手塚治虫『ガラスの地球を救え』

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思えば、『鉄腕アトム』を描きはじめた昭和26、7年ころは、ものすごい批判が教育者や父母から集中し、「日本に高速列車や高速道路なんて造れるはずがない」とか、「ロボットなんてできっこない」とか、「荒唐無稽だ」などと大いに怒られ、「手塚はデララメを描く、子どもたちの敵だ」とまで言われたほどでした。(14頁)

なにが必要な情報か、ということですが、ぼくはとどのつまり、生命の尊厳を伝える情報が最も必要でかつ重要な情報だと思います。(113頁)

もし輪廻というものがあるなら、ぼくの来世はミジンコかもしれないし、それこそオサムシかも知れません。そう思うと、どんな生き物も同じ重さに思えてくるのです。それに、もう二度と人間には生まれてこれないかもしれない。虫には虫の、鳥には鳥の、そして人間には人間のもっともふさわしい生き方があるはずです。(186頁)

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