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「やってみたい!」をカタチにしよう。〜私がイベントを乱発するようになった理由〜

その昔。
私が大学院生だった頃。

ネコワーキング」というところで、
インターンシップをしていました。

フリーランスや企業の人が、気軽に「ゆるやかにつながる」中で仕事をできるカフェ。

ネコワーキングには「ネコ」という癒やしがあり、
密かに人気スポットでした。

残念ながら閉店してしまいました・・・。でも伝説は健在です)

 

私のFacebookの写真も、
このインターンシップ生時代に撮ったもの。

いまから思うと、いい思い出です。12794601_10209451237943077_3010245940574006288_n

さて。

そんなネコワーキングでのインターンシップ時代。

当時の社長の方針は「インターンシップ生の報酬は、自分で稼げ!」

「インターンシップは、ある意味企業の業務を体験させてもらう場。だから、アルバイト代は出せません」
「でも、このネコワーキングという場を活かし、自分でイベントを企画しなさい。そこから収益が上がるならそれを収入にしてもいい」

インターンシップ先で、ネコの世話や掃除、運営のお手伝いなどをしていました。

「アルバイト代をもらえる」レベルのことをしていたように思いますが、ネコワーキング社長の申し出はある意味「驚き」でした。

だって、何も経験がない大学院生がイベントをやって、その上収益もあがるものなんでしょうか?

 

はじめ、「無理!」と思いました。

でも、このままだとタダ働き決定となる・・・(タダ働きでも、得るものは多い場所でしたが)。

 

そこで私は考えました。

「よし、なんでもいいからイベントをやってやろう!」と。

 

自分は何を伝えられるか?
自分は何をできるか?

 

 

真剣に考えました。

 

 

ですが。

自分で何かをお話するイベントをするのは、無理だと気づきました。

 

やばい。

このままだと完全なタダ働きだ・・・(繰り返しますが、タダ働きしてでもいいくらいの「学び」があった場所でした)。

 

 

 

私はまた考えました。

 

そうだ、自分が話せないのなら話せる人を連れてこればいい。




大学院生たる当時の私の唯一の強みは、「大学院生」とつながりがあることです。

いくらでも専門的なこと「しか」していない「大学院生」と無限につながりがありました。

その人たちから、「話せる」人を探してきて、お話してもらおう!

 

 

ネコワーキングという場にはたくさんのフリーランスの方・そうそうたる企業の方が来ていました。

そのころは2011年冬。
ちょうど「コワーキング」という言葉が出始めた頃。

「意識の高い人」の間で「コワーキング、一度行ってみようか」という思いが高まっていた頃でした。

 

「大学院生」につながりがあり、
なおかつ「フリーランス」「社会人」ともインターンシップの場でつながりのあった当時の自分。

 

「よし、大学院生のなかの【すごい人】に自分の専門を元に話してもらうイベントをやればいいんだ!」

 

そうしてイベントを立てたわけです。

 

そんなこんなで企画したのが「英文アブストラクト講習会」でした。

当時の(貴重な?)写真です。

9E44AD01-1879-4DEA-91D8-40ABB4017846「英文アブストラクト」とは、論文を書く時に英語で「要約」を書くことです。

これ、大学でも大学院でも特に学ぶ機会がない技術です。

それを英文学科の大学院生の友人にお話してもらうというイベントでした。

 

 

初めてのイベント。
ですが、収益がきちんと上がりました!

 

 

 

これ、私のなかですごく大きな出来事でした。

 

 

「別に自分がすごくなくても、すごい人を連れて来て、すごい人に話してもらうだけでイベントになる!」

 

この気づきを元に、そこからは「他人のフンドシで相撲をとる」イベントを乱発していました。

 

電子書籍の書き方講座もしました(講師はiPadにやたら詳しい大学院の友人)。
ボイストレーニング講座もしました(講師は早稲田の演劇研究会の顧問として関わっているボイストレーニングの専門家)。

 

 

「他人に何かしてもらうイベント」をやり続けるなかで、
私のなかで何かが変わってきました。

 

人と新たに会うたび、こんなことを思うようになってきました。
「この人のこの話、こういう切り口でイベントにしたら人が来るんじゃないかな?」
「この人、こういうイベントやったら面白んじゃないかな?」

