リチャード・ワイズマン, 2002, 『運のいい人、悪い人 運を鍛える四つの法則』矢羽野薫訳, 角川書店, 2004。

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リチャード・ワイズマン, 2002, 『運のいい人、悪い人 運を鍛える四つの法則』矢羽野薫訳, 角川書店, 2004。

「運がいい」と思っている人のほうが、相対的に「幸福」になり、「成功」しやすくなる、という本。

著者は「自分は運がいい」と思っている人・「運が悪い」と思っている人を比較軸にし、実験をする。
コイントスやナンバーくじの「当たり」具合をみる。
結果的に、「運がいい」と思っている人も「悪い」と思っている人も、
くじやコイントスに当たる確率に差はなかった。
「運がいい」人に特別な予知能力があるわけではないことを科学的に証明する(そのあたりがアメリカの学者だなあ、と思う)。
しかし、「運がいい」人と「悪い人」には大きな違いがある。
「運がいい」と言っている人は「悪い」という人よりも積極的に挑戦をするのである。
「運がいい」と言っている人の中には、何度も宝くじや抽選に当たる人がいる。
この人たちは、例えば「週に70通は応募する」人がいるなど、非常に挑戦的なのだ。
「運が悪い」といっている人は、そもそも応募もしないし、くじを買うこともしない。
「運が悪い」からと諦めるのだ。
だから結局なにも変わらない。
これは何もくじや抽選のみでなく、たとえばキーマンとの接触についても当てはまる。
「自分は運が悪い」と思っている人は、そもそもキーマンと会っても話しかけようとしない。
しかし、「運がいい」と思っている人はダメモトで話しかけるのだ。
そして運をものにしていく。
要はこういうこと。
「自分は運がいい」と思っている人のほうが、「悪い」と思っている人よりも人生が楽しくなる、ということだ。
「自分は運が悪い」と思っている人は、やる前から「どうせダメだろう」と考える。
だから必死になって努力しない。
うまく行かないのは必然なのだ。
一方、「自分は運がいい」と思っている人は、思わしくない障害があっても積極的に努力していく。
それは「運がいい」からこそ、「必ず乗り越えられる」と確信するからだ。
心理学、意外に面白いもんだ、と読後思う。

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