携帯電話を石器と交換してみた。

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札幌にて、「札幌国際芸術祭2014」に参加した。
北海道立近代美術館で展示開催中のものである。
坂本龍一がゲストディレクター。
めっちゃ楽しみ!
・・・行ってみたところ、同時開催の「徳川美術館展」もやっていた。
客足は「10対1」で徳川美術館の圧勝。
中身に期待!
「都市と自然」をテーマにした素晴らしい展示があるはず!
・・・「雪」とか「廃墟」といった「自然」っぽい展示はあるが、肝心の「都市論」があまりない。
社会学の都市論に心ときめかした自分にとっては残念なものだった。
しかし。
ひとつ、グッときた企画がある。
「携帯電話を石器と交換する」という展示(というかアートプロジェクト)。
美術館道向かいの空き地にテントを建てただけの場所。
そこで「あなたの携帯談話を、石器と交換し街を歩いてみる」という企画である。
「なにそれ?」的企画であるが、携帯談話という必需品を石器という「等価値かどうかもいまいちわからない」ものと交換してみるのが面白くて参加した。
証拠の交換写真。
ちなみにこの石器、なんと原始人が使った「本物」だという。
美術館などで展示しているものを使っているなんて、札幌市の本気度を感じる。
(しかしいかんせん、この企画は近代美術館での展示以上に人が少ない。
 私も「呼び水」の一人だ)
これがその石器。
近代美術館そばには竪穴式住居のあった場所もある。
手に石器を持つ。
「本物」であるのだから、数万〜数千年前にはこれを原始人が使っていたわけである。
刃先が欠けているのを見ると、動物を実際に狩ったものなのだろう。
持っていると、なんとなく原始からのエネルギーを感じる。
同じものを、ずっとはるか昔の人間が使っている。
この想像は思っている以上に面白いものであった。
この時、石器をメディアとし、原始人と私とがメッセージを伝えたように感じられるのである。
なお。
交換中の携帯はこんな感じになっていた。
なんとなくシュール。
展示はともかく、この企画はちょっと面白かった。
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