 

 

教員として札幌に行ったあとも、この発想から数限りなくイベントをしました。

例えばこちら↓

2012年を振り返る〜私と、日本ノマド・エジュケーション協会と、日曜バー〜

 

札幌で2年経た後行った帯広でも、「ビブリオバトルin帯広」や「オビゼミ!」「十勝コーヒー部」など、いろんなイベントを行いました。

帯広時代、授業にいろんな外部講師を呼んだのも、
「どうやったら授業が盛り上がるか」
「どうやったら生徒にメッセージが伝わるか」と考え、
授業をイベントとして捉えたことがきっかけとなっています。

 

 

 

いろんなイベントをこれまでしてきましたが、
その原点はすべて「ネコワーキング」から来ています。

 

 




ネコワーキングで火がついた私の「イベント」熱。
札幌→帯広、そして再度の札幌ときて、また高まってきています。

きょうも、これから積極的に関わっていく「札幌カフェ」の土曜企画の打ち合わせをしていました。

 

来月の5月より、JR札幌駅北口前の「札幌カフェ」の土曜日の運営を、
私も所属する一般社団法人Eduとして行うこととなりました。

私はその責任者として、「札幌カフェ」でのイベントを活性化していくこととなります。

 

イベント。

やってみたら意外にカンタンで、楽しいものです。

ですが、どうしても「最初の一歩」を踏み出すのって、すごく大変です。

 

かくいう私も、「英文アブストラクト講座」開催にあたって、相当うつ状態に落ち込みました。

「うまくいかないんじゃないか・・・」
「失敗するんじゃないか・・・」

でも、案外うまくいってしまい、「よし、もう一度!」とイベントを乱発するようになったのです。

 

「札幌カフェ」の土曜部門は「育てるコワーキング」という名称で行います。

これまで北18条駅そばで運営されていた「育てるコワーキング」を、
もっとアクセスのいい場所である「札幌カフェ」に持ってきた、ということです。

「育てるコワーキング」という名称は、
「こういうことをやってみたい!」という人の後押しをすることを目指しての名称です。

 

そこのイベント関連の責任者として、
「こういうことをやってみたい!」という人を支えながら、
「はじめの一歩」を踏み出せるようにしていきたいと思っています。

 

自分でやったイベントが上手く行ったときの爽快感。
やった人にしか、得られない感動だと思います。

 

こういうイベント、札幌カフェでやってみたい!
札幌カフェじゃないけど、こんなイベントをやってみたい!」という方、ぜひお気軽に以下までご連絡くださいませ。

「はじめの一歩」のお手伝いをできれば、と思っています。

 

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【お知らせ】ポストモダン思想が分かりやすく学べる『高校生と語るポストモダン』販売中です!

私が昔、書いた『高校生と語るポストモダン』という本があります。

大学入試で出題されるのに、高校ではほとんど学べない「ポストモダン思想」
それを対談形式で、分かりやすくまとめた本です。

一部知り合いには売ったこともありますが、このたびネット版で販売いたします!

「ポストモダンって、何?」
「近代思想って、なんだっけ?」

そんな方、ぜひお読み下さいませ〜。

高校生と語るポストモダンnote版イラスト☆こちらからお求め頂けます。

こちらもオススメ!

  1. 簡単に学校を作るための、ただ1つの方法。① (2)
  2. 「一人ひとりの声に耳を傾けます」批判〜よりよいカウンセリングのために〜 (2)
  3. 「定義」すること (2)
  4. 廃墟のユートピア〜またはグリュック王国に思うこと〜 (2)

キム・ナンド『最高の自分をつくる 人生の授業』。

ちょっと前、「ハーバード白熱教室」というNHKの番組が流行ってました。

その模様をまとめたのが『これから正義の話をしよう』。

Z☆マイケル・サンデルの著作。こちらからお求め頂けます。

話題になりましたね〜。

 

 

 

当時、大学院生だった私の周りでは、
マイケル・サンデルの「正義」論に関し賛否両論が出まわってました。

 

 

 

「リベラリスト」たる私としては、「コミュニタリアン」マイケル・サンデルは「あんまり好きじゃないな〜」というものでした。

 




