非認知能力が、人生を決める!(中室牧子『「学力」の経済学』②)

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中室牧子『「学力」の経済学』①はこちら
幼児教育に金をかけると効率がいい!(中室牧子『「学力」の経済学』①)

 

勉強ができてもできなくても、社会では関係ない。

そんな言葉をよく聞きます。

では、社会で役立ち、人生を決めるものは一体何でしょう?
『「学力」の経済学』では「非認知能力」である、と書かれています。

ペリー幼稚園プログラムによって改善されたのは、「非認知スキル」または「非認知能力」と呼ばれるものでした。これは、IQや学力テストで計測される認知能力とは違い、「忍耐力がある」とか、「社会性がある」とか、「意欲的である」といった、人間の気質や性格的な特徴のようなものを指します。(…)非認知能力は、認知能力の形成にも一役買っているだけでなく、将来の年収、学歴や就業形態などの労働市場における成果にも大きく影響することが明らかになってきたのです。(86)

ちなみに、「認知能力」とはペーパーテストなどで測れるもののこと。
いわゆる「学力」(IQ)のことです。
ちょっと前に流行った「EQ」に近いもののようです。





「非認知能力」一覧を見てみましょう(87)。

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いわゆる「やる気のある人」的な要素が多いです。

そしてこの非認知能力は「学校」など、人と関わる場所で学べるものです。
(いわゆる「独学」ではなくて)

 

ヘックマン教授らは、学力テストでは計測することができない非認知能力が、人生の成功において極めて重要であることを強調しています。また、誠実さ、忍耐強さ、社交性、好奇心の強さ−−これらの非認知能力は、「人から学び、獲得するものである」ことも。
おそらく、学校とはただ単に勉強をする場所ではなく、先生や同級生から多くのことを学び、「非認知能力」を培う場所でもあるということなのでしょう。(87)

 

どんなに勉強ができても、自己管理ができず、やる気がなくて、まじめさに欠け、コミュニケーション能力が低い人が社会で活躍できるはずはありません。一歩学校の外へ出たら、学力以外の能力が圧倒的に大切だというのは、多くの人が実感されているところではないでしょうか。(88-89)

そしてこの非認知能力はトレーニングや教育で伸ばしていくこともできるもの。

私が「重要」と定義する非認知能力とは、
①学歴・年収・雇用などの面で、子どもの人生の成功に長期にわたる因果関係を持ち
②教育やトレーニングによって鍛えて伸ばせる
ことが、これまでの研究の中で明らかになっているものです。(89)

 




この「非認知能力」こそ、人生を決めるものです。

単に単語や言葉を覚えることでは高まりません。
人とかかわったり、一緒に何かをしたりするなかで高められる「非認知能力」、学校がほんとうの意味で高める場所になっているか、再考する必要がありそうです。

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