〈よろしくお願いします〉禁止令

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「よろしくお願いします」

今日、私は30回以上はこのセリフを聞いた(気がする)。東京にいる現代人は「よろしくお願いします」を頻発する(気がする。「東京にいる現代人」限定なのは、私が東京に住み・東京の大学に通っているためであり、私が基本的には日本語しか聞いて理解できないからだ)。
ゼミのO先生に「〈よろしくお願いします〉と言わないようにしよう。そうすると自分で考えるようになる」と今日教えていただいた。その際に改めて「あ、俺、けっこうこのフレーズを使っていたな」と実感した。それにしてもO先生は常に〈自分で考える〉ための素材を提供してくださる。ありがたいことだ。

では現代人は〈よろしくお願いします〉にどのような意味を与えているのか。検証してみよう。

⑴「今後、ぜひお付き合いをしていってください」というポーズを示すときに使う。自己紹介の時などに使用される。実際には〈よろしくお願いします〉と言われても(言っても)、まったく付き合いが無いことがある。
例:「新入社員の石田です。よろしくお願いします」

⑵相手に何かを頼む。特に本来ならば依頼できない以上のことを頼むときに使う。選挙時によく聞くフレーズ。
例:「いしだ、いしだはじめに、皆様の清き一票をよろしく、よろしくお願いします」

⑶間を持たせるときに言う一言。
例:「えっと、まあ(セリフを考える)、よろしくお願いします」

⑷仕事を忘れていた相手・ミスをした相手に、「こっちは怒っているんだ」と伝えるときにいう。注意を促す際に使用する。
例:「えっ、あの仕事、まだできてないの? よろしくお願いしますよ」

うーむ、何とも偽善臭いぞ。振り返ってみると、私もよく「よろしくお願いします」を使っている。正の字でカウントすると、正が一日で9つは書けるかもしれない。偽善臭い言葉をしょっちゅう使っている自分に反省。

…この一見、非生産的なことがらをブログに書いているのは何のためか。無論、暇つぶしではない(たとえそう見えたとしても)。小笠原喜康(おがさわら・ひろやす)は卒論執筆のテクニックとして【「九」勉強して「一」考えるのではなく、「一」勉強して「九」考えよ】(『大学生のためのレポート・論文術』講談社現代新書、2002、p147)と語る。自分の頭/手/足で考えるために時間を捻出して書いているのである(希望も含めて)。

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