 

 

 

 

 

さて、そのマイケル・サンデルの後を受けて放送されたのが「ソウル白熱教室」。

ソウル大学の人気教授、キム・ナンドの授業の模様です。

「ソウル白熱授業」の内容に近いのが『最高の自分をつくる人生の授業』。

2Q==☆こちらからお求め頂けます。

ソウル大学で最も希望者が多く集まる「人気ナンバーワン」教授です。
(こういう自己啓発系の授業に人気が集まるって、大学としてどうなのかな〜)

 

 

こういう自己啓発本、私はけっこう読みます。

大体は日本かアメリカで書かれたものです

 

韓国の著者が書いた自己啓発本を読むのは「はじめて」でした。

 

 

 

読んでいて気付くのは、こんなこと。

「日本と韓国の文化って、近いな〜。」

日本の著者が書いたんじゃないかな?と思ってしまう箇所、満載です。

受験競争がやたら厳しかったり、
子どもの塾通いに親が借り出される様子が書かれていたり。
「日本的光景」と思われるものが多数出てきます。

やたら「焼き肉に行った」「焼き肉で打ち合わせ」など、
「焼き肉」ばっかり出てくるところで
「さすが韓国!」と思った次第です。

 

なかなかの名言揃いです。

本当にきみを幸せにし、満足させてくれるのは、昇進でも昇給でも、周りに認められることでもない。それは、きみ自身の成長だ。(・・・)会社はつらいからやめるものではなく、これ以上の成長が望めなくなったからやめるんだ。(26)

 今日一日だけ生きよう。そのために必ず覚えなければならない呪文がある。(・・・)
運命愛。あなたの運命を愛しなさい。
今日一日だけがんばろう。すべては過ぎていく。(77-78)

 

 人生が本当につらいと思うたび、ぼくは愛する人のことを考える。彼らに愛されたいという願い、彼らに愛されるべき人間になろうという誓いで、ぼくはまた必死で生きようとする。
だから、あなたの人生には価値がある。愛する人がいる限り。(92)

 

 ワーキングマザーは、”人類の歴史上、最も搾取の激しい2つの組織”職場と家庭の両方で、フルに働くことを求められている。(220)

 



【本書の処方箋】

 

この本を読んでグッと来るのは次のような人たちです。

「こんな会社、やめてやる!」と、仕事を辞めようと思っている人。
「なんで私ばっかり、不幸ばかりやってくるのだろう・・・」という人。
「どう生きたらいいの・・・」という迷っている人。
「結婚しようかな・・・」という人。

 

以上のどれか1つでも当てはまる方、ぜひ読んでみてください。

 

なんか「スッ」とします。

 

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小規模事業者持続化補助金、申請を通して知ったこと。

今日は半日かけて、「小規模事業者持続化補助金」の申請書を作成していました。

そう、先日のセミナーの内容です。
締切間近!「最大50万円補助」!小規模事業者持続化補助金を使おう!!

札幌商工会議所の担当者の方にメールした所、なぜか次の内容が来ました。

「すばらしい出来だと思います」

まさか申請の方にほめられるとは思わなかったので、
正直びっくりしましたが、純粋に嬉しかったです。

・・・これで採用されなかったら、爆笑ですね。
(フラグを立てている???)





ただ思うのは、助成金申請の大変さです。

持続化補助金の申請書には、
たくさんの記入すべき欄があります。

まずは「様式2」から。

顧客ニーズと市場の動向」。
この辺はまあビジネスする上でいつも考えておくべきことです。

自社や自社の提供する商品・サービスの強み」。
経営方針・目標と今後のプラン」。
このあたりも、当然考えておくべきこと。

この辺りはすごく「基本的内容を考えられて、いい機会だな〜」と感じました。

問題はその次です。

人びとを悩ます「様式3」。

販路開拓等の取組内容」。
業務効率化の取組内容」。
この辺は「助成金を何に使うか」です。
経費明細票」(補助金を、何にいくら使うか?その根拠は?)。
・・・ここが本当に「面倒」でした

だって、「外注費」とか「専門家謝礼」とか、いくらか分からなく無いですか???
お金をいくら使う予定かって、決められないじゃないですか!!!

特に、創業したての人間にはサッパリです。

あと、地味に分からなかったのは「補助対象経費の調達一覧」。

この手の助成金、お金は「使い終わった後に戻ってくる」んです。
それまで、どのお金で仮払するの???

そんな質問です。

自己資金なのか、金融機関からの借入金なのか、「その他」なのか・・・。

・・・まあ、がんばってまとめてみた、という感じです。




この業務、
・・・やっていて、大学院生時代を思い出しました。

科研費の申請です。

研究の費用を、いろんな団体に申請するというもの。
純粋に研究に必要な分「だけ」をくれる団体もあれば、
生活費に当たる分を出してくれる場所もあります(こことか)。

この時もそうでした。

「何に、いくら使うか?」
「その根拠は?」

この時は、「その研究の意義は???」というキツイ質問もありました。

こうしてみると、大学院生時代のほうが「もっと」辛かったなあ〜という感じがして来てしまいました。

やっていて、気づいたことがあります。

結局「ネットワークのある人」のある人・「余裕のある人」がすべてを持っていってしまっているということです。

「ネットワークのある人」というのは、
そもそも「助成金の存在を知らない」という人がたくさんいるからです。

私も、一般社団法人Eduのつながりがなければ、もっというと
つながるコワーキング」の「つながり」がなければ、知りませんでした。

こういう「つながり」のあるか/ないかは、すごく大切ですね。

もう一方の「余裕のある人」というのは、こういうことです。

零細な個人事業主で、明日食うか食えないかの瀬戸際にいる人にとって、
助成金申請をする余裕はないのです。

本業が忙しすぎて、「もっと人を雇いたいけどカネがない!」という人も、
助成金申請をする余裕はありません。

どちらかというと、助成金申請をする専門の担当がいて、
「今回、コレ出してみるか」と考え、
行政書士に依頼し、「作文」してもらう。

これだとほぼ助成金があたるはずでしょう。

いまの本業の「先」が見えていないと、助成金も申請できないのです。

助成金という「作文」の課題、ようやく一旦、やり終えました!
あとは担当者の方に「添削」してもらい、「清書」するかたちです。

・・・私にとっての「作文講座」となったのが小規模事業者持続化補助金なのでした。

髙坂勝『減速して生きる ダウンシフターズ』

ダウンシフターズ」。
ダウンシフトする人)

日本語では「減速生活者」。
ジュリエット・B・ショアが『浪費するアメリカ人』にて提唱した概念のこと。

きょう紹介する『減速して生きる』からの「孫引き」で、
「ダウンシフターズ」の解説をします。

 

過度な消費主義から抜け出し、もっと余暇を持ち、スケジュールのバランスをとり、もっとゆっくりとしたペースで生活し、子どもともっと多くの時間を過ごし、もっと意義のある仕事をし、彼らのもっとも深い価値観にまさに合った日々を過ごすことを選んでいる(『減速して生きる』5ページ)

Z☆こちらからお求め頂けます。

大量消費やサラリーマン的長時間労働ではない生き方を選ぶ人たちです。
「そんなに働かなくてもいいんじゃない?」
「もっと豊かにすごしていいんじゃない?」

ある意味「ナマケモノ」なのですが
(著者の髙坂さんは「ナマケモノ倶楽部」の世話人でもあります)、
実はそういう生き方こそ「カッコいい」

減速して生きる』を読み終えるとそんな価値観が体内に広まります。

ある意味で、劇薬です。

イケダハヤトさんのブログ並みです。
(『減速して生きる』発刊はかなり前だけど)。

すでにお分かりかもしれませんが、
タイトルの『減速して生きる』とは、まさに「ダウンシフト」することです。

 

9k=☆こちらからお求め頂けます。

減速して生きる』を読んで、
そんなにうまくいくわけ無いじゃん!」という批判も出るはずです。
(髙坂さんは「折り込み済み」のようですが)。

じゃあ、どうやってダウンシフトするの?
それが本書の主題です。

 

本書『減速して生きる』前半は、髙坂さんの「半生」の物語です。

 

 

 

 

