映画『容疑者Xの献身』

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

 今日、久々に映画館に行った。友人とともに。

 容疑者Xの献身であるが、あの結末はいかがなものかと。

 別にあの人を殺さず、バラバラ殺人にしていればよかったのではないか。(ネタバレ注意)

 暗いだけの石上の人生に、ひとときでも輝きをもたらせてくれた。この感謝の思いが、別の形で表現されることはなかったのであろうか。

 教育学徒として一言、ふたこと。
 その一。石上、授業にやる気なさ過ぎ。教師であるならば、生徒の理解水準まで降りて授業をするべきだ。自らの自己満足の授業であってはならない。
 その二。研究者になる道は厳しい。石上は、「その一」でもいったが教員になるべき人間ではなかった。学者としてなら、本当に大成できたはずだ。研究志望者が研究者となれないところに、この世の不幸の一つがある。もっと大学院生に資金の提供をしていくべきかもしれぬ。
 鷲田小彌太は《研究者になるなら、10年間研究し続けることに耐えなければならない》といっている。10年間無収入に近いなか、いかに戦い抜くか。ここに研究者になることの厳しさを思う。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください