと思われていたような2つがつながる面白さ。

話題の裏にはそんな要素もあったように感じます。




 

今日取り上げる『ニッポンの文学』は、
早稲田大学教授・佐々木敦の『ニッポンの〜』シリーズの3冊目。

ニッポンの思想』(浅田彰から中沢新一、宮台真司に東浩紀が続く流れの説明、とても分かりやすいものでした)、
ニッポンの音楽』(音楽に興味ないので、まだ未読)ときて、
ニッポンの文学』となります。

思想・音楽・文学という「テーマ史」から、
いまの「ニッポン」が見えてくる興味深いシリーズです。

 

2Q==☆『ニッポンの文学』。こちらからもお求め頂けます。

エピローグの中において、
著者は「テン年代」(2010年代)に起きた文学史上の出来事が
「文学」を飛び越え/解体していく様子をあげています。

ここから引用を始めますが、「テン年代に入って起こった三つの出来事」は引用後半を読むと分かるようになっておりますので、念のため。

テン年代に入って起こった三つの出来事は、いずれも「芥川賞」と「文芸誌」の乗算によって構成される「ニッポンの文学」という「制度」の現在形を映し出すものです。黒田夏子は「新人賞」としての芥川賞の意味と価値を問い直し、阿部和重と伊坂幸太郎の『キャプテンサンダーボルト』は「文学」と「エンタメ」の二項対立に楔(くさび)を入れ、又吉直樹の「火花」は「文学=芥川賞」に「外部」をこれまでにない仕方と規模で持ち込みました。これらはどれもこの何十年かの間にさまざまなレイヤーで進行してきた「文学」なるものの絶えざる相対化が行き着いたさまを示しています。
もちろんこのプロセスはこれで終わりではないでしょう。今後も「ニッポンの文学」は果てしなく相対化されていくだろうと思います。(315-316ページ)

☆乗算・・・かけ算のこと。

格式張った「文学」が、だんだん崩れていく様子が描かれています。

(あまり「純文学」という言葉も使わなくなりました)

その崩れた「文学」に対し、新たな表現・切り口を出していくことで
「文学とは何か」再定義されていくのです。

そういう意味で、「これから」の「ニッポンの文学」が、
「文学」をどう料理していくか、楽しみになってきます。

さて、なぜ『ニッポンの文学』を読んでいるのかというと、
来月以降「札幌カフェ」で土曜日に行っていくイベントの「下調べ」のためでもあります。

それは、「札幌をラノベの聖地にしたい!」という目標のもと、
活動している団体と知り合ったからです。
(ラノベ・・・ライトノベルの略)

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札幌カフェのイベント。

単に「騒いで終わり」なのではなく、
「北大」のとなりにあるゆえの「文化性」を発信していきたいと思っています。

 

 

 

 

 

そのために、まずは私も勉強しないと・・・・。