29歳までの会社勤め。
そのなかのストレスと「この仕事、世の中に役立ってるの?」という不信感。

会社をやめての日本放浪(プラス ピースボート)。

突如「飲食のお店をやる!」と修行の日々。

そして、「一人でもやれる」「忙しくしない」条件のもと、
Bar【たまにはTSUKIでも眺めましょ】開業をする。

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池袋駅から徒歩10分。

繁華街を抜けたところ。


地図で見ると、
見事に繁華街を抜けたところにあるのがよくわかります。

わずか6.6坪

ランチは「忙しい割に儲からない」からやらない主義

1日の来客目標は【5名】。

18:00開店の23:30ラストオーダー。

飲食店をなめています。

でも「ヒマで繁盛しないのに黒字経営!」(持続可能!)。

それは、徹底的に「自分がなにをしたいか」「何が必要か」分かっているからできることなんだな〜、と気づけます。

昼寝もできるし、
ヒマな時間をいかして自分で「コメ」も「大豆」も自給してしまう!

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もっというと、「これをしたい!」というのと並行して、
「これはしたくない!」という思いもあるということです。

例えば・・・

環境に負荷のかかるものは使いたくない!
→無農薬・オーガニックの食材で、素材の味を活かす

 

大企業・大資本の大量生産品を使いたくない!
→小さなお店・良心的な生産者から直で仕入れる

 

もっと家族の時間を大事にしたい!
→当初、週1だった定休日を週2に。
(なお、いまは「土日月」の週休3日です。飲食業をなめている感満載!

でも、この髙坂さんの存在で、【たまにはTSUKIでも眺めましょ】には面白い人がたくさん集います。

そして髙坂さんが「勝手に自己紹介」させたり、
歌を歌ってしまったりする結果、
「世界にそこしか無い」体験のできるお店になってしまいました!

内装もすべて髙坂さん一人がやったもの。

結果的に、徹底的なコストダウンです。





でも、この髙坂さんの姿勢、私は感動しました

それは私自身の今の悩みにもつながっています。

4年間働いた「高校教員」をやめたあと、
開業届を出し「個人事業主」になった私。

「自分らしく仕事したい!」「仕事を通して、世の中に貢献したい!」という思いを持っています。

が・・・。

 

 

正直、
「そんなに忙しくしたくないなあ・・・・」という思いが心全体に広まっています。

 

せっかく会社勤め(学校勤め?)から降りて「減速」したのに、
バリバリ忙しく働くのは「なんか違う」感を持っているからです。

むしろ、作文教室とイベントを週の半分くらい行い、
あとは「研究」なり「ブログ」なりで食っていきたい。

まあ、まだ作文教室もなにも本格稼働していないのですが、
ことし後半にはこういう生活、成り立たせるのが目標です。

 

私が勝手に「恩師」「師匠」と呼んでいる、
早稲田大学の岡村遼司先生は、かねがね言っていました。

ゆっくり、やりなさい。

 

 

学生のころは正直、あんまり意味がわかっていませんでしたが、
いま少しわかってきた気がします。

自分が何をやりたいか。
何をして、社会をどうしたいか。
自分は何の価値を提供できるか。
自分の生活の仕方も踏まえて考えながら、
「ゆっくり、やっていく」こと。

せっかく教員を「やめてしまった」以上、
もっと考えて行き、自分の塾なりイベントなりで還元していこうと思います。
(「ゆっくり、やる」というのは「減速して生きる」にも通じますしね)

 

9k=-1☆岡村遼司先生の著書。わたしはちゃんと読みましたよ!!!





なお私も、髙坂さんのこの【たまにはTSUKIでも眺めましょ】、
環境教育系の知り合いに教えてもらい、何度も行こうとしました。

が・・・。

たどりつけませんでした・・・(泣)。

池袋の喧騒を通っていると、「もう行くの良いや〜」となってしまったのです。
(例「もうラーメンで良くね?」的な)。

 

こんどこそ、
こんどこそ、
東京に行ったらこの店に行くんだ〜!

北海道に行ってからずっと決意しているのですが、
結局行けずじまい。

今年こそは・・・・。

 

9k=☆こちらからもお求め頂けます。

【お断り】
私の手元にあるのは高坂勝, 2010, 『減速して生きる ダウンシフターズ』(幻冬舎)なのですが、なぜかAmazonにその版がもう出ていませんでした・・・。

入手しやすさを考え、ちくま文庫版の画像・リンクを貼っております・・・。

大平レポート⑨ 帯広市議会議員のブログ運営状況は???

