反面教師的リーダー論

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 昨日、2泊3日のゼミ合宿が終わった。異なる価値観を持つゼミ生同士で有意義な対話を行うことができたと思う。

 本合宿で私はリーダーシップの持つ矛盾を、若干ではあるが実感した。
 優秀なリーダー(本項ではゼミ長)がいる組織は、時にそのリーダーに「おんぶに抱っこ」状態になる。「リーダーに任せておけば何とかなる」。この状態が続くと、リーダーに従うものは何も考えなくなる。だってリーダーが全部やってくれるのだから。リーダーが優秀だと、他のメンバーの成長がなくなってしまうときがある。
 逆に、リーダーがダメだったときはどうなるだろう。「こいつでは不安だ」と心あるメンバーが自主的に動くようになる。リーダー自身「自分には能力がない」ことを自覚しているとき、自主的に動くメンバーの行動に好意的になり、結果的にリーダー以外のメンバーも成長していく。結果的にではあるが、組織全体が活発になるのである。
 リーダーが優秀で、しかも「自分には統率力がある」ことを自認しているとき、自分以上に優秀な人間に嫉妬を抱き、その人間を邪険に扱う。結局、組織が滅びることになる。
 自分は本当にダメなゼミ長であった。合宿中、毎朝寝坊して食堂スタッフにキレられていた。仕切るべきタイミングで仕切らず、どうでもいいことでリーダーシップを発揮した。けれど、ゼミ合宿は無事に終了。偉大な周囲のメンバーのおかげである。
 無論、自身の責任をリーダーが放棄してはいけない。そのとき組織は完全に崩壊してしまうだろう。けれど「俺には能力がない」、「自分はダメなリーダーだ」ということを自覚し、まわりにも相談していると、助けてくれる協力者がきっと見つかるはずである。その組織を必要とする人がいる限り、協力者はおそらく出てくる。
 結論。リーダーがダメダメな方が組織は発展する。組織のメンバーが危機感を抱くからだ。
注 ダメリーダーに対する危機感の結果、リーダー排斥運動が起きてしまう危険性はゼロではない。
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コメント

  1. 小中春人 より:

    ゼミ合宿おつかれさまでした。

    オレは個人的にダメなリーダーって「がんばっているところが見えない人」だと思う。

    ゼミに遅刻したり、大事なとこでミスしちゃっても、どこかでがんばっているところをみせていれば、みんな支えてくれるんじゃないかな!?

    うちのゼミにもリーダーとかいるけれど、みんながリーダーシップとってがんばれるから、いいなと思います。

    また9日(水)に読書会よろしくね。

  2. なるほどねー。

    「がんばっている姿を見せる」というのは、多くの人に訴えかける力がありますね。

    自分の場合、要領が悪いので「がんばってはいるんだけど…」という評価を受けやすいです。

  3. タツタ(なっちゃん) より:

    ふふふ

    うちらが
    ふじけんをいじめつつ
    かわいがりつつ
    頼ってるのを
    わかってもらえたでしょうか??笑
    まだまだのびしろあるよ★(wink)

    だけど
    朝イチの顔は
    ほんとイケメンじゃなかったな…

  4. なっちゃん、書き込みありがとう。

    朝イチの顔を示さないよう、十分気をつけていきます…。

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