「わたしのほしいものときたら、手に入ったためしがない。
手に入ったのは、いつだって、欲しくないものだった。
欲しいものは/わたしの手には入らないだろう。
だから、それを手に入れるには/わたしは欲しがってはならない。
なにしろ、手に入るのはわたしの欲しくないものなのだから。」(54)

「わたしが知らないのをわたしが知らないならば/わたしは知っているとわたしは思う
わたしが知っているのをわたしが知らないならば/わたしは知らないとわたしは思う」(94)

「飲めば飲むほど
酔っぱらいになることへのおびえが深まる

酔えば酔うほど
酔うことへのおびえが薄らぐ

酔っていないときには酔うことへのおびえが深まり
酔うとますますおびえが薄らぎ
酔わないとますますおびえが深まる」(50)

「すべてがそれぞれのなかに
それぞれがすべてのなかに
すべての区別は心である、心によってあり、心のなかにあり、心の一部である
区別がなければ区別する心もない」(139-140)

・・・なんか、Mr.Childrenの「掌」みたい。