〜大平亮介さんのFBからの記事です〜

今日は帯広市議会議員の公式・ブログの運営状況についてまとめてみました。

 

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ブログがサイトを兼ねている人、サイトのなかでしっかりと議会報告している、活動レポートをPDFにして誰でも閲覧できる状態しているなど、
個性が出るなと思いました!

調査結果は、議長・副議長を除いた27名の議員のうち、公式サイト・ブログがある人は12名、ないひとは15名となりました。

 





あらゆるメディアから議員さんの情報を得ることは一票を投じる上で非常に大切な指標になりますので、Twitter、SNS、過去の報道記事なども調べてみます。

最終的にはすべてをまとめて公開できるかたちにもっていきたいなと思っています。「公開して行われた政治上の演説」は自由に利用できるそうです。

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大平レポート⑧ 帯広市議会の「一般質問」発言通告状況!

〜大平亮介さんのFBからの記事です〜

帯広市議会の一般質問の発言通告状況についてまとめてみました。
一般質問は議員が掲げた公約を実現する絶好の機会ですので、そこから本気度を読み取ることができます。

調査対象は平成27年6月、10月、12月と平成28年3月、計4回の定例会の一般質問についてです。




事情によって一般質問を取り下げた議員さんもいらっしゃるので、実際の登壇回数を反映するものではないですが、おもしろい結果になりました。

4回の定例会のなかで一回も一般質問をしなかった方もいらっしゃいます。
また、一般質問の発言通告の提出数は議員全体で76件にもなるので、かなりの地域課題を議会で取り上げることができています。しかも、1人1時間の持ち時間があるのでかなりの量の質問ができるはずです。

公開されている議会資料を駆使しながら、市民協働、市民自治のために調査を進めていきます!

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イケダハヤト『まだ東京で消耗してるの? 環境を変えるだけで人生はうまくいく』。

イケダハヤトさんのブログタイトルをそのまんま本にしてしまったのが本書。

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イケダハヤト, 2016, 『まだ東京で消耗してるの?
環境を変えるだけで人生はうまくいく』幻冬舎新書。

☆こちらからお求め頂けます。

この前の記事でも書いたとおり
松永桂子『ローカル志向の時代 働き方、産業、経済を考えるヒント』)、
イケダハヤトさんは私が勝手に「ロールモデル」としている方です。

 

再掲します。

いま北海道・札幌市で4/7開業の塾設立に向けて動いています。

そんな私が勝手に「ロールモデル」としている人がいます。

それがイケダハヤトさん。

日本の元首相・池田勇人と名前がかぶるので、
あえてカタカナにしているプロブロガー。

 

イケダハヤトさんは、1986年生まれ。
早稲田大学政治経済学部2009年卒業。

私は1988年生まれ(早生まれ)で、
早稲田大学教育学部2010年卒業。

リアルに、同じ時期に、同じキャンパスにいたことになります。(密かな自慢)
(注 文学部を除く純粋文系の学部は、「西早稲田キャンパス」《現 早稲田キャンパス》にありました)

東京を捨てて「高知県」の「限界集落」に引っ越したイケダハヤトさんは、
教員時代から私のあこがれの人でした。

Z☆イケダハヤトさんの本の中でも、『新世代努力論』は「何を頑張るか」悩んだ時に役立つ本です。

 

私も、私立高校就職を機に東京を捨てて「北海道」に引っ越したからです。

 

いま私が住んでいる「札幌」を「地方」と言ってしまってもいいのかどうか微妙ですが、【北海道・札幌から日本の教育を面白く!】という私の目標にはゆらぎはありません(多分)。

松永桂子『ローカル志向の時代 働き方、産業、経済を考えるヒント』

このイケダハヤトさん、ネット関係者には有名なのですが、
あいにく私が先月までいた北海道帯広市ではあまり知られていませんでした。

例)読書イベントの際、「最近読んでいる作家は?」の質問に「イケダハヤト」と答えると、
「昔の首相?」としか返答がありませんでした。

 




