本当は「治りたくない」って思ってない?心理的逆転とは

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「心理的逆転」についてを、精神科医の長沼睦雄先生の本で学んだ

書評 『敏感すぎる自分を好きになれる本』

帯広時代、仕事でお世話になったお医者さんがいます。

それが長沼睦雄先生です。
帯広郊外にある、北海道立緑ヶ丘病院の精神科医長の先生です。

子どもの精神疾患の専門家という偉い先生でありながら、
とっても気さくな先生です。

多くの患者さんを診ていらっしゃいます。
ただ、患者さんの中に、心理療法をいくら行っても効果の現れない人がいるそうです。

「この治療、効果がないのでは・・・?」

思っていたそうですが、ある日ふと気づいたそうです。

最近ようやく、効果が現れない原因が、心理療法自体にあるのではなく、患者さんたちの意識下にあることに気づいたのです。(116)

それは何でしょうか・・・?

つまり、「治りたい」と口では言っているものの、彼らの心のなかには、「治りたくなんかない」「治る必要はない」「治ってはいけないんだ」といった否定の心、「どうせダメだよね」という諦めの心、「このままでいい、変わりたくない」などの変化への抵抗、「悩みたくない」「考えたくない」という葛藤の回避などが渦巻いており、それらが治ることを拒否していたのです。このように、言葉とは裏腹のことを意識下で考えている状態を、「心理的逆転」といいます。(116-117)

これ、精神科以外にも当てはまるようです。

何かはじめるとき「うまくいかないんじゃないか」と思うことってありますよね。

思い切って起業した!という時あとも、
「どうせ成功しないんじゃないか」
「うまくいかないんじゃないか」
思ってしまいがちです。

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変わるにはどうすればいい?

変わるにはどうすればいいんでしょうか?

そのためには、覚悟を決めることだ、と長沼先生はいいます。

今さら変わってどうなるのか、変わろうとして失敗に終わったら、もっとつらい目に遭うかもしれない、なにより「変わろう」と決意してうまくいかなかったら、もう立ち直れない・・・・。変わるための一歩を踏み出すことへの不安が、「変わりたくない」と意識下で強く思わせるのです。(118)

そのため、まず大事なことは「自分と正面から向き合い、そのうえで生きづらさを捨てると覚悟を決めること」(118)。

まずは「決めること」なんですね。

絶対、これをやり遂げると「決める」。
起業して、売上を上げ、成功すると「決める」。

すべてはそこから始まるようです。

 

私も身につまされます。
起業すると、不安なことばかりだからです。

それこそ「うまくいかないんじゃないか」という不安ばかりです。

だからこそ。

「絶対、成功させるんだ!」と決めることがすべての始まりなのですね。

 

おまけ 「敏感すぎる人」のためのHSPチェックリスト

この本、「HSP」とよばれる過度に「敏感すぎる」人への温かいアドバイスの本です。
下の質問に思い当たる方、読まれてみてはいかがでしょうか。

「HSPチェックリスト」
次の質問に、少しでもあてはまるのなら「はい」と、あてはまらないか、あまりあてはまらないときは「いいえ」と答えてください。

自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
他人の気分に左右される
痛みにとても敏感である
忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
カフェインに敏感に反応する
明るい光や強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい
豊かな想像力を持ち、空想にふけりやすい
騒音に悩まされやすい
美術や音楽に深く心を動かされる
とても良心的である
すぐにびっくりする(仰天する)
短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう
人が何かで不快な思いをしている時、どうすれば快適になるかすぐに気づく(たとえば伝統の明るさを調節したり、席を替えるなど)
一度にたくさんのことを頼まれるのがイヤだ
ミスをしたり、物を忘れたりしないようにいつも気をつける
暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
あまりにもたくさんのことが自分のまわりで起こっていると、不快になり神経が高ぶる
空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
生活に変化があると混乱する
デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた

12個以上に「はい」と答えたあなたは、おそらくHSPです。
ただ、たとえ「はい」が1つしかなくても、それが非常に強い傾向にあれば、HSPである可能性があります。(32-35)

 

興味のある方、ぜひ『敏感すぎる自分を好きになれる本』を手にとって見るといかがでしょうか。

こちらからお求め頂けます。



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