さて、そんなイケダハヤトさんが運営するWebが「まだ東京で消耗してるの?」。

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この挑発的なタイトル、私は好きです。

ただ、『新世代努力論』からイケダハヤトさんを知った者として、
「この人、こんなに挑発する人だっけ?」感を持ってしまったのは事実です。
(『新世代努力論』は「いい人」感を全面に出している本でした)

実際、東京には「消耗」させる要素がたくさんあります。

(1)移動時間ばかりの東京

東京では移動時間という人生の無駄遣いから逃れられない(22)

ぼくが東京を離れたのは、移動に嫌気がさしたからです。毎日毎日、移動してばっかりでやるべきことに集中できないんですもの。
「移動時間の無駄」に気づいていない人は仕事ができない、とぼくは常々断言しています(ブログでこれ書いたら炎上しました。が、結論は変わりません)。
移動に時間とエネルギーを費やしてしまう以上、成長ペースは鈍化し、仕事のパフォーマンスも改善せず、年収は上がりません。当たり前の話です。毎日2時間以上、ドブに捨てているわけですから。(22-23)

私も東京にいた人間です。
東京はどこにいくにも車は渋滞。
おまけに、23区内だけでも一つひとつの場所が地味に遠い、という不便な場所です。

例)新宿で会議の後、渋谷で打ち合わせをして、六本木にいき、新小岩の自宅に帰る
(これだけで移動時間が1時間を超える)

「ローカル」モデルとして北海道の札幌市を出すと、札幌は「コンパクトシティ」の代表のような場所。

基本、「札幌駅」「大通駅」「すすきの駅」の3つだけで仕事ができます

札幌の市営地下鉄の路線図がありますが、仕事で使うのはほぼこれくらいです↓。

subway-line-2しかもこの3駅、地下鉄ですぐ行けるほか、
徒歩20分でつながっています。
しかも「地下街」で連結しているんです(大雪でも安心!)。

この3駅のそばに住んでしまえば、そもそも移動が限りなくゼロになります。
さて、北海道の人に話して「えっ!」と言われるのは、「新幹線通勤」をするサラリーマンがいるということです。

「そうまでして会社に通って何するの?」とよく反応が返ってきました(北海道新幹線開通前の反応です)。

「移動」だけで東京は「消耗」させる場所なんですね。

他にも〈「事前の打ち合わせ」という東京的儀式〉(28頁)のように、
移動を誘発する仕組みが大量にあります。

 やはりこれも、人が多すぎるからなのです。意味のない会議に参加しているだけで、偉い人に説明をしているだけで、仕事した気分になる。実際、何も世の中は変わっていないのにも拘わらず。こんなやり方でうまく収益を上げられるわけがありません。(・・・)
言わずもがな、高知に移住してからは「打ち合わせのための打ち合わせ」なんてものは完全に縁遠くなりました。人が少ない地方は、何をするにも話が早くて助かります。
(29-30)

冬の時期、北海道では便利なことに「雪がひどくて車が掘り返せません」で
打ち合わせを休むという裏ワザがあります。
(北海道では「車が埋もれる=休める」という裏ルールが存在します)

雪が少ないと有名な帯広でさえ、昨冬は5回くらいこの裏ルールが発動するほどの雪が降りました。

 




(2)地方のほうが稼ぎやすい

地方では「雇用」は少ないけれど、「仕事」は山のようにあります。どういうことかというと、一つの仕事で数万円程度が稼げる「小さな仕事」がたくさんあるんですよ。ぼくが高知に来て発見したものでいうと、
・収穫アルバイト(コメ、ゆず、オクラなど)
・草刈りアルバイト(実際、時給1000円でやりました)(・・・)
などなど、「そんな仕事があるのか!」と目からウロコの「小商い」が無数にあります。一つの仕事で食べていくのは難しくても、「複業」でやっていくことが前提なら、田舎に行っても十分メシを食うことは可能です。(56)

この部分、私も札幌で参考にしたい点です。

月3万円ビジネス 100の実例』という本も、そういった「地方ならでは」の仕事にあふれています。

「大儲け」できる仕事は地方には少ないですが、
「3万円だけ稼げる」仕事が無数にあるというのが面白いところです。

2Q==☆『月3万円ビジネス 100の実例』。「ウコッケイを飼って、卵を売る」など、
「おもしろ」系のビジネス満載です。

「小商い」や「複業」の発想は私の書評にも書いています。
松永桂子『ローカル志向の時代 働き方、産業、経済を考えるヒント』

また、こういった「小商い」「複業」以外でも、
地方のほうが「頭角を現す」のはラクだと思います

例えば、いま全国的に「やりつくされ」感がある「ビブリオバトル」。
本の書評を行うというイベントです。

東京だったらどこでも「やられている」定番イベントですが、
北海道ではまだまだ。

帯広市図書館でやっていた「ビブリオバトル」も、
「新参者」の私が実質運営を行うことができてしまいました

例)ビブリオバトル帯広のイベント

東京だったら、なかなか入り込めません。

東京で流行っているものを、アレンジして持ってくる「だけ」でも、
「その分野の第一人者」になれてしまう環境があります。

これ、北海道に来てから私がすごく実感するところです。

その意味で、「あえて東京を離れる」選択はアリだな−、と身を持って感じています。

 何かというと、大きな資本主義システムが回っていない地方には、「東京だったら絶対誰かがすでにやっているビジネス」が、手つかずのまま残されているんです。「どぶろくのネット販売」なんてどう考えても儲かるわけで、誰かやっているはずなんですよ。でも、地方にはネットに詳しい人もいないので、価値のあるものがネットの海に船出していないのです。21世紀だというのに。(136)

 

さて、本書『まだ東京で消耗してるの?』にはまだまだ紹介しきれないことが多数掲載されています。

本書は私のように「ローカル」(札幌を「ローカル」と言って良いのかは賛否両論ですが)で活躍したい若者(私をまだ「若者」と言っていいのかも賛否両論がありますが)にとっての必読書です。

私の目標は「北海道から、日本の教育を面白く!」。
そのための「座右」にしたいと思います。

2Q==-1

イケダハヤト, 2016, 『まだ東京で消耗してるの? 環境を変えるだけで人生はうまくいく』幻冬舎新書。
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大平レポート⑦ 議員さんって、どうやって一般質問をつくっているの?

〜大平亮介さんのFBからの記事です〜

過去の議事録を読み返すとその議員の得意分野、関心のある分野というものがなんとなくわかってきます。

介護、福祉、防災、教育、男女共同参画などなど。

僕が気になるのは、議員さんがなんでその分野に興味関心があり、質問で取り上げるのかです。


そういう意味で一般質問は議員さんの個人的な背景をよく反映していると思います。


一般質問とは、あらかじめ通告した内容を、所定の持ち時間以内で、議員が執行者側に対して行うものです。

そこで考えたのですが、一般質問をつくる段階で市民にも参加してもらうというのも面白いのではないかと思うのです

議員の任期は4年、定例会は年4回と考えると、かなりの地域課題を一般質問で取り上げることができます。



わが市(帯広市)の場合、1人の議員の質問時間は1時間なので、そのなかで一つ市民と一緒につくった一般質問があっても良いと思います。

質問に関する資料を集めたり、他の自治体の事例などをリサーチし、市民と一緒に説得力のある質問を練り上げていくのもすごくいい勉強になります。
なにより議会に対する関心がぐっと高まると思います。

若い人ならワークショップ形式で一般質問をつくってみてもいいですし、市民では得ることが難しい一次情報に関する資料を議員名義でお願いすれば、手に入りやすいでしょう。

図書館もフル活用して資料を集めれば、すごく深みのある一般質問をつくることもできると思います。

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大平レポート⑥ ロビイングの方法を知ろう!

〜大平亮介さんのFBからの記事です〜

社会起業家として有名な駒崎弘樹さんの新刊を読んで、ロビイングの方法について勉強になったことをまとめてみました。

審議会、委員会、協議会に入って地域課題の解決に取り組むというのも一つの方法として有効だと思います。

大きいのは審議の内容が報告書などにまとめられて、それを基に政策立案されることです。

住んでいる自治体で委員を公募していることもあるかと思うので、応募してみるのも楽しいかもしれませんね!

大平 亮介